体育館が最先端の「遊び場」に?九州工業大学のデジタル工房「GUM-LABO」が拓く未来

投稿者: | 2026年2月11日

福岡県北九州市、技術者たちの学び舎として知られる九州工業大学(九工大)。その戸畑キャンパスに、かつての体育館の面影を残しながらも、中身は驚くほどハイテクな施設があるのをご存知でしょうか。

その名は「GUM-LABO(ガムラボ)」。 大学の古い施設をリノベーションし、学生たちの自由な発想をカタチにする「メイカースペース」へと生まれ変わらせた、九工大の新しいシンボルをご紹介します。

誕生の背景:歴史ある「体育館」に吹き込まれた新しい命

GUM-LABOは、もともと九工大の旧体育館だった建物をリノベーションして誕生しました。

かつてはバレーボールやバスケットボールの音が響いていた場所に、今は3Dプリンターの駆動音や、ドローンのプロペラ音が響いています。体育館特有の高い天井と広々とした空間をそのまま活かすことで、大型の制作物やドローンの飛行実験も可能な、開放感あふれる「知の遊び場」が完成したのです。

施設の愛称「GUM(ガム)」には、Gym(体育館)と、ものづくりのGum(ゴムのように柔軟な発想)、そして人々がGum(粘り強く取り組む)といった意味が込められています。

どんなものがある?GUM-LABOの「ワクワク」する設備

一歩足を踏み入れると、そこにはエンジニア志望でなくても心が躍るような最新設備が並んでいます。

  • 3D造形・工作エリア: 最新の3Dプリンターレーザー加工機が完備。自分のデザインしたデータを、その場で立体物やキーホルダー、家具のパーツなどに加工できます。
  • ドローン飛行エリア: 体育館の「高さ」を最大限に利用したエリア。天候に左右されず、安全にドローンの操縦練習や自律飛行プログラムのテストが行えます。
  • eスポーツ・コミュニケーションエリア: ハイスペックなPCが並び、学生たちが最新のデジタル技術に触れながら交流できるスペース。ゲームを通じてプログラミングやネットワーク技術を学ぶ場にもなっています。
  • コワーキング・プレゼンスペース: 制作したプロトタイプを発表したり、学部を超えた学生たちがチームを組んでアイデアを練ったりできる自由な空間です。

特徴:学生が「主体」となって動かすコミュニティ

GUM-LABOの最大の特徴は、単なる「工作室」ではないという点です。

ここでは、学生スタッフが運営に関わり、使い方の講習会やワークショップを自主的に開催しています。「やりたい」と思ったときにすぐ形にできる環境があり、そこからスタートアップ企業が生まれたり、コンテストの作品が完成したりと、九工大独自の「現場力」を育む土壌になっています。

鉄道でのアクセス(最寄駅)

九工大戸畑キャンパスへは、JRでのアクセスが非常に便利です。

  • JR鹿児島本線から: 「九州工大前駅」下車。そこからキャンパスの正門までは徒歩約10分程度です。
  • 博多・小倉方面から: 快速電車を利用すれば、小倉駅からは約5分、博多駅からは約1時間(特急・快速併用)で到着します。

編集者からのメッセージ 古い体育館を壊すのではなく、その骨組みを活かして最先端のラボを作る。このリノベーションの手法そのものが、九工大が大切にする「技術の継承と革新」を象徴しているようです。 キャンパス内のまち歩きを楽しみながら、窓越しに見える学生たちの熱気を感じてみてはいかがでしょうか。