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【福島】菅野千恵子(一般社団法人Switch)

東京で老舗和菓子屋の販売員をしていて、31歳で地域おこし協力隊として福島県田村市にUターン。地元で移住促進や地域活性など取り組みをしている菅野さん。

プロフィール

福島県田村市育ち。高校卒業後、就職をきっかけに上京し、老舗和菓子屋の販売員となる。30歳を機に転職を意識するようになり、翌年に地域おこし協力隊として地元へUターン。現在は、街のPR活動や、移住定住促進の業務を担当。食べることが好きで、カフェやラーメン、蕎麦屋巡りが趣味。

和菓子屋店長から地域おこし協力隊に

福島県田村市で生まれ育ち、高校卒業後は東京で13年間、某老舗和菓子屋で販売の仕事をしていた菅野さん。最後の方は店長を任されるほど信頼も厚かった。現在は田村市を「好きな生き方ができるまち」にしたいとの想いから「生業づくり」、「雇用創出」、「賑わいづくり」、「空き家活用」、「移住促進」、「女性活躍」など、地域課題の解決、地域づくりに取り組んでいる。コロナ禍となった20年以降は、農家さんと移住希望者とをつなぐオンラインイベントの開催や、SNSや移住ポータルサイトで地域魅力の発信も行っている。

地元にUターンしてきた菅野さんだが、もともと地元に帰るつもりはなかったそうだ。30歳になる頃、当時は川崎市の多摩川近くに住んでいて、満員電車に揺られてストレスを抱える毎日だった。転職もそろそろ考えようかと思い始めていた時、2019年に多摩川の水位が氾濫寸前まで上昇し、命の危険さえ感じたという。そんな状況下でも出勤しようとしたら、駅のホームに入るまで3時間も並ぶという事も体験した。

そこで、災害時などでもテレワークが可能な、場所を選ばない働き方がしたいと転職を考え出す。地元に廃校を利活用してテレワークセンターとして生まれ変わった「テラス石森」を運営する一般社団法人Switchの存在を知り、地域おこし協力隊も募集していたこともあって興味を持ち始める。地元の若い人や移住者が立ち上げたというチャレンジ精神溢れる活動を知って、地元出身の自分にもできることがあればと思い、Uターンを決めた。

テラス石森

テラス石森は、福島県田村市における新たなビジネス・雇用・職業の創出、働き方改革、学び・交流・情報発信の拠点として、廃校となった旧石森小学校を活用してつくられたテレワークセンター。オフィス・コワーキング利用、新たなビジネス機会の創出や企業間マッチング、人や企業のネットワーク構築、地域交流の場として幅広く活用できる施設だ。

田村市の約62パーセントは山林が占める中山間地域で、観光では、あぶくま洞やこどもの国ムシムシランドなど自然を活かした観光スポットがある。産業は主に農業と林業が中心で、葉タバコの産業も多い。テラス石森の入居企業は一般社団法人Switchの他、子育て支援法人、植物工場に関する研究開発を行う企業、システム開発を行う企業、ドローン関連企業などが入っている。

移住に関する勉強会や田村市に住む子どもを対象にした職業体験イベント、農業体験ツアー、移住ツアーといったさまざまなイベントも多数開催している。田村市の方達は人と人との距離感も近く、温厚で相談事があれば、すぐに相談できる人を紹介してくれる。コミュニティが濃密だ。菅野さん自身も接客をしていた経験から人と接するのが好きだという。移住希望者と地域の人たちを明るく結び続けている。

これからどうしていきたい

移住者と地域との架け橋になりたい。お互いの気持ち、実現したいことをつなげけたい。

パッションポイント

ウィスキー、バー巡り、ラーメン屋巡り

公式サイト、出版物など

公式サイト「たむら暮らし」 移住ポータルサイト

Facebook たむら暮らし。

Instagram たむら暮らし( tamuragurashi )

Twitter  たむら暮らし。( @tamuragurashi )

テラス石森

チケット(私のできること、得意なこと)

農業体験できる農家さんを紹介します
・田村市のクラフトビールが飲めるブルワリーを案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

片曽根山(田村富士)
福島県田村市

仙台平からの風景
福島県田村市滝根町菅谷仙台平

お気に入りの場所(アウェイ)

外苑前
東京都港区北青山2丁目7−16

銀杏並木
東京都港区北青山

【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!

つながり

はしもとあや(漫画家)

大島草太 (Kokage Kitchen、ホップジャパン)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

はしもとあやさんからの紹介でインタビュー。お話を聞いていたら川崎市にもいらしたとのことで親近感が湧きました。お気に入りの場所の写真もすごく自然豊かな場所で、テラス石森にもいきたいと思いました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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