小倉城とは
本州と関門海峡をはさんで九州の門戸である小倉は、古くから陸海の交通の要衝として、また政治、経済、文化の重要な拠点として栄えてきました。小倉城は13世紀の中頃、紫川河口西岸にあった丘に築いたのが始まりで、後に戦国末期に中国地方の毛利氏が現在の場所に造りました。1602年、関ヶ原の戦いの功績から入国した細川忠興によって本格的な築城が始まり、約7年の歳月を経て完成しました。
構造は梯郭式平城で、天守は4重5階の大天守と1重の小天守からなる、連結式層塔型天守になっています。4階と5階の間に屋根のひさしがなく、5階が4階よりも大きくなっているのが特徴で、「唐造りの天守」といわれる所以の外観を見せています。最上階は、下階の白漆喰塗籠の外観と異なる黒塗りの戸板で囲われていることから「黒段」と呼ばれ、当時は全国唯一の城でした。また、城の石垣は足立山から運び出した自然のままの石を積み上げた野面積みからなり、豪快で野趣に富んでいます。
1837年(天保8年)に天守閣は焼失し、現在の天守閣は市民の熱望から史料をもとに1959年(昭和34年)に再建されました。内部は城の歴史や文化を学ぶゾーンや映像体験ゾーン、展望ゾーンなどで構成されています。
小倉城の行き方
JR小倉駅より徒歩約20分
福岡県北九州市小倉北区城内2-1
小倉城のMAP
入場料 一般350円
4月〜10月 9:00〜18:00 (入館は30分前まで)
11月〜3月 9:00〜17:00 (入館は30分前まで)
年中無休