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【埼玉】榎本千賀耶(本庄デパートメント)

埼玉県本庄市に移住し、古い建物をリノベーションし「本庄デパートメント」をオープンした榎本千賀耶さん。

プロフィール

建築士、たまにコーヒー屋、楽しいことなら何でもやるデザイナー。古い建物が大好き。街を見据えた古建築の改修とデザインをしながら、古い空き店舗や古材に新しい居場所と価値を与える活動をしている。好みの古建築が多い本庄市の北口商店街を拠点に、空間づくりやコーヒーを通して新しいまちへの開き方を実験中。

埼玉県本庄市に移住

東京で生まれて、その後札幌を経て中学生の頃に埼玉県に引っ越して来た。高校生から服を作るのが好きで、服飾と建築が肌に対して距離の概念が近いと感じていた。大学は武蔵野美術大学で建築を学び、就職先は住宅設計の仕事に就く。ある時、住宅展示場を見に行った際に展示された住宅を壊しては作り直すという光景を見て、数多くのゴミを出しているという現状を知った。仕事の関係で本庄の街中を車で通ったとき、本庄の魅力を感じて、移住して商店街で何かをしたいとの想いが強くなり退職した。

本庄デパートメント開業

「商店街に美味しいコーヒーの香りがすると、そこに文化があるような気がする」と思い、1年間東京・茗荷谷にあるカフェで修行をして、設計事務所で仕事をしながら、商店街に拠点を持つため物件探しを始めた。築100年の料亭があった物件を見つけて、元公務員の早川純さん一緒にクラウドファンディングにも挑戦。商店街をデパートメントに見立てて会社の名前を決めて、活動を始める。2021年秋にオープンした「本庄デパートメント・WORK+PARLOR(ワークパーラー)」。は、コワーキングスペース、コーヒーとクリームソーダの専門店だ。

クリームソーダは、かつて本庄の商店街に純喫茶が多くあり、そのクリームソーダが大好きだという仲間ができたため、クリームソーダを始めた。また本庄市には高校が7校あり、高校生たちと共に進めるプロジェクトも始め、合同文化祭としてクリエイティブなものが出来ないか模索する中、広報紙を高校生と一緒に作成したり、造園のプロ集団ドコデモヒロバとともに企画した私設公園「本庄銀座GOOD PARK」を「できることを増やしていく公園」として運営。様々な形で、暮らしながら、働きながら商店街を遊び倒す仕掛けをしている。

これからどうしていきたい

商店街をほっとけない人を育ててたい。

地方でも人材が循環していくまちの流れをつくりたい。

パッションポイント

仕事と遊び、古着、古い建物、古道具

公式サイト、出版物など

本庄デパートメント

Instagram (@honjo.department)本庄デパートメント

チケット(私のできること、得意なこと)

・まちの遊び倒し方を教えます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

自宅の土間から見る商店街の風景

お気に入りの場所(アウェイ)

熱海

札幌

つながり

小嶋直(つなぐば家守舎)

出牛健太郎(本庄市役所)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

小嶋直さんからの紹介。商店街をデパートメントに見立てるというアイデアが聞いててワクワクしました。これから将来が楽しみです。本庄にも遊びに行きます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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