市場の概念が変わる?唐戸市場で見どころ満載の「食のテーマパーク」を体験
「市場」と聞くと、プロの料理人が朝早くから仕入れを行う、少し敷居の高い場所をイメージしませんか?下関市にある唐戸市場は、そんなイメージをいい意味で裏切ってくれる場所です。
唐戸市場の最大の特徴は、地方卸売市場でありながら、一般の観光客が「食」をダイレクトに楽しめるオープンな空間であること。特に週末(金・土・日)と祝日に開催される飲食イベント「活きいき馬関街(ばかんがい)」は、市場全体が巨大な寿司バトル会場のような熱気に包まれます。
見どころは、なんといってもそのライブ感です。目の前の関門海峡で獲れたばかりの鮮魚が、その場で職人の手によって次々と寿司へと姿を変えていく光景は圧巻。ただ食べるだけでなく、威勢の良い掛け声や、ズラリと並んだ色鮮やかなネタを選ぶプロセスそのものが、一つのエンターテインメントになっています。
さらに、建物の2階にあるデッキからは、市場の喧騒と、静かに流れる関門海峡の対比を眺めることができます。海風を感じながら、自分が選んだ一皿を頬張る時間は、どんな高級レストランでの食事よりも贅沢な体験になるはずです。

迷ったらこれを食べるべし!唐戸市場でおすすめの寿司・刺身と「ふく」の魅力
唐戸市場に一歩足を踏み入れると、あまりの種類の多さに「何を食べればいいのか」と迷ってしまうかもしれません。ここで外せないのが、下関の代名詞とも言える「ふく(河豚)」です。
下関では、福を呼ぶという意味を込めてフグを「ふく」と呼びます。おすすめは、透き通るほど美しく盛り付けられた「ふくの刺身(てっさ)」。コリコリとした特有の歯ごたえと、噛むほどに広がる上品な甘みは、本場ならではの鮮度です。また、手軽に楽しめる「ふくの握り」や、揚げたてサクサクの「ふくの唐揚げ」も、食べ歩きには欠かせません。
もちろん、ふく以外にも絶品のネタが揃っています。

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本マグロの脳天や大トロ: 口に入れた瞬間に溶ける脂のノリは、市場直結だからこそ。
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地元の真アジ・ノドグロ: 脂ののった地魚は、驚くほど濃厚な味わいです。
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特大のエビやウニ: シャリが見えないほど大きなネタが並ぶ光景は、まさに「寿司の宝石箱」です。
一貫から注文できるスタイルなので、自分の好きなものだけを詰め合わせた「自分専用の特選丼」をイメージしながら選んでみてください。プロの目利きが選んだ刺身をその場で味わえるのは、この場所を訪れた人だけの特権です。

船で5分の異国情緒。門司港からのアクセスとセットで楽しむ「海峡散歩」
唐戸市場を訪れるなら、対岸にある北九州市の門司港レトロエリアとセットで楽しむのが、通な「まち歩き」の極意です。
門司港からのアクセスは、連絡船(関門連絡船)を利用するのが最もおすすめ。約5分間の短い船旅ですが、海の上から眺める関門橋の迫力は一見の価値ありです。門司港のモダンな洋館が立ち並ぶ景色から、活気あふれる下関の市場へと一気に景色が変わる瞬間、日常を忘れるようなワクワク感に包まれるでしょう。
お腹がいっぱいになった後は、市場周辺をゆっくりと歩いてみてください。
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カモンワーフ: お土産屋さんが並ぶ商業施設で、食後のデザートに「ふくソフトクリーム」に挑戦するのも面白いですよ。
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亀山八幡宮: 市場のすぐ向かいにあり、世界一大きな「ふくの銅像」があるパワースポットです。
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赤間神宮: 竜宮城のような美しい門が特徴的で、海峡の歴史を感じながらの散策に最適です。
ガイドブックをなぞるだけの観光ではなく、自分の足で歩き、風の匂いを感じ、地元の人々の活気に触れる。そんな「新たな視点」を持って街を巡ることで、下関の本当の魅力が見えてくるはずです。

アクセス情報
唐戸市場への鉄道およびお車でのアクセス方法は以下の通りです。
鉄道でのアクセス
最寄りの主要駅から路線バスへの乗り換えが一般的です。
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JR山陽新幹線「新下関駅」から
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サンデン交通バス「下関駅」行きに乗車(約20〜30分)、「唐戸」バス停で下車、徒歩約3分。
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JR山陽本線「下関駅」から
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サンデン交通バス(各方面行き)に乗車(約7〜10分)、「唐戸」バス停で下車、徒歩約3分。
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JR鹿児島本線「門司港駅」から
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徒歩約5分の「門司港桟橋」より連絡船で「下関(唐戸)」行きに乗船(約5分)。下船後、徒歩すぐ。
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クルマでのアクセス
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中国自動車道「下関IC」から
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下関インターチェンジを降り、市街地方面へ約10〜15分。
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駐車場について
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市場隣接の「唐戸市場駐車場(有料)」や、近隣の「カモンワーフ駐車場」をご利用ください。
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※週末の「活きいき馬関街」開催時は非常に混雑するため、午前中の早い時間帯に到着することをおすすめします。
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