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【京都】小林朝子(京丹後暮らし探究社)

京都で建築コンサルタントをしていた時、婚活イベントに参加したのをきっかけに京丹後に移住。今では移住支援などの活動をしている小林朝子さんにインタビュー。

プロフィール

北海道旭川市出身。岩手大学で農業土木を学び、京都市の建築コンサルタント会社で9年間勤務。丹後が楽しすぎて通い始めて3ヶ月で京丹後市に移住を決意。2015年5月に移住。丹後の魅力を誰よりも熱く語れる自信あり。

移住のきっかけは婚活パーティ

坂田さんと一緒に『丹後暮らし探求舎 』で移住相談をしている小林朝子さん。生まれは北海道の旭川市で、大学は岩手大学。その後京都市で建築コンサルタントの仕事を行ってきた。8年半近く京都で仕事をしていたのだが、その間は京丹後について、どこにあるかも知らかったそうだ。ある日、京都府主催で定置網の体験イベントがあると誘われて参加したのが、実は婚活イベントで参加する女性の頭数が足りず誘われたのだという。京都駅から京都丹後鉄道という豪華食事列車のスイーツコース付き、5,800円と内容は大満足。

しかし、人見知りだという小林さん自身は、これまで合コンも参加したことなかったし、結婚するつもりもないまま参加したそうだ。当時はテレビ番組などでも企画されたように自治体が主催となった婚活ツアーは各地で開催されていた。会場の京都府宮津市もまちづくりの一環として企画していた。地元からの男性参加者は40〜50代。女性は隣町などから20代が参加してきて、小林さんはその中で最年長だった。

イベントに参加してきた男性は、みんな地域愛はそれほどなく、週末は京都や大阪に出かけてる話していたが、一人だけ地元愛が強い男性がいた。その方はイベント最中ずっと京丹後の魅力を話してくれたり、楽しそうなイベントの様子や食べ物、素敵な景色の写真を見せてくれて、なんとなく参加したイベントではあったが丹後って面白い場所かもしれないと思うきっかけになった。

楽しかった。その男性とは、こんど夏の海を見に行くねくらいの軽い感じで別れたが、イベント後もその男性は仕事を5時半で終え、毎日のように、丹後ではこんなことがあった、こんなイベントの会議があったなど充実した暮らしの自慢メールを送ってくれたそうだが、小林さんは毎日11時まで残業と土曜日も休日出勤という日が続く。毎日早く仕事を終わって余白を楽しんでる男性と、仕事三昧の自分。たぶん自分の方が高い給料をもらっていると思うが、働く意義と充実した暮らしとはなんだろうと考え始めるきっかけにも繋がっていく。

我が家のように迎い入れてくれる人々

毎日のように届く丹後自慢メールが2ヶ月続き、鍋会あるから来る?とお誘いがとうとう来た。満を持して参加すると宅飲みと聞いていたが、到着してみると30人近くの老若男女、仕事もバラバラで地域の人も移住者も混ざり合って集まっていた。みんな仲良さそうだったが、聞いてみると集まっている半分くらいの人は初めましての人だよというから驚きであった。半分くらい参加していたというから驚きであった。

鍋会で出会った人が次は自分が案内するよと申し出てくれ、2週間後に開催された忘年会に参加すると本当に案内してくれ、その先でまた別の人が忘年会に誘ってもらいと、京丹後に行く度に知り合いがどんどん増えていった。なんとなく参加して知った街ではあったが、徐々に視界がクリアになっていく。また自然に人見知りだったのを忘れるくらい自分も変わっていったと語る。そして月に2〜3回通うようになって、ついに移住をしないかと誘われる。

京丹後の人々はみんな暖かく、わざわざ来てくれてありがとうと言うように迎えてくれる。飲食店同士でマルシェをやったり、自分たちで楽しいことを考えて作る。他の地域から来てくれる事にポジティブだ。京丹後の街の歴史として女性の多くはちりめん産業の女工さんとして新潟や島根から移り住んできた人が多いそうだ。後に移住支援の仕事をするようになるのだが、これまでに街の人たちがしてくれたことが原体験として活きている。

みんなで作っていく

2018年6月、久美浜公園で結婚パーティーをした。実は婚活イベントで出会った男性とは友人以上になることはなく、移住後に出会った隣町の男性と結婚をした。公園の草刈りは移住をサポートした就農した友人、市や商工会、家具屋さんなどいろんなところからテントやイス・テーブルもかなり格安で貸してもらい、事前の準備〜当日の準備・片付けまでいろんな職業のたくさんの人に手伝ってもらい、丹後の行きつけの飲食店10店舗に出店してもらい、海の見える公園で、美味しいごはんと音楽のある手作りのパーティーだった。

 

これからどうしていきたい

今、丹後暮らし探求舎は京丹後市への移住サポートの仕事がメインのため、移住に関連する人以外の来訪が少ないのですが、カフェスペースや図書スペース、子連れでくつろげるスペースやコワーク・イベント使いなど、公民館でもなくカフェでもない場「まちまち案内所」を多用なメンバーとオープンに向けて準備中だそうだ。地域の人にも外から来る人にも、いろんな立場の人が来やすい空間を目指すそうです。

パッションポイント

手作りグリーティングカード、DIY、ホームパーティー(月一ご飯会)

公式サイト、出版物など

公式サイト

チケット(私のできること、得意なこと)

人を紹介できます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

京丹後の箱石海岸

お気に入りの場所(アウェイ)

岩手県盛岡市

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つながり

・長瀬啓二(Tangonian)

坂田真慶(丹後暮らし探求舎)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

坂田真慶さんからの紹介でインタビュー。今度クラウドファンディングで「まちまち案内所」を作る計画があるとj話を伺って応援したいと思います。箱石海岸の景色も是非この目で見てみたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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