ノリタケの森とイオンモール(名古屋市)名古屋駅からも歩いて行ける

投稿者: | 2026年1月17日

名古屋駅のすぐ北側に位置する「ノリタケの森」と、それに隣接する「イオンモール Nagoya Noritake Garden」は、近代産業の遺産と現代のライフスタイルが見事に融合した、名古屋でも屈指の美しさを誇るエリアです。

それぞれの特徴と歴史、アクセス方法について、デザインとまちづくりの視点を交えて解説します。

ノリタケの森:近代産業の記憶を刻む「都市のオアシス」

「ノリタケの森」は、日本を代表する陶磁器メーカー「ノリタケ(旧:日本陶器)」の創立100周年を記念して、本社工場の跡地に2001年に誕生した文化施設です。

  • 建築とデザイン: 最大の見どころは、1904年(明治37年)に建てられた「赤レンガ棟」です。日本の洋食器製造の黎明期を支えたこの建物は、近代化産業遺産にも認定されており、重厚なレンガ造りの意匠がかつての栄華を今に伝えています。

  • シンボリックな景観: 敷地内には、かつての巨大な「6本煙突」の一部がモニュメントとして保存されており、工場の記憶を空間のアクセントとしてデザインに取り込んでいます。

  • コンテンツ: 陶磁器の製造工程を見学できる「クラフトセンター」や、オールドノリタケの傑作を展示する「ノリタケミュージアム」、そして美しい食器で食事が楽しめるレストランなどが揃っています。

イオンモール Nagoya Noritake Garden

2021年にオープンしたこのモールは、従来の商業施設の枠を超え、隣接するノリタケの森の景観と一体化するように設計されています。

  • 施設コンセプト: 「自然と自然になれる場所」を掲げています。都会の真ん中にありながら、緑豊かな「森」を感じられるよう、有機的な段丘状のテラスや開放的な吹き抜けが配置されています。

  • TSUTAYA BOOKSTOREの「巨大本棚」: SNS等でも非常に有名な、2フロアを貫く巨大な本棚のオブジェがあります。天井が鏡張りになっており、無限に広がる知識の迷宮のような幻想的な空間デザインは必見です。

  • まちづくりの特徴: イオンモールとしては珍しく、上層階にオフィス(BIZrium名古屋)を併設しており、働く場所と楽しむ場所を融合させた、新しい都市型モールのモデルケースとなっています。

歴史:陶磁器の街から、市民の憩いの場へ

この地は1904年、森村市左衛門らによって日本初のディナーセットを製造するための工場が建設された、まさに「日本の洋食器誕生の地」です。 1975年まで稼働していた工場は、その後、産業遺産としての価値を残しつつ「市民に開かれた緑豊かな森」へと再生されました。かつて煙突から煙が出ていた場所が、現在は子どもたちが走り回る芝生広場になっているというストーリー自体が、名古屋のまちづくりの歴史において非常に象徴的な意味を持っています。

名古屋駅からのアクセス方法

名古屋駅から徒歩圏内でありながら、バスや電車でも非常にスムーズにアクセスできます。

  • 徒歩(おすすめ): 名古屋駅「桜通口」から北へ徒歩約15分。ルーセントタワーを通るルートは歩道も広く、散策に最適です。

  • 地下鉄: 東山線「亀島駅」2番出口より徒歩約5分。名古屋駅から1駅(約2分)なので、歩く時間を短縮したい場合に便利です。

  • バス: * 名古屋市営バス:名古屋駅バスターミナル6番のりば(名駅13系統)より「ノリタケの森」下車すぐ(乗車約3分)。

    • メーグル(なごや観光ルートバス):11番のりばより乗車。観光気分を味わうのに最適です。

  • タクシー: 名古屋駅より約5分(初乗り料金圏内程度)。

歴史ある赤レンガの「静」と、最新モールの「動」が隣り合うこのエリアは、名古屋の過去と未来を同時に体感できる場所です。ぜひ、赤レンガ棟の壁に触れ、その後で現代的なブックカフェで一息つく、そんな贅沢な時間を過ごしてみてください。