【福岡まち歩き】福岡ドームとシーホークヒルトンが語る、未完の夢と進化の物語

投稿者: | 2026年2月7日

天神から西へ少し足を伸ばすと、博多湾の青い海を背に、銀色に輝く巨大なドームと、天高くそびえる船のようなシルエットのホテルが現れます。

「福岡ドーム」と「ヒルトン福岡シーホーク」。

地元の人にはお馴染みの景色ですが、実はこの場所には、かつて「日本中を驚かせるような壮大な計画」があったことをご存知でしょうか。今日は、野球観戦やコンサートだけでない、このエリアに刻まれた情熱の歴史と、現在の楽しみ方、そして賢いアクセス方法を徹底解説します。

ハリーホークのマンホールもホークスタウン内で見つけることもできます。

日本初の開閉式ドームと、海に浮かぶ豪華客船

まずは、この2つのランドマークのスペックと特徴をおさらいしましょう。

  • 福岡ドーム(現:みずほPayPayドーム福岡)

    • 特徴: 1993年開業。日本初の、そして現在も日本で唯一の「開閉式屋根」を持つ多目的ドームです。屋根を全開にして行う「ルーフオープン」の試合は、博多湾の風を感じられる特別な体験です。

    • 収容人数: プロ野球時は約4万人、コンサートなどのイベント時には最大約5万2,500人を収容。九州最大級のエンターテインメントの聖地です。

    • 福岡ソフトバンクホークスの本拠地
  • ヒルトン福岡シーホーク

    • 特徴: 博多湾へ出港する「豪華客船」をイメージした地上35階、高さ143mの高層ホテル。1,000室を超える客室すべてがオーシャンビュー、または福岡市街地を一望できる設計です。

      • 収容人数(施設能力): ホテル内には最大3,500名収容可能な国内最大級のコンベンションホールを備え、世界規模の会議も行われます。

幻の「ツインドームシティ計画」。ダイエー中内功氏が描いた夢

今の景色からは想像しにくいかもしれませんが、1990年代の当初、ここには「ツインドームシティ計画」という驚天動地のプランがありました。

当時のダイエー創業者・中内功氏が描いたのは、現在のドームの隣(現在のマークイズ福岡ももちがある付近)に、「もう一つのドーム」を建てるという構想でした。

  • 一つ目のドーム(現在のドーム): 野球などのスポーツ用。

  • 二つ目のドーム: 室内遊園地やコンサートなど、アミューズメント特化型。

この2つのドームを中心に、ホテルやショッピングモールを一体化させ、24時間365日人々が楽しむ「エンターテインメント都市」を造る……。それがダイエーの「三位一体経営」の究極の形でした。 経営状況の変化により二つ目のドームは幻となりましたが、その精神は現在の商業施設「MARK IS 福岡ももち」や、隣接するエンタメビル「BOSS E・ZO FUKUOKA」へと引き継がれ、形を変えて完成の日を迎えています。

天神・博多駅からのスマートなアクセスガイド

このエリアは、鉄道の駅から少し離れているため、「バス」と「地下鉄」の使い分けがポイントです。

【博多駅から行く場合】

  1. 西鉄バス(最速・楽): 博多バスターミナル1F(6番のりば)から、都市高速経由のバス(306番など)に乗車。「PayPayドーム前」または「九州医療センター」下車。約20分。

  2. 地下鉄(確実): 地下鉄空港線「博多駅」から「唐人町駅」まで約11分。そこから徒歩約15分。

【天神から行く場合】

  1. 西鉄バス(便利): 「天神北(フタタ前)」または「天神高速バスターミナル前(1Aのりば)」から都市高速経由のバスに乗車。「PayPayドーム前」下車。約15分。

  2. 地下鉄(運動不足解消に): 地下鉄空港線「天神駅」から「唐人町駅」まで約5分。3番出口からドームまで歩くと、川沿いの心地よい散歩道を楽しめます。

★イベント時の裏ワザ: プロ野球の試合や大型コンサートがある日は、博多駅・天神から**「直行臨時バス」**が多数運行されます。会場の目の前まで連れて行ってくれるので、イベント時はこちらが一番のおすすめです。