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風間八宏監督(川崎F)のフリーの定義、名言と功績

      2017/01/05

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風間八宏監督の退任が発表

風間八宏監督が契約満了に伴い更新しない旨、フロントと話し合い決定した。前任の相馬直樹監督の解任後2012年04月から筑波大学サッカー部監督で、フジテレビ「すぽると」に出演していた風間八宏監督が2016年シーズンまで指揮をとった。

以下、公式コメント

このたび、今季限りで退任することになりました。川崎フロンターレに監督として就任し、選手達が成長し、個性的なチームになることが出来たと思っています。それにはすべての条件が揃わなければいけない。簡単なことではないですが、ファン・サポーターをはじめ、すべてのフロンターレに関わる皆様に支えていただきましたこと感謝しております。まだ戦いは続いていきます。今まで通り、目の前の1戦1戦に全力を注ぎ、選手達、スタッフ、そしてすべてのフロンターレに関わる皆様と共に残りの試合に全力を尽くしていきたいと思います。ありがとうございました。 引用元:川崎フロンターレ公式

庄司春男GMコメント

今季の成績に関係なく、5年で一区切りにして次に臨みたいという考えだった。川崎の攻撃的なスタイルを築き上げてくれたし、感謝しかない」と謝辞を述べ、指揮官の意思を尊重した。この日の全体練習後、風間監督自ら選手たちに「最後にCSを取って終わりましょう 引用元:川崎フロンターレ公式

大久保嘉人選手コメント

風間さんのサッカーは日本中のサッカー好きが知っている。ここまでしたのはすごい」と敬意を表した。13年に川崎Fに移籍後、3年連続得点王を獲得し「みんな以上に感謝しないといけない 引用元:川崎フロンターレ公式

中村憲剛選手コメント

プロでもうまくなるんだなというのを感じた。僕自身、30歳過ぎて風間さんが来て、自分は下り坂だと思っていたけど、そこから自分を磨くことでこれだけのびしろあったと気づかせてもらえた。自分も選手として成長できた 引用元:川崎フロンターレ公式

『もっとうまくなれ』と言ってもらった。『それぞれが自分の技術を磨いて向上することで、チームとしての総和も大きくなる。だから、自分だけに集中しろ、自分を伸ばすことだけを考えろ』と。衝撃でしたよね。こういうアプローチもあるのかと。 引用元:スポーツナビ

僕らがやっているパスワークは、即興なんですよね。だから、パターンがない。ひとつ言えるとしたら、チーム全員が(ボールに対する)当事者となって常に顔を出す。例えば、ボールを持っていた選手がパスを出した後に、もう一度、顔を出すとか、抜け出すとかもそう。常に全員がボールに関与していなければならない。その中で、フリーの定義で言えば、たとえDFを背負っている味方がいても、出し手と受け手がフリーだと思えばフリーになる。 そこには、出し手がパスを出して終わってしまえば、1対1の状況だけれど、そこに出し手がもう一度顔を出せば、2対1の状況を作り出せるということになる。もっと言えば、僕らは、敵に囲まれているという発想ではなく、常に敵を囲もうとしている。その相手を囲もうとしている人数が多ければ多いときほど、うちは強いんです。逆に僕らが劣勢のときは、僕らが囲んでいるのではなく、相手が囲んでいるときということです 引用元:スポーツナビ

風間八宏監督のプロフィール

1961年10月16日、静岡・清水市(現静岡市)生まれ
清水商高(現清水桜が丘高)〜筑波大学。
筑波大学在学中に日本代表に選出され、国際Aマッチ19試合出場
1984年からはドイツ・レバークーゼンなどでプレイし、帰国後はサンフレッチェ広島。1997年引退
1997年 桐蔭横浜大監督
2008年 筑波大監督
2012年〜2016年 川崎フロンターレ監督
2017年 名古屋グランパス監督

風間八宏監督が川崎フロンターレで変えたサッカースタイル

ボールを止めて蹴る
自分たちでボールを長く保持する
ミーティングも、ボールを使わないランニング、対戦相手の分析もなし
足元の技術向上に特化したもので、5センチ単位のパスのズレも許さなかった。
相手を「外す」ことを意識させ、狭いスペースの中を細かくパスを通して崩す
他のクラブと比較して断然早いパススピード
シュート練習は、コーチが超高速パスを出し、選手がそれをピタリと止めてドリブルからシュート

風間八宏監督コメント集

もう欧州から学ぶ時代は終わったと思う。日本人の特徴を誰が一番知っているかと言ったら日本人。サッカーにおける日本人のポテンシャルは高いし、選手たちはJリーグのなかで十分、うまくなれる。日本人(の指導者)だからこそ、日本のサッカーというものをつくっていけるんだと俺は思うよ

どんどんボールを動かして、前のうまい選手に渡す。そうするとボールが止まらないので、前の選手も動き出しやすい

50メートル走で1秒差をつけるのは難しいよね。でも、蹴る止めるを3回繰り返せば、軽く3秒の差がつく

風間八宏監督のフリーの定義

背後にDFが密着していたとしても、出し手が速いパススピードで足もとに正確に付け、受け手が次の動作に移れる置き場所に正確に止めることができれば、そう簡単には取られないし、攻めの幅も広がる。そういう考えを植え付けてきた。  一般的に考えれば、受ける際に誰もマークに就いていない状態を“フリー”とするが、風間監督が率いるチームはそれだけがフリーの状態ではない。その意識と成し得るための技術があれば、受けられる状況の選択肢も広がると同時に、崩せるエリアも広く見えるようになる。これが、川崎の攻撃サッカーを活性化させたといえるだろう。 引用元:サッカーダイジェスト

風間八宏監督から川崎フロンターレに残していくもの

1つは考え方ですよね。もう1つは技術。選手達が本気になれば、必ずこのトップにいられると。それを信じること。それプラス、技術というのは絶対に裏切らないと。そこを突き詰めることをやってきたので。この2つで初めて、自信であったり強気に出来たりするので。その考え方、自分の頭のなかにある考え方をどんどん柔らかくして、色んな引き出しを使ってほしいという考え方と、まだ技術は伸びるんだというところ。この2つをやっていけば必ず強いチームになると思うので。サポーターも応援してくれるでしょうし、このままいいチームにい続けてほしいなと思います。 引用元:川崎フロンターレ公式

ツイッターの反響

風間八宏監督の本とDVDで戦術、哲学を学ぼう

革命前夜 すべての人をサッカーの天才にする
風間八宏 (著), 木崎伸也 (著)

風間塾 サッカーを進化させる「非常識」論
風間 八宏 (著)

風間八宏 FOOTBALL CLINIC Vol.3「受ける」 [DVD]
風間八宏 (出演)

風間八宏のサッカースクール トラウムトレーニング トラップが身につく本

「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術
風間 八宏 (著)

風間八宏監督の退任コメント

4年半、どんな時もあたたかく支援していただき、ありがとうございました。クラブスタッフはグラウンドだけではなく常に新しい企画を考え、このチームにしかない空気をグラウンドに用意してくれました。選手は常にグラウンドで自らを高め、期待にこたえる努力をしてくれました。サポーターは選手に期待をかけ一緒に戦ってくれました。そして、みんなが1つになった時、等々力劇場が生まれ、私も何度も感動させてもらいました。これは私の誇りであり財産です。フロンターレは、ものすごく大きな可能性を持っているチームです。これからのフロンターレに期待しています。最後に、就任時に大きなフラッグで迎え入れてもらい、ラストゲームでも大きなフラッグと言葉で送り出していただいたことは一生忘れません。本当にありがとうございました 引用元:サッカーダイジェスト

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