大阪の街を象徴する風景といえば、高層ビルの合間に凛とそびえる大阪城の天守閣です。
日本三名城の一つに数えられ、国内外から多くの観光客が訪れるこの場所。しかし、今わたしたちが目にしている大阪城は、実は三代目の姿であることをご存知でしょうか?戦国の覇者・豊臣秀吉が築いた「幻の城」と、その上に築かれた徳川の「鉄壁の城」。そして昭和に復興した現在の姿。
今回は、単なる「歴史の教科書」としてではなく、街歩きを楽しみながら、折り重なった歴史の地層を紐解く新しい大阪城の歩き方をご紹介します。

三つの時代が重なる場所。大阪城の波乱万丈な歴史と特徴
大阪城の歴史は、まさに日本の歴史そのものです。
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豊臣の時代(初代): 1583年、豊臣秀吉が石山本願寺の跡地に築城。金箔を多用した豪華絢爛な城でしたが、大坂の陣で灰燼に帰しました。
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徳川の時代(二代目): 幕府の威信をかけ、豊臣の城を完全に埋め立てた上に再建。現在の石垣や堀のほとんどはこの時代の遺構です。
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昭和の復興(三代目): 1931年、市民の寄付によって現在の天守閣が再建されました。鉄筋コンクリート造でありながら、豊臣と徳川のデザインが融合した唯一無二の外観を持っています。
最大の特徴:世界を驚かせる「巨石」の数々
大阪城を歩いて最も圧倒されるのは、天守閣よりもむしろ「石垣」かもしれません。瀬戸内海の島々から運ばれた巨大な石が隙間なく積まれており、特に桜門を入ってすぐの「蛸石(たこいし)」は、畳約36枚分もの広さがあります。この石を運ばせた大名たちの権力の大きさを想像しながら歩くのが、大阪城散歩の醍醐味です。

天守閣だけじゃない!絶対に外せない見どころスポット
敷地全体が広大な「大阪城公園」となっているため、天守閣に登るだけではもったいない魅力が詰まっています。
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天守閣からの眺望: 地上50mの展望台からは、大阪の街を一望。秀吉も眺めたであろう景色に、現代の摩天楼が混ざり合う絶景を楽しめます。
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西の丸庭園: 約600本の桜が植えられた名所。天守閣を最も美しく、ゆったりと眺めることができる絶好のフォトスポットです。
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ミライザ大阪城: 旧陸軍第四師団司令部庁舎をリノベーションした複合施設。重厚な洋館の中で食事やショッピングを楽しめる、歴史とモダンが交差するエリアです。
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ロードトレイン&エレクトリックカー: 広い園内を移動する移動手段も充実。風を感じながら、お城の全景を眺めることができます。

お城の新しい楽しみ方。文化とレジャーの融合
近年、大阪城は「歴史を見る場所」から「体験する場所」へと進化しています。
利用料金について
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大阪城公園(入園): 無料
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大阪城天守閣(入館): 大人 600円(中学生以下無料)
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西の丸庭園(入園): 大人 200円(春などは特別料金あり)
※大阪周遊パスなどの観光パスを利用すると、お得に入館できる場合があります。
お城を囲む「大阪城公園」内には、ショップやテラス席が充実した「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」もあり、散策の合間に美味しいランチやスイーツを楽しめます。歴史的な遺構を背景に、ランニングをする人やピクニックを楽しむ市民が共存する風景こそ、現代の大阪城の最も美しい姿かもしれません。

主要駅からの鉄道でのアクセス方法
大阪城は非常に広大なため、目的地(天守閣に近い駅か、飲食店街に近い駅か)によって下車駅を選ぶのがスマートです。
| 下車駅 | 路線 | おすすめの目的地 |
| 大阪城公園駅 | JR環状線 | JO-TERRACE OSAKA、大阪城ホールへ行くならここ。 |
| 森ノ宮駅 | JR環状線・Osaka Metro | 遊具広場や噴水エリア、公園東側からの入城に便利。 |
| 谷町四丁目駅 | Osaka Metro 谷町線・中央線 | **大手門(正門)**から入りたい、歴史派の方におすすめ。 |
| 天満橋駅 | Osaka Metro・京阪電鉄 | 北西側から入城。川沿いの景色を楽しみたい方に。 |
