大阪の都心を流れる堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲、中之島。ここは歴史的な近代建築と現代的な高層ビルが共存する、大阪で最も洗練されたエリアの一つです。
特に中之島の西部から東部にかけては、日本を代表する美術館が点在しており、まさに「アートの島」と呼ぶにふさわしい場所。今回は、2022年に誕生した話題の新スポットから、世界でも珍しい地下型美術館まで、個性の異なる3つの美術館を軸にした新しいまち歩きの形をご紹介します。

漆黒のキューブが放つ存在感。「大阪中之島美術館」
2022年、中之島に突如として現れた真っ黒な巨大な箱。それが、構想から30年を経て開館した「大阪中之島美術館」です。
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建築家・遠藤克彦氏によるデザイン: 周囲の風景を反射する漆黒の外壁は、600枚以上のプレキャスト・コンクリート板で作られています。一見、閉鎖的な「箱」に見えますが、中に入ると1階から5階までを貫く巨大な吹き抜け空間「パッサージュ」が広がり、光溢れる開放的な都市空間が現れます。
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見どころ: 19世紀後半から現代までの国内外の代表的な美術作品を約6,000点以上所蔵。特に、シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリや、大阪出身の佐伯祐三のコレクションは圧巻です。
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フォトスポット: 芝生広場に鎮座する、ヤノベケンジ氏の巨大彫刻『SHIP’S CAT (Muse)』。宇宙服を着た猫の姿は、いまや中之島の新しいシンボルとなっています。

竹の生命力が空へ伸びる。完全地下型の「国立国際美術館」
大阪中之島美術館のすぐ隣、銀色に輝く巨大なオブジェが目印なのが「国立国際美術館」です。
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シーザー・ペリ氏の独創的な建築: 地上に見えているのは、竹の生命力と現代美術の発展をイメージしたステンレス製のモニュメントのみ。実は、展示室のすべてが地下にあるという、世界でも極めて珍しい「完全地下型」の美術館です。
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現代美術の殿堂: 第二次世界大戦後の現代美術を中心に収集されており、常に時代の最先端を行く企画展が開催されています。地下に潜ることで、日常の喧騒から切り離され、作品と深く対話できるような独特の没入感を味わえます。
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明るい地下空間: 「地下は暗い」というイメージを覆す、ガラス天井からの自然光が地下3階まで届く設計。光と影が織りなす建築美そのものが、一つの作品のようです。
光と陶磁器が織りなす「東洋陶磁美術館」と中之島散歩
中之島公園の東側に位置するのが、2024年4月にリニューアルオープンしたばかりの**「大阪市立東洋陶磁美術館」**です。
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世界最高峰のコレクション: 国宝2件、重要文化財13件を含む、東洋陶磁のコレクションは世界屈指。リニューアルにより、自然光を取り入れた展示ケースなどが導入され、陶磁器の持つ繊細な美しさをより身近に感じられるようになりました。
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新エントランスとカフェ: ガラス張りで透明感あふれる新しいエントランスは、中之島公園の緑と一体化しています。併設されたカフェからは中央公会堂を望むことができ、鑑賞後の余韻に浸るのに最高のロケーションです。
まち歩きの楽しみ
これらの美術館は、水辺の遊歩道で結ばれています。美術館から美術館へ歩く道すがら、バラ園を散策したり、レトロな橋を渡ったり。中之島のアート巡りは、建物の中だけでなく、歩くプロセスそのものが心地よいアート体験になるはずです。
主要駅からの鉄道でのアクセス方法
中之島エリアは複数の路線に囲まれており、目的地に合わせて駅を使い分けるのが便利です。
| 目的地 | 最寄り駅 | 路線 | 所要時間 |
| 中之島美術館・国立国際美術館 | 渡辺橋駅 | 京阪中之島線 | 徒歩 約5分 |
| 肥後橋駅 | Osaka Metro 四つ橋線 | 徒歩 約10分 | |
| 福島駅 / 新福島駅 | JR環状線・東西線 | 徒歩 約10分 | |
| 東洋陶磁美術館 | なにわ橋駅 | 京阪中之島線 | 徒歩 約1分 |
| 北浜駅 / 淀屋橋駅 | Osaka Metro 堺筋線・御堂筋線 | 徒歩 約5分 |
