北九州のシンボル、小倉城。近代的なビル群が立ち並ぶ小倉の街中に、突如として現れる白亜の天守閣は、初めて訪れる人を一瞬で江戸時代へと引き戻してくれます。
「お城なんて、どこも同じに見える」
「歴史に詳しくないと楽しめないのでは?」
そんな思い込みを捨てて、まずはその天守閣をじっくり眺めてみてください。実は小倉城、他のお城にはない「独特すぎる特徴」を持つ、全国的にも珍しいお城なのです。
今回は、20代から50代までが楽しめる、小倉城とその周辺の「一歩先を行く」楽しみ方をご紹介します。歴史の重みを感じた後に、最新のアートやグルメを味わう。そんな贅沢なまち歩きに出かけましょう。

全国唯一の「唐造り」天守。常識を覆すデザインの秘密
小倉城の最大の特徴は、天守閣の最上階がその下の階よりも大きく張り出した**「唐造り(からづくり)」**という珍しい構造にあります。
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逆転のフォルム: 通常、お城は上に行くほど小さくなりますが、小倉城の5階は4階よりも外側にせり出しています。これは、1602年に細川忠興(ほそかわただおき)が築城した際、当時の最先端かつ独創的なデザインとして採用されたものです。
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石垣の美: 自然の石をそのまま積み上げた「野面積み(のづらづみ)」の石垣は、荒々しくも力強い生命力を感じさせます。
新たな視点での発見:
天守閣の中に入ると、そこは体験型ミュージアムになっています。大名駕籠(かご)に乗って当時の揺れを体験したり、ハイテクな映像で歴史を学んだりと、世代を問わず夢中になれる工夫が満載です。
小倉庭園とリバーウォーク。伝統と現代が「水辺」で出会う
小倉城を降りたら、すぐ隣にある小倉城庭園へ。ここは小倉城の城主であった小笠原氏の下屋敷跡を復元した、美しい大名庭園です。

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礼儀作法の聖地: この庭園は「小笠原流礼法」の精神を今に伝える場所でもあります。池に張り出した書院造りの建物から眺める景色は、都会の喧騒を忘れさせてくれる究極の癒やし。ここでは、本格的な抹茶と和菓子を気軽に楽しむことができます。
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リバーウォーク北九州: お城のすぐ隣には、対照的にカラフルでモダンな複合施設「リバーウォーク北九州」が建っています。紫川の水辺を活かしたこの空間には、カフェや美術館、劇場が集結。伝統的なお城と現代建築が水面で共演する風景は、小倉ならではのフォトスポットです。
季節の色に染まる「勝山公園」を歩く
小倉城一帯は「勝山公園」として整備されており、市民の憩いの場となっています。
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桜の聖地: 春には約300本の桜が咲き誇り、お城とのコントラストは圧巻です。
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ライトアップの魔法: 夜になると小倉城はライトアップされ、闇の中に浮かび上がる幻想的な姿を見せてくれます。冬には数万個の灯籠が並ぶイベント「小倉城竹あかり」も開催され、幻想的な雰囲気に包まれます。
さあ、外へ出かけましょう!
お城で歴史を感じた後は、庭園でお茶を飲み、そのままリバーウォークのカフェへ。あるいは、紫川に架かる個性豊かな橋を巡ってみるのも面白いでしょう。歩くたびに「昔」と「今」が入れ替わる、小倉特有のリズムをぜひ体感してください。
鉄道でのアクセス方法
小倉城周辺へは、JR小倉駅から徒歩またはバスで簡単にアクセスできます。
| 出発地 | 利用方法 | 所要時間・備考 |
| JR小倉駅 | 徒歩 | 約15〜20分。 魚町銀天街(商店街)を通り抜けると、楽しみながら移動できます。 |
| JR小倉駅 | 西鉄バス | 約5分。 「小倉城・松本清張記念館前」または「室町・リバーウォーク」下車。 |
| JR西小倉駅 | 徒歩 | 約10分。 小倉駅の隣の駅です。実はお城にはこちらの方が少し近いです。 |
