太宰府天満宮を訪れたら、必ず漂ってくる香ばしい匂い。その正体こそ、1000年以上の時を超えて愛される銘菓「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」です。単なる「あんこ入りのお餅」と思うなかれ。そこには深い歴史と、店ごとの職人のこだわりが詰まっています。新しい発見を楽しむための「梅ヶ枝餅ガイド」をお届けします。

梅ヶ枝餅のルーツ:なぜ「梅」の文字が入っているの?
「梅の味がするの?」と聞かれることが多いですが、実は梅の味はしません。
その名の由来は、平安時代、太宰府に左遷された菅原道真公(天神さま)の逸話にあります。
罪人同様の扱いを受け、食事にも困っていた道真公。それを見かねた近くの老婆が、格子越しに梅の枝の先に餅を刺して差し入れをしたといわれています。道真公の死後、老婆がその餅に梅の枝を添えて供えたことから「梅ヶ枝餅」と呼ばれるようになりました。
現在、お餅の表面に押されている「梅の刻印」は、その慈悲深い物語の象徴なのです。
失敗しない!まち歩きで寄るべき「名店3選」
参道には約30軒もの店が並び、どこで買うべきか迷ってしまいます。迷ったら、まずはこの3店を押さえておきましょう。
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店名 |
特徴・味わい |
ここがポイント! |
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かさの家 |
王道のしっとり感。 もち米とうるち米のブレンド加減が絶妙で、冷めても柔らかい。 |
常に一番の行列店。庭園の見える茶房でゆっくり味わえます。 |
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やす武 |
パリッと香ばしい。 表面がしっかり焼かれており、現代的なサクサク食感が楽しめます。 |
建築家・隈研吾氏デザインのスタバ隣。スタイリッシュな店舗も魅力。 |
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寺田屋 |
お餅のコシと優しさ。 厚みのあるお餅と、甘さ控えめで上品な餡のバランスが抜群。 |
参道の突き当たりに近く、落ち着いた雰囲気。地元ファンも多い。 |
楽しみ方が広がる「梅ヶ枝餅」の通な食べ方
ただ食べるだけではもったいない!まち歩きがもっと楽しくなるヒントです。
- 「焼きたて」をその場で:
ほとんどの店で1個から購入可能です。手渡された瞬間の熱々を、ハフハフしながら歩き食べるのが醍醐味。外のカリッとした食感は焼きたてだけの特権です。 - 限定の「色違い」を狙う:
- 毎月25日(天神さまの日): 道真公の誕生日にちなみ、「よもぎ入り(緑)」が登場します。
- 毎月17日(きゅーはくの日): 九州国立博物館にちなみ、「古代米入り(紫)」が販売されます。
- 「夫婦(めおと)餅」に挑戦:
一部の茶房では、2つの梅ヶ枝餅の間にさらに餡を挟んだボリューム満点のメニューも。甘党ならぜひ挑戦を!
行き方(最寄駅:太宰府駅)
太宰府天満宮の表参道は、駅を出てすぐ目の前から始まります。
- 西鉄福岡(天神)駅から:
西鉄天神大牟田線(特急・急行)で「二日市駅」へ。太宰府線に乗り換え、終点「太宰府駅」下車(約25〜30分)。 - 博多駅から:
「博多バスターミナル」から直行バス「旅人(たびびと)」で約40分。
