生理用品の無料配布が義務づけに
生理用品が十分に手に入らない、いわゆる「生理の貧困」が問題となる中、イギリス北部のスコットランドでは、生理用品を必要とする人に無料で提供することを自治体などに義務づける法律が施行されました。
スコットランドで15日に施行された法律では、経済的な理由などで生理用品が十分に手に入らない「生理の貧困」に対応するため、必要とするすべての人に無料で提供することを自治体や教育機関に義務づけています。
スコットランドでは、自治政府が、生理用品を一部の公共施設で無料で手に入れられるよう2017年から2700万ポンド以上、日本円で43億円余りを投じて取り組みを進めてきましたが、法律の施行を受けて義務化されることになりました。
スコットランド自治政府は、生理用品を無料で利用する権利が法律で明確にされたのは、世界で初めてだとしていて「こうした権利は、インフレによる生活費が高騰するなかではこれまで以上に重要になっている」としています。
海外で広がる無料提供
ニュージーランド政府がすべての学校で、フランス政府が大学で、生理用品を無料で提供すると発表するなど、問題の解決を図ろうという動きが世界的に広がっています。
生理の貧困とは
経済的な理由などから生理処理用品を入手することが困難な状態にあることを指す。