長部田海床路を訪れるなら、絶対にセットで立ち寄ってほしいのが、すぐ隣の「住吉海岸公園」に鎮座するジンベエの像です。これは単なるモニュメントではなく、世界中で愛される人気漫画『ONE PIECE』と熊本県が連携した「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」の一環で設置された、特別な意味を持つ「麦わらの一味」の像。

ドラマチックな海床路の風景に、力強い彩りを添えるジンベエ像の魅力をご紹介します。
熊本の復興を見守る、親分肌の「海侠のジンベエ」像
2022年7月、長部田海床路の入り口近くに設置されたのが、麦わらの一味の操舵手「ジンベエ」の銅像です。
2016年に発生した熊本地震からの復興を願い、漫画家の尾田栄一郎先生(熊本市出身)の協力のもと、県内各地に一味の像が設置されています。ジンベエがこの「長部田」の地に選ばれたのには、深い理由があります。
ジンベエは一味の中で「海」を熟知し、仲間を力強く支える頼れる存在。日本屈指の干満差を誇る有明海、そして過酷な環境で海と共に生きる漁師さんたちの道(海床路)を見守るのに、これほどふさわしいキャラクターはいません。
ジンベエ像の「みどころ」:圧巻のスケールとディテール
まち歩きの足を止めて、じっくり細部まで眺めてみてください。
- 迫力のサイズ感: 設定身長に基づき、高さはなんと約3メートル近く!横幅も非常に大きく、一味の中でもトップクラスの重量感と存在感を放っています。
- 「操舵手」らしい佇まい: ジンベエがどっしりと腰を下ろしているのは、舵(かじ)の形をした台座。まさにこれから大海原へと漕ぎ出すような、勇ましい姿に元気がもらえます。
- 海床路との共演: ジンベエ像の背後には、あの幻想的な海の中へと続く電柱の列が広がります。満潮時に像の正面から写真を撮れば、ジンベエが海を操っているような、この場所でしか撮れない「奇跡の一枚」が完成します。
なぜ今、ここを歩くべきなのか?(ファンの視点を超えて)
『ONE PIECE』に詳しくない方でも、この像の前に立つと、どこか背筋が伸びるような不思議な感覚を覚えるはずです。
それは、この像が単なるキャラクターグッズではなく、「震災という困難を乗り越え、未来へ進もうとする人々の意志」の象徴だから。荒波(有明海の急激な潮汐)を背に、力強く笑うジンベエの姿は、日常の悩みさえも「なんとかなるさ」と笑い飛ばしてくれるような包容力に満ちています。
海床路の儚い美しさと、ジンベエ像の力強い造形。この相反する二つの景色が共存しているのが、現在の住吉海岸公園の最大の魅力です。
行き方と立ち寄りポイント
- アクセス: JR住吉駅から徒歩約20分。海に向かって歩くと、大きなジンベエの背中が見えてきます。
- 記念カード: 近くの施設などでは、訪問の記念となる「麦わらの一味 銅像記念カード」が配布されていることもあります。ぜひチェックしてみてください。
編集者からのメッセージ ドラマの舞台を巡るように、このジンベエ像を訪れてみてください。そこには「絶景を見る」以上の、心に響くストーリーが待っています。 潮が満ちるのを待つ間、ジンベエと同じポーズで海を眺めてみる。そんな贅沢な「まち歩きの休憩」はいかがでしょうか。
