福岡の誇り「REC COFFEE」。トラック1台から世界銀賞へ駆け上がった奇跡と、一杯のコーヒーがくれる“再構築”の時間

投稿者: | 2026年2月14日

「福岡は、日本でも指折りのコーヒーの街だ」 そう言われても、ピンとこない方がいるかもしれません。しかし、現在の福岡カフェカルチャーを牽引し、その熱気を全国、そして世界へと知らしめた立役者が存在します。

それが、REC COFFEE(レックコーヒー)です。

今や東京や台湾にも店舗を構える有名店ですが、その原点は驚くほど小さな「トラック1台」にありました。今回は、ただ美味しいだけではない、情熱とロマンが詰まったREC COFFEEの誕生秘話と、街歩きの合間に立ち寄りたくなるその魅力をご紹介します。

トラック1台からの逆転劇:世界2位への「誕生秘話」

REC COFFEEの物語は、2008年に遡ります。創業者の岩瀬由和氏と北添修氏は、大学時代の友人同士。「自分たちの信じる美味しいコーヒーを届けたい」という一心で彼らが選んだ手段は、店舗を構えることではなく、移動販売(コーヒーワゴン)でした。

  • 路上から始まった伝説 資金もコネもない中、中古のトラックを改造し、福岡市内の街角でコーヒーを淹れ始めました。雨の日も風の日も、時には警察に注意されながらも(笑)、彼らは一杯のコーヒーを通じてお客様と向き合い続けました。この「店舗で待つのではなく、自分たちから届けに行く」という泥臭い精神こそが、REC COFFEEの原点です。
  • 世界準優勝の快挙 トラックでの下積み時代を経て、岩瀬氏はバリスタの腕を磨き続けました。そして2016年、バリスタの世界大会「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)」で、なんと準優勝(世界2位)という日本人最高位の快挙を成し遂げます。 路上のトラックから世界の表彰台へ。そのドラマチックな歩みを知ってから飲むコーヒーは、また格別な味わいがあります。

名前に込められた想い:「REC」とは何か?

店名の「REC」には、創業者の深い想いが込められています。

  • Recreation(再構築・保養) コーヒーを飲むことで、疲れた心や体をリセットし、再び活力を取り戻してほしいという願い。
  • Record(記録) その時、その場所でコーヒーを飲んだ瞬間を、記憶(記録)に刻んでほしいという想い。

旅先での散策中に立ち寄るREC COFFEEは、まさにあなたの旅の記憶を鮮やかに「REC」してくれる場所になるはずです。

プロが淹れる極上の「メニュー」と過ごし方

REC COFFEEでは、自社焙煎のスペシャルティコーヒーを楽しめますが、初心者でも難しく考える必要はありません。

  • まずは「博多ブレンド」を 酸味と苦味のバランスが絶妙なシグネチャーブレンド。毎日飲んでも飽きない、優しくも芯のある味わいです。
  • 名物「カフェラテ」 バリスタチャンピオンの技術が光るのが、エスプレッソを使ったメニュー。シルクのように滑らかなミルクの口当たりと、コーヒーの香ばしさが融合したラテは、一度飲むと他では満足できなくなるかもしれません。
  • 隠れた主役「クラシックプリン」 コーヒーのお供におすすめなのが、少し固めのレトロなプリン。ほろ苦いカラメルソースが、スペシャルティコーヒーのフルーティーな酸味と驚くほど合います。

店舗ごとの個性を楽しむ散策

現在、福岡市内には複数の店舗がありますが、それぞれに異なる「顔」を持っています。

  • 薬院駅前店: 創業の地に近い、ブランドの魂を感じる場所。
  • 県庁東店: 広い窓から緑を眺められる、開放的な空間。
  • 博多ロースタリー: 焙煎の香りに包まれる、コーヒー好きの聖地。

「今日はどのRECに行こうか?」そんな風に目的地を決めて、福岡の街を歩いてみるのも粋な旅のスタイルです。

3・アクセス方法

REC COFFEEは福岡市内に数店舗展開していますが、観光や散策の拠点として使いやすい2店舗へのアクセスをご紹介します。

【薬院駅前店(アクセス抜群の象徴的店舗)】

天神からも歩ける距離にあり、西鉄電車と地下鉄の結節点に位置します。

  • 西鉄電車(天神大牟田線): 「薬院駅」下車。北口を出て川沿いを徒歩約1分。
  • 地下鉄七隈線: 「薬院駅」下車。1番出口から徒歩約2分。
    • 駅のすぐ近く、川沿いにあるガラス張りの店舗です。夜遅くまで営業しているのも魅力。

【博多マルイ店(お土産選びと眺望)】

博多駅直結で、旅の始めや終わりに最適です。

  • JR博多駅: 博多口側の商業施設「KITTE博多(博多マルイ)」の6階
    • 大きな窓からは博多駅前の広場や、海へと続く大通りを一望できます。夕暮れ時の散策休憩に特におすすめのスポットです。

WEB編集者のアドバイス: もし時間があれば、「県庁東店」まで足を伸ばしてみてください(地下鉄「馬出九大病院前」駅から徒歩)。ここは福岡県庁のすぐ近くにあり、観光客が少なく、地元の人々が静かにコーヒーを楽しむ「穴場」です。公園の緑を眺めながら、トラック時代から続くRECの情熱をゆっくりと感じることができますよ。