国民的アニメの聖地は福岡にあった!サザエさん通りで叶える、海風と歴史を感じる「発祥の地」散策

投稿者: | 2026年2月14日

日曜日の夕方、お茶の間に流れるあのテーマソング。日本人なら誰もが知る国民的アニメ『サザエさん』ですが、そのルーツが東京・世田谷ではなく、実は福岡にあることをご存知でしょうか?

福岡市の中心部から少し西へ。「西新(にしじん)」から「百道浜(ももちはま)」へと続く約1.6kmの道は、公式に「サザエさん通り」と名付けられています。

今回は、単なるキャラクター通りだと思って素通りするにはもったいない、この通りの意外な歴史と、新旧の福岡を一度に味わえる散策の魅力をご紹介します。

「サザエさん」は博多の海で生まれた:知られざる歴史

なぜ、福岡にサザエさん通りがあるのか。その理由は、原作者・長谷川町子先生の自伝的なエピソードにあります。

  • 海岸でのひらめき
    戦時中、福岡に疎開していた長谷川町子先生は、終戦直後、当時の「百道の海岸」を散歩していました。海を眺めながら構想を練っていた時、「サザエ、カツオ、ワカメ……」という海産物にちなんだキャラクターの名前を思いついたといいます。
    つまり、ここ百道浜は、サザエさんが誕生した「発祥の地」なのです。
  • 2012年の公式認定
    この歴史的な縁を記念して、2012年(平成24年)に、脇山口交差点からシーサイドももち海浜公園入口までの通りが「サザエさん通り」と命名されました。

銅像、シルエット、そして未来都市へ:通りの特徴と見どころ

サザエさん通りの起点は、地下鉄「西新駅」のすぐそば。ここから海に向かって歩くと、景色がドラマチックに変化していくのが最大の特徴です。

  • 商店街からスタート
    歩き始めは、活気あふれる「西新商店街」の近く。ここには「サザエさん発案の地」の記念碑があります。まずはここで、昭和の磯野家の雰囲気に思いを馳せましょう。
  • キャラクターたちとの出会い
    通り沿いには、サザエさん、カツオくん、ワカメちゃんなどの銅像が点在しています。等身大に近いサイズ感で、一緒に記念撮影をするのも楽しみの一つ。また、足元や街灯にもキャラクターのシルエットが隠されているので、隠れミッキーを探すような感覚で散策できます。
  • 「サザエさん通り」だけの都市景観
    歩を進めると、景色は下町情緒から一変。福岡市博物館や総合図書館が並ぶ、広々とした並木道へと変わります。電線が地中化された美しい通りは、まるで海外の街角のよう。
    「過去(商店街)」から「未来(百道浜のビル群)」へとタイムスリップするような感覚は、この通りを歩いた人だけが味わえる特別な体験です。

ゴールは絶景「シーサイドももち」:夕陽とタワー

通りの終着点は、福岡のシンボル「福岡タワー」と、人工海浜「シーサイドももち」です。

  • 海風を感じるフィナーレ
    長谷川町子先生が歩いた当時の海岸線とは形を変えていますが、そこには変わらず広い空と海が広がっています。海上に浮かぶ結婚式場「マリゾン」を眺めながら、ベンチに座って一休み。
    特に夕暮れ時は、博多湾に沈む夕陽が美しく、散策の締めくくりに最高のロケーションです。

ただのアニメ聖地巡礼にとどまらない、福岡の街の変遷と、クリエイターの原点に触れる1.6kmの旅。次の休日は、潮風を感じながらサザエさんと一緒に歩いてみませんか?

アクセス方法

サザエさん通りの散策は、地下鉄を利用して「起点」から歩き始めるのが最もおすすめです。

【鉄道(地下鉄)でのアクセス】

出発地点

利用路線

下車駅・出口

詳細ルート

博多駅

地下鉄空港線

西新(にしじん)駅

乗車時間約13分。「1番出口」を出てすぐ。

天神駅

地下鉄空港線

西新(にしじん)駅

乗車時間約7分。「1番出口」を出てすぐ。

福岡空港

地下鉄空港線

西新(にしじん)駅

乗車時間約19分。乗り換えなしで一本です。

【散策ルートのポイント】

  1. スタート: 地下鉄西新駅(1番出口)を出て、脇山口交差点から北(海側)へ。
  2. ゴール(百道浜)からの帰り道:
    • 歩き疲れた場合は、福岡タワー下のバス停(福岡タワー南口など)から西鉄バスを利用すれば、博多駅や天神まで座って帰ることができます。

WEB編集者のアドバイス:

西新駅周辺は「リヤカー部隊」で有名な商店街があり、美味しい食べ歩きグルメも豊富です。まずは商店街で「蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)」などを買ってエネルギーを補給し、それを片手に海へ向かって散策するのが、地元民も愛する王道コースですよ!