長崎の玄関口・長崎駅が、今、100年に一度と言われる大規模な再開発によって、全く新しい姿に生まれ変わっています。かつての情緒ある終着駅の雰囲気も残しつつ、2022年の西九州新幹線開業、そして2023年の「アミュプラザ長崎 新館」の誕生により、街の景色は劇的な進化を遂げました。
「新幹線を降りてすぐ観光地へ」というのも良いですが、今の長崎駅は、駅そのものが一つの「目的地」となるほどの魅力に溢れています。建築デザイン、ショッピング、そしてラグジュアリーな宿泊体験。新しさと長崎らしさが交差する、最新の長崎駅周辺の歩き方をご紹介します。

光と風が抜ける「膜屋根」の開放感。新生・長崎駅の特徴
新しい長崎駅のホームに降り立つと、まずその明るさに驚くはずです。駅舎のデザインを手がけたのは、世界的な建築家・内藤廣氏。
- 白い膜屋根の魔法: ホームを覆う巨大な白い膜屋根は、昼間は自然光を優しく通し、夜は内側の照明を反射して駅全体を温かく包み込みます。この開放感は、海に近い長崎の爽やかな空気感にぴったりです。
- 「かもめ」の伝統と革新: 漆黒の車体で人気を博した特急「かもめ」から、真っ白な車体に真っ赤なラインを配した西九州新幹線「かもめ」へ。駅名標や随所に、伝統のロゴマークや長崎の歴史を感じさせる意匠が隠されています。
駅を出てすぐの「かもめ広場」は、大型ビジョンを備えた巨大な吹き抜け空間。ここでは週末ごとにイベントが開催され、長崎くんちの演舞や地酒のイベントなど、常に活気に満ちています。

ショッピングの殿堂「アミュプラザ長崎」本館・新館の違い
駅直結の商業施設「アミュプラザ長崎」は、今回の再開発で「本館」に加えて圧倒的な存在感を放つ「新館」が誕生しました。
- アミュプラザ長崎 新館(2023年オープン): トレンドに敏感な20〜50代を虜にする、長崎初進出のブランドが目白押しです。「H&M」や「JOURNAL STANDARD」などのファッション、さらには県内最大級のコスメエリアが充実。デザインも洗練されており、吹き抜けの空間を歩くだけで都会的な高揚感を味わえます。
- アミュプラザ長崎 本館: こちらは親しみやすい定番ブランドに加え、1階の「お土産・グルメエリア」が非常に充実しています。長崎名物のカステラや、新鮮な海産物、地元のお菓子が勢揃いしており、旅の終わりにここで買い物を済ませるのが定番のコースです。
新館と本館は通路で繋がっており、雨の日でも濡れることなく「はしご歩き」を楽しめるのが魅力。疲れたら、駅ビル内のカフェから新幹線が発着する様子を眺めて休憩するのもおすすめです。
日本初上陸の「長崎マリオットホテル」と上質な滞在
駅ビルの上層階には、世界的なホテルブランドが新たなランドマークとして君臨しています。
- 長崎マリオットホテル: アミュプラザ長崎 新館の上層階に位置する、九州で2軒目、ブランド名に地名を冠した「マリオット」としては日本初となるホテルです。客室からは、長崎港の美しい景色や、稲佐山に広がる「1000万ドルの夜景」を一望できます。バルコニー付きの部屋も多く、港を行き交う船の汽笛を聴きながら過ごす時間は、長崎ならではの贅沢です。
- ヒルトン長崎: 駅の西口(出島メッセ長崎側)には「ヒルトン長崎」もあり、こちらも最高級のホスピタリティを提供しています。駅の東西に世界ブランドのホテルが立ち並ぶ姿は、長崎が「国際観光都市」としてさらなる高みへ進んだことを象徴しています。
駅周辺で見つける「長崎の記憶」と「未来」
駅から少し足を伸ばすと、再開発で生まれた新しいスポットと、歴史が共存しています。
- 出島メッセ長崎: 駅の西側に直結する大型コンベンション施設。イベントがない日でも、その美しい木組みの天井や広々としたデッキを歩くのは心地よい体験です。
- 歴史の断片を探して: 再開発に伴い、旧長崎駅の遺構や、かつてこの地が海だった頃の面影を伝える案内板などが各所に設置されています。最新の建物の足元に、450年の開港の歴史が眠っている。そんな発見をしながらの歩行は、知識欲を刺激してくれます。
鉄道でのアクセス方法
長崎駅は、2022年に開通した西九州新幹線の終着駅として、九州各地からのアクセスが飛躍的に向上しました。
- 博多(福岡)方面から:
- JR「リレーかもめ」+「西九州新幹線 かもめ」を利用。
- 博多駅から最短約1時間20分(武雄温泉駅で対面乗り換え)。
- 佐賀・武雄温泉方面から:
- 西九州新幹線「かもめ」を利用。
- 武雄温泉駅から約23分〜30分。
- 長崎県内(佐世保方面)から:
- 快速「シーサイドライナー」を利用。
- 佐世保駅から約1時間30分〜2時間(大村湾の絶景を楽しめるルートです)。
