池袋リビングループとは何か
「IKEBUKURO LIVING LOOP」は、池袋駅東口の「グリーン大通り」や「南池袋公園」を中心に展開される、「まちなかリビングのある日常」をコンセプトとした都市空間活用プロジェクトです。
2017年からスタートし、2024年にはグッドデザイン賞の「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」を受賞するなど、日本におけるプレイスメイキング(居心地の良い場所づくり)のフロントランナーとして高く評価されています。
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メインエリア: 池袋駅東口グリーン大通り、南池袋公園
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主体: 株式会社nest、株式会社サンシャインシティ、株式会社良品計画、株式会社GRIP SECOND、豊島区による官民連携
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主な内容: マルシェ(マーケット)、ストリートファニチャーの常設化、アートギャラリー、ワークショップ、夜間の照明演出など

① 「点」から「面」への回遊性(ループ)の設計
かつての池袋は、駅前の百貨店やサンシャインシティという「点」の集積でした。本プロジェクトは、駅からサンシャインシティを繋ぐ「グリーン大通り」をリビング化することで、歩行者が自然と滞留し、回遊する「面」の構造を作り出しました。これが店名の「LOOP(循環)」に込められた意図です。
② 行政を巻き込んだ「アジャイル型」規制緩和
道路(グリーン大通り)という、本来は歩行のための公共空間を「リビング」に変えるには、警察や保健所との高いハードルがあります。本プロジェクトは、いきなりハード整備を行うのではなく、数日間の「社会実験」を毎年繰り返し、エビデンスを積み上げることで、段階的に規制を緩和し、最終的にはベンチや照明の常設化という「ハードのアップデート」を勝ち取りました。
③ ネイバーフッド・ブランディング
「池袋=怖い、混沌としている」というかつてのイメージを、デザインと食の力で「居心地が良い、おしゃれ、健康的」なイメージへと塗り替えました。これにより、ファミリー層や感度の高い若年層の流入を促進し、周辺不動産の価値向上に寄与しています。
体験できる「3つの柱」
池袋リビングループを訪れる際、注目すべきは以下の3つの要素です。
| 要素 | 内容 | ビジネス・デザイン的視点 |
| スペシャルマーケット | 地元農家やクラフト作家、こだわりを持つ飲食店が並ぶ市場。 | 池袋沿線(西武線、東武線等)の生産者と都市居住者を結ぶ経済圏の創出。 |
| ストリートファニチャー | 道路に常設された洗練されたデザインのベンチやテーブル。 | 「座れる場所」を増やすことで、滞在時間を延ばし、周辺店舗の売上へ波及させる。 |
| ナイトルーピング | 夜間の照明演出と、ストリートダイニング(外食体験)。 | 夜間人口の回遊を促し、夜の街の治安維持とナイトタイムエコノミーを活性化。 |


