秋田県の玄関口、秋田駅。新幹線を降りてそのまま目的地へ向かってしまうのは、実はとてももったいないことなんです。
1902年の開業から120年以上の時を刻んできたこの駅は、現在「光と風」をテーマにした美しい建築へと進化し、秋田の文化とトレンドが交差するエネルギッシュなスポットになっています。今回は、ガイドブックの端っこに載っている情報だけでは語り尽くせない、秋田駅の奥深い魅力に迫ります。

120余年の歴史が息づく「光と風の駅」
秋田駅の歴史は、明治35年(1902年)にまで遡ります。初代駅舎はわずか3年ほどの仮設のものでしたが、現在の駅舎は4代目。1997年の秋田新幹線開業に合わせて誕生したこの建物は、日本海の波をイメージしたうねるような大屋根が特徴です。
2017年には秋田新幹線開業20周年を記念し、改札周辺が秋田杉をふんだんに使った温もりあるデザインにリニューアルされました。改札を出てすぐ、天井を見上げてみてください。伝統とモダンが融合したその意匠は、一見の価値ありです。

待ち時間も退屈させない!駅ナカ&駅チカの「暇つぶし」
「電車の時間まであと1時間ある……」そんな時こそ、秋田駅の真骨頂です。駅周辺には、秋田の魅力を短時間で凝縮して体験できるスポットが目白押しです。
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秋田犬サテライトステーション: 東西連絡自由通路「ぽぽろーど」の一角にあります。特定の日時には、本物の秋田犬に会えるチャンスも!モフモフした愛らしい姿を眺めるだけで、旅の疲れが吹き飛びます。
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秋田拠点センターALVE(アルヴェ): 駅直結のこの施設、実は14階に「展望ロビー」があります。秋田市街を一望できる穴場スポットで、晴れた日には遠くの山々まで見渡せます。しかも入場無料。最高の暇つぶしだと思いませんか?
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秋田犬ステーション(エリアなかいち内): 駅から徒歩約10分。ここでも秋田犬との触れ合いや、可愛らしいオリジナルグッズの買い物が楽しめます。

お腹も心も満たされる。駅周辺の「グルメ」事情
秋田駅周辺は、まさにグルメの宝庫です。駅ビル「トピコ」の中だけでも十分楽しめますが、少し足を伸ばせばさらにディープな味が待っています。
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比内地鶏の親子丼: 噛むほどに旨みが溢れる比内地鶏と、濃厚な卵。駅ビルのレストラン街でも手軽に本格的な味が楽しめます。
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きりたんぽ・地酒: 駅前には、大きな「なまはげ」が迎えてくれる居酒屋も点在しています。昼から営業しているお店もあり、旅の締めくくりに秋田の地酒を一杯……なんて過ごし方も粋ですね。
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秋田市民市場: 駅から徒歩約5分の場所にある「街の台所」。新鮮な海鮮丼や、地元ならではの筋子、山菜などを眺めるだけでも秋田の食文化の豊かさを実感できます。

記事を読んだあなたへ:駅の「外」へ、一歩踏み出してみよう
秋田駅のコンコース「ぽぽろーど」を西口に向かって歩いていくと、大きな「竿燈(かんとう)」の提灯や「なまはげ」の面が出迎えてくれます。
そこから一歩外に出れば、かつてのお城の跡地である「千秋公園」や、安藤忠雄氏設計の「秋田県立美術館」など、歩いて巡れる魅力的なスポットがすぐそこにあります。
次の電車までの時間は、ただの待ち時間ではありません。秋田という街の懐の深さに触れる、短いけれど濃密な「旅の一部」にしてみませんか?

秋田駅への鉄道アクセス方法
秋田駅は県内最大のターミナル駅であり、各方面からのアクセスが非常に充実しています。
【東京・仙台・盛岡方面から】
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秋田新幹線「こまち」に乗車。
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終点「秋田駅」で下車。
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ポイント:新幹線から在来線、あるいは駅ビルへは連絡通路で直結しており、雨や雪の日でも傘なしで移動可能です。
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【青森方面から】
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JR奥羽本線(特急つがる等)に乗車。
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「秋田駅」で下車。
【新潟・酒田方面から】
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JR羽越本線(特急いなほ等)に乗車。
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「秋田駅」で下車。
