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【東京】三田大介(すみだクリエイターズクラブ)

東京スカイツリーがある墨田区に根ざしてクリエイター集団の仲間たちとイベントなど展開している三田大介さん。

プロフィール

コーディネーター、プランナー
有限会社モアナ企画 取締役
墨田をベースに、地域の福祉・商工業・街づくりの分野を中心として、企画・デザイン・コンサルティング等に携わる。

街に関わることへの醍醐味

東京墨田区で生まれ育った三田さん。スカイツリー開業を境に墨田区の街並みも少しづつ変わってきたが、幼少期には町工場が至る所にあり、街のどこかでプレス加工の音が聞こえてくる日常があった。学生の頃から建設に携わる仕事をやってみたいと思うようになり、東京工業大学では土木工学を学んだ。その後就職先は、設計コンサルタント会社に入り橋の設計に携わっていたが、30歳の時に土木分野のデザイン事務所に転職した。そこで6年ほど勤めたのだが、その経験が特に今につながっていると振り返る。

安全性や経済性を優先する橋の設計の仕事と異なり、デザイン事務所の仕事では人にどう愛着をもって使ってもらえるかという視点で物事を作っていくアプローチに驚かされた。2005年に、新宿駅南口の甲州街道沿いの工事現場で、新宿に生きる様々な人たち約150人に取材をして、その方達を写真に撮り下ろし、仮囲いにデザインするプロジェクトに携わった。その時、街に飛び込んで関わることへの醍醐味を感じたという。2012年に墨田区に東京スカイツリーが開業することが決まり、墨田区は大きく変わり始める。

スカイツリー開業で変わった街で独立

2009年に独立して自分の街でも何かできるのではないかと考えるようになった。翌年には配財プロジェクトと題して、まちの工場の方たちとつながり、地場産業から出た廃材を使って万華鏡を作るワークショップなどを行い、地域性を覗くことのできる万華鏡づくりが話題になった。2011年の東日本大震災の1ヶ月後には、地元有志たちと隅田川のほとりにある牛嶋神社でクラフトマーケット「すみだ川ものこと市」を開催。余震も続く中だったが、この時期だからこそやって元気を取り戻そうと意気込んだ。クラフト作家の店や飲食店、音楽ライブなどを行うこの市はその後も継続し、この秋2022年10月15日には第16回目を迎える。

2013年、墨田区内に在住在勤のクリエイターたちと共にコミュニティ型のクリエイター集団「すみだクリエイターズクラブ」を発足。グラフィックデザイナーから、映像作家、建築家、音楽作家など様々な人材が集まり、地域の店や企業、行政などとも協働する集団に発展した。近年では、墨田区からの委託事業として、墨田区内の福祉事業所のオリジナル商品の付加価値を高めるサポートにクラブのメンバーたちと乗り出し、「すみのわ」というプロジェクトもスタート。障害のある方の表現や地場産業の端材を活かして、福祉事業所のメンバーの工賃をアップさせることを目指している。

これからどうしていきたい

この10年、誰かのサポートをする、誰かのエンパワーメントをすることをやってきた。ご縁を繋ぎ、さらなる新しい価値を生むべく、サポートの輪をひろげていきたい。

パッションポイント

地域に関わる仕事、すみだ川ものこと市

公式サイト、出版物など

すみのわ ホームページ

すみだクリエイターズクラブ

すみだ川ものコト市 ホームページ

チケット(私のできること、得意なこと)

・墨田区の美味しい店を紹介します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

牛嶋神社
東京都墨田区向島1-4-5

隅田川

お気に入りの場所(アウェイ)

光原社
岩手県盛岡市材木町2-18
公式サイト

つながり

・戸嶋浩子(ひらがなネット)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

三田さんとは墨田区本所にできたシェアオフィスで初めてお会いして、その後SNSでも繋がらせていただきました。墨田区を誰よりも愛されてる感じが滲み出ていて、地域に根ざして活動してる様子は勉強になります。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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