小さな頃から美術館や博物館にふれ、伊豆に移住してからはセレクト雑貨店や民俗資料館などを運営している安田保さんにインタビュー。
1964年大阪生まれ、ワーキングホリデーで行ったオーストラリアで世界を意識するようになる。 アパレル業界で海外ブランドを扱う仕事に就く。
2001年東京へ。 仕事をしながら日本大学大学院総合社会情報学科に入学。
2007年伊豆に移住。
2009年雑貨屋ブイヨン開業(雑貨のセレクトショップ)伊豆高原アートフェスティバルに参加。Tシャツデザインを始める。
2010年ケイズハウス伊東温泉が開業し働き始める。
2021年りんがふらんか城ケ崎文化資料館開館。
・りんがふらんか城ケ崎文化資料館 ゼネラルマネージャー
・「和のある暮らし」主催
・「Mt. Omuro Green Market」主催 りんがふらんか城ケ崎文化資料館
出身は大阪で、茶道を生業とする家で育つ。お婆ちゃんっ子で育った安田さんは、芸術に数多く触れるようにと小さな頃から美術館や博物館によく通ったそうだ。雑貨に興味を持ったのも子どもの頃で、アートや創作物はずっと好きだった。東京で仕事をしていた時、息抜きで何度か伊豆に来て、首都圏から近く、環境もよかったので伊豆への移住を決めた。当時はセレクト雑貨店も少なかったので、自身で雑貨屋ブイヨンを開業した。
すると創作者たちが、自分たちの発表する場が欲しいと次第に集まってくるようになった。数年前に終了したが「伊豆高原アートフェスティバル」というイベントが25年続けていた。毎年5月に100件近くの作家が参加し、自分のアトリエ、自宅で作品を披露するというものだ。安田さんもTシャツデザインで参加し、多くの作家、アート、文化に造詣の深い方と繋がりができたという。それからクラフトイベントやマルシェを企画、運営をするようになり、そのような活動が評価されるようになり、休館している資料館の運営の話が安田さんの元に届く。
それが『りんがふらんか城ケ崎文化資料館』だ。コロナ禍で厳しい時代もあったが、文化の火を消さないためにとあえて立ち上げたそうだ。文化の水先案内人のようになりたいと意気込む。ミュージアムは無料で公開していて、本物の良品も展示しているのでお子さんから大人まで楽しんで、アートや文化を肌で感じて欲しいと語る。
伊豆高原に2021年5月にオープンした『りんがふらんか城ケ崎文化資料館』のマネージャーをしている安田さん。50年近く前に民俗資料の展示を目的として建てられた建物を活用し、資料館、ギャラリー、ショップ、まなびやStation、ツーリストインフォメーション、カフェの複合施設だ。伊豆高原は創作活動をされている方も多く、文化を育み発信する場所としたいと語る。
『りんがふらんか(LINGUA FRANCA)』という名前は、「フランク語」、「フランク王国の言葉」を意味するイタリア語に由来し、それから転じて、共通の母語を持たない集団内において意思疎通に使われている言語のことを指すようになった。「共通語」の意味として使われることが多く、文化を育んでいく施設として、文化という共通語にとの意味が込められている。
安田さんは、りんがふらんかの他に伊東の街中にあるゲストハウス『ケイズハウス伊東温泉』のスタッフとしても開業時から働いている。築100年の国の有形文化財をゲストハウスとして外国人観光客に人気だ。
伊豆にはさまざまな分野で活躍されて来た方が居住しています。 この方々のスキル、知識がまさに財産です。 この財産を活かせる場所として「りんがふらんか城ケ崎文化資料館」を活用して行きたいと思います。 またりんがふらんかのギャラリーでは毎月作家さんの作品を紹介していますが、コロナが沈静した頃には海外のアーティストの展示をし、世界とリンクした空間を作って行きたいと思います。
茶道、ヨガ、 アート鑑賞 、Tシャツデザイン
Facebook 安田保
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伊豆高原の八幡宮来宮神社
静岡県伊東市八幡野1
公式サイト
京都東山界隈
・稲岡麻琴(ダイロクキッチン)
・鈴木真紀子(うさみみ まちライブラリー)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
稲岡さんからの紹介でインタビュー。語り口調が柔らかくて上品な印象だった安田さん、家が茶道をしてることや小さな頃から美術館などにも触れてるとのことで納得しました。伊豆にもまだ行ったことがないので行ってみたいです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |