天神の街にどっしりと構える「大丸福岡天神店(博多大丸)」。華やかな百貨店の顔を持ちながら、実は福岡の言論を支えるメディアとの深い繋がりがあることをご存知でしょうか。
地元の人なら誰もが知っている、でも意外と知らない「大丸」の物語をご紹介します。

誕生秘話と歴史:博多から天神への「大移動」
「博多大丸」という名前からもわかる通り、この百貨店の歴史は博多から始まりました。
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開業: 1953年、博多区の呉服町(現在の地下鉄呉服町駅付近)で産声を上げました。当時は博多エリアの商業の核として親しまれていました。
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天神移転の決断: 時代とともに天神エリアが商業の中心へと移り変わる中、1975年に思い切った決断を下します。それが現在の場所、「西日本新聞会館」への移転です。この時、店名を「大丸福岡天神店」と改めましたが、運営会社名は今も「博多大丸」のまま、博多の魂を受け継いでいます。
西日本新聞との深い関係:言論と商業のハイブリッド
大丸福岡天神店を語る上で欠かせないのが、九州最大の部数を誇る**「西日本新聞社」**とのパートナーシップです。
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建物の共生: 大丸の本館が入っている建物は「西日本新聞会館」です。地下から低層階が大丸、上層階には西日本新聞の本社が入っています。
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街のプラットフォーム: ニュースを発信するメディアと、生活を彩る百貨店が同じ屋根の下にあるこの形態は、単なるビルオーナーと店主の関係を超えた、地域の「情報と賑わい」の拠点となっています。

新館「エルガーラ」:天神のシンボルとパサージュ広場
1997年、さらなる進化を求めて誕生したのが東館**「エルガーラ」**です。
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パサージュ広場: 本館と東館の間にある、高さ約28メートルのアーチ状の屋根に覆われた広場です。ヨーロッパの商店街のような雰囲気が漂い、クリスマスツリーや様々なイベントが開催される「天神の待ち合わせ場所」として定着しています。
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ラグジュアリーと文化: エルガーラ内には、国内外の高級ブランド、上質なオフィス空間、そしてホールなどの文化施設が集結しており、天神の格を一段引き上げる役割を担っています。
特徴:地元に寄り添う「九州深掘り」
大丸福岡天神店は、「九州探検隊」というプロジェクトを立ち上げるなど、地元・九州のまだ知られていない名産品や文化を積極的に発掘・発信する活動に力を入れています。 百貨店でありながら、九州のコンシェルジュのような温かさがあるのが、この店の最大の特徴です。
アクセス方法(鉄道での行き方)
天神の中心部に位置しており、主要な交通機関と直結しています。
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西鉄大牟田線: **「西鉄福岡(天神)駅」**から南口を出てすぐ。
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地下鉄七隈線: **「天神南駅」**から徒歩1分(地下街から直結)。
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地下鉄空港線: **「天神駅」**から天神地下街を通って徒歩約5〜8分。
