熊本県内各地に点在し、訪れる人々を笑顔にしている「麦わらの一味」の銅像たち。 その中でも、特に子供たちや動物好きの方々に愛されているのが、麦わらの一味の船医、トニートニー・チョッパーの像です。
ピンクの帽子に青い鼻、そして一生懸命に聴診器を差し出す愛くるしい姿。この小さな船医がなぜ、熊本市動植物園に駆けつけたのでしょうか。そこには、地震で傷ついた命を救いたいという、温かい想いが込められていました。

傷ついた動物たちと子供たちのために。チョッパーがこの場所に選ばれた理由
チョッパー像が熊本市動植物園の正門入口前に設置されたのは、2020年11月のこと。これには、熊本地震による深い傷跡が関係しています。
2016年の熊本地震では、熊本市動植物園も甚大な被害を受けました。獣舎が損壊し、一部の動物たちは安全のために県外の動物園への避難(分散飼育)を余儀なくされました。住み慣れた場所を離れなければならなかった動物たち、そして大好きな動物園に遊びに行けなくなった子供たち。
そんな「傷ついた命と心」を癒やすために選ばれたのが、船医であるチョッパーでした。
チョッパーの役割は、地震によって被害を受けた動物たちのケアを行い、来園する子供たちに再び笑顔を取り戻してもらうこと。 「必ず治るぞ!」と言わんばかりに、小さな手で聴診器を掲げるそのポーズには、医療の力だけでなく、心の復興を願うメッセージが託されています。
等身大の可愛らしさ。ファンなら見逃せない「チョッパー像」の魅力
ルフィ像と同様、チョッパー像も設定に基づいた等身大(約90cm)で制作されています。
- 表情豊かな造形: 見上げると目が合うような、親しみやすい高さに設置されています。細部までこだわり抜かれた造形は、まるで今にも動き出しそうなほど。
- 復興のシンボル: 台座には、作者・尾田栄一郎先生からのメッセージや手形が刻まれています。チョッパーの温かい手に触れるように、手を重ねて写真を撮るファンが後を絶ちません。
- 園内での「チョッパー」探し: 実は園内には、チョッパーにちなんで名付けられた「シフゾウ(鹿の仲間)」も飼育されています。銅像を堪能した後は、ぜひ本物の動物たちに会いに行ってみてください。
動物園とセットで楽しむ、家族・カップルにぴったりの散策コース
チョッパー像があるのは動植物園の「外(正門前)」ですので、像を見るだけであれば入園料はかかりません。しかし、せっかくここまで来たのなら、ぜひ園内も一緒に歩いてみてください。
熊本市動植物園は、江津湖(えづこ)のほとりに広がる開放的なスポットです。
- 動物ゾーン: 象やキリン、レッサーパンダなど、多種多様な動物たちが迎えてくれます。
- 植物ゾーン: 四季折々の花々が咲き誇り、大人の落ち着いたまち歩きにも最適です。
- 遊園地ゾーン: 観覧車からは、熊本市内を一望でき、天気が良ければ阿蘇の山々まで見渡せます。
大人から子供まで、それぞれのペースで「癒やしの時間」を過ごせるのが、この場所の最大の魅力です。
アクセス方法
チョッパー像は「熊本市動植物園」の正門前に設置されています。熊本市街地から路面電車一本でアクセスできるのが非常に便利です。
【熊本駅・市街地からの鉄道アクセス】
- 熊本駅から:
- 熊本市電(路面電車)A系統「健軍町(けんぐんまち)行き」に乗車。
- 下車駅:
- 「動植物園入口(どうしょくぶつえんいりぐち)」電停で下車。
- 徒歩:
- 電停から動植物園正門まで、案内板に沿って歩いて約10分。
【バスでのアクセス】
- 熊本桜町バスターミナルから「動植物園前」バス停下車。
- ポイント: 午前中の遅めから午後にかけてが、像に綺麗に光が当たる絶好のシャッターチャンスです。路面電車に揺られながら、のんびりと車窓を眺める旅のひとときを楽しんでください。
