新卒で入社した時の社内恋愛

新卒で入社して、がむしゃらに働いていた1年目。 私は、総務部に配属になり、会計やら人事関係やら雑務をこなしておりました。 その中で月に1度社員会議が行われる準備が入社1年目の私にとっては、プレッシャーとなる仕事の1つでした。 仕事内容は、社長から平社員まで集まる会議が円滑に行われるよう、会場の手配や、会場セッティング、資料や昼食の準備、といったことで多くの方に食事まで気持ちよくスムーズに会議が行われるよう勤めました。 会場の手配は、予約をとるのに始発で会場を押さえに行ったり、食事は基本会議には男性がメインなので好みのチョイスだとか予算に合わせて毎月若干変更したり、見えないところで、考え努力していました。

多くの先輩方たちは、「この会議室いいね」「昼食は焼き肉できない?」とか「デザートないの」とかお褒めの言葉をいただいたり、要望だったり…様々でした。 日々の昼食は、あえて私もお弁当を利用し、次の会議で喜ばれそうなメニューを自ら試食してリサーチしたり、会議場所も勤務の帰り道に便利で安いところを探したり…と見えないところで努力していたので、ある日そんな行動に気づいた上司がいました。 その上司に食事に誘われていったら、会議で発注できそうなお弁当を取り扱っているお店で予算も希望範囲のお店でした。 始めは、食事をお供するのか…と気持ちが乗らなかったのですが、気回しに私は感動しました。食事中には、色々仕事についてお話ができ、有意義な時間となりました。

地味に頑張っていた私の姿を見てくれていて、応援してくれていて、正直嬉しかったです。 がむしゃらに前しか見えていない私に、そっと手を差し伸べてくれたのが、忘れられなく…次第に好きになりました。 会議のお弁当発注は、お茶とセットで宅配で頼むと高額なので、別で購入し経費を削減して質の良いお弁当を試みました。 そこで、休日に上司が車を出してくれ別途お茶だけ数ケースを購入して会社に運ぶ協力をしてくれました。 午前中は、休日なのですが…仕事でお会いして、午後はそのままドライブに連れて行ってくれたり、食事を楽しむ時間となり、2人の時間を楽しむことが出来ました。

社内では、部署が違うので会うことはあまりありませんが、月1回の会議の準備期間になると2人で会う時間がとれ、私にとってはデートでした。 お相手の方は、いつも笑顔でひたむきに頑張る私の姿が前々から気になっていてくれていたようで、入社2年目に入る頃お付き合いをすることなりました。 休日が一緒の時は、お互い上司や部下の関係を忘れて、遊園地や旅行など楽しみました。 元々、私の頑張りを陰ながら応援して見守っていてくれていたので、お付き合いしても気回しの効く方でした。

私が仕事で、彼が休日の日はご飯を作ってくれるサプライズがあったり、逆に私が休日の日はご飯を作って待っているとか、思われていることの幸せを感じながら生活している日々は幸せでした。 今思うと、人に優しくできることって愛に溢れていて、簡単そうでそうではないと思います。 優しくすることを意図的に意識していると、人は見返りを求めてしまう場合があると思います。そして、欲が出てしまいます。 優しさに慣れると当たり前になり相手への感謝の気持ちが無意識へと変わります。

私は、この上司と出会うことで、優しさに感謝することを学んびました。 出会って2年、お付き合いを始めて1年たち、私もだいぶ仕事に慣れてきました。 本来私が希望していた職種は、一般企業ではなく福祉業界だったので、上司と出逢い人の温かさに触れ、そんな日々を暮らしているうちに、私が本来希望していた福祉業界へと再び興味がわき仕事の向き合い方が変わってきました。 転職に対して、背中を押してくれました。 一緒に仕事をしながら、時にドライブをしたり、会議の時に顔を合わせると微笑んでくれたり、甘い思い出がたくさんありますが、私は社内での甘い思い出を忘れずに、転職することを決めました。 お付き合いはしているので、傍にいることは変わりませんが、社内恋愛は特別な時間があると思います。周りにバレないよう配慮しながら、近くにいる時や、顔を合わすときは、やはり嬉しいので、嬉しさを押さえながら喜ぶ自分が居たたまれないのが、本当に甘いひと時でした。 学生の時は好きならただ一緒にいられることを楽しんでいましたが、その時とは違い、仕事という責任ある環境の中で、恋愛感情が芽生える体験は、どこかで自分をコントロールしたり、抑えたりするので、相手のことを想う時間が増えます。

その気持ちが、優しさの現れなのではないでしょうか…。 仕事という責任ある立場から、仕事を忘れ青春時代に戻るようなひと時は、本当に楽しかったです。 後に私は、本来希望していた福祉業界へ転職し、今は自分を磨きながら仕事をしています。 彼とは、転職してしばらくたって、お互いに仕事が忙しくなって距離を置くことを選びましたが、私にとって、自分らしい働き方、人に優しくいることの大切さ、気遣い、甘い恋愛を通して、自分の成長につなげることが出来た素敵な恋愛をすることができました。