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【札幌】中村吏希(夢を語れグループ)

講演会で「夢を語れ」の話を聞いて衝撃を受け、修行して札幌にラーメン店「夢を語れ」出店した中村吏希さん。

プロフィール

高校卒業後 建築会社に就職。 海外部署に所属 。夢を語れ創設者西岡さんと出会い退社。2018年9月から大分県別府市でラーメン修行開始。9ヶ月の修行を期間を終えて2019年11月、北海道札幌市で独立。2021年10月にグループ代表就任。

講演会で西岡さんと出会い衝撃を受ける

京都市で生まれ育ち、小学1年から野球をはじめた。高校野球の強豪校でもある京都翔英高校に進学した。同時代に野球部だった仲間からプロ選手も誕生した。3年生の時に先生から推薦で大学進学を勧められたが、野球を続けることにどこかしっくりせず、海外に行ってみたいという夢を描くようになった。卒業してからは父の土木業でアルバイトしながらニュージーランドに行くための資金を稼いだ。アルバイトをしながら海外に行きたいという夢を誰かに会う度に語っていたら、元請会社の社長からオランダで新規事業やるから一緒に来ないかと誘われた。

数回仕事でオランダに渡り充実はしていたものの、誰かに雇われて働くよりも自分で起業したいという想いが強くなっていった。いろんな社長の話を聞いてみたいと、経営者の講演会に何度も足を運んでいく中で、お笑い芸人から、ラーメン店「夢を語れ」を起業した西岡津世志さんの講演を聞いた時、大きな衝撃を受けた。これまで自分が働いてきた価値観は、京都祇園で豪遊し、高級車に乗り回すことが成功者のステイタスだと思っていたが、それは決して面白いわけではない。お金は稼ぐのではなく、夢溢れる世界を作っていきたいというビジョンが衝撃的だった。なんで夢なのか。そこには若者の自殺率を下げたいとの信念を聞いて、鳥肌がたった。講演会後に西岡さんに話しかけて、これからはどれだけ夢を語れるかが大事だとアドバイスをくれた。

波瀾万丈の札幌店開店

講演会が終わっても興奮が冷めなかった。翌月、講演会を誘ってくれた社長から西岡さんが経営者を作る学校を作るという情報を教えてくれて、直感で即断し、会社をやめて大分県別府市に向かった。「夢を語れ」は表向きは二郎インスパイア系のラーメン店だが、4年生の大学だと謳う。1年間西岡さんのもとで修行し、2年目から自身で店舗を立ち上げ経営を任される。資金調達と物件探しも自分でしなければならない。3年経営したらお店を畳んで、次に海外で「夢を語れ」を出展するか、別の仕事で自分の夢を実現するために巣立っていくという仕組みだ。

修行期間中は仕事の報酬はなく、週3日をラーメン店で修行し、ほかの4日をアルバイトしながら生活費を工面した。別府店で修行を始めて1ヶ月後には、お店を任せてくれるようになった。ラーメンの仕込みや作り方などについては初めの2週間程度だけ教えてもらい、残りは生き方についてたくさん教えてもらった。9ヶ月くらい経って、知人から札幌にいい物件があるという話を聞いて、わずか所持金5,000円だけで札幌に行った。知り合いの家に泊めれもらいながら、アルバイトをするという日々を過ごす。

札幌店の物件は、権利譲渡で引き継いだ店で契約金が50万円。消費者金融で50万円借りて支払い。内装工事費が200万円、400万円の融資も申し込みそれに当てようと考えていたのだが、完成する3日前になって急に融資ができないと連絡が入る。寝耳に水の出来事に、アルバイト先の社長に相談すると、クラウドファンディングで資金調達したらどうだと勧められた。120万円の調達に成功し、2018年11月18日念願の開店を迎えることができた。来店したお客様さんは、ラーメンを食べた後、夢を語りたい人は語ってもいいよ!という場になっている。小中学生が夢を語ってくれたら、ラーメンは無料というサービスもしている。

「夢を語れ」47都道府県制覇へ

夢を語ってくれたお客さんの中には、プロポーズをしたカップルもいれば、夢を語りその場に居合わせた別のお客さんが叶えてくれたという話もある。お客さん同士のコミュニケーションも活発になり、「夢を語れ」には連日多くのお客さんが足繁く通っている。3年間経営したら閉店するというルールがあるのだが、そこには3年間の期限をつけて全力で真剣にやったら、夢を叶えることができるというメッセージも込められている。当初は2022年11月27日に閉店しニュージーランドに店をつくりにいく計画だったが、グループ代表に就任し、全国に23店舗ある「夢を語れ」を47都道府県に拡大したいと語った。

これからどうしていきたい

全世界に一人でも友達がいたらいいと思ってる。夢を語れる同士が世界各国にいたら熱い話ができる。

パッションポイント

ポーカー

公式サイト、出版物など

Instagram (@riki.pedia)なかむらりき

Twitter (@rikipedia0323)中村吏希@夢を語れグループ代表

チケット(私のできること、得意なこと)

・一緒に働きましょう

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

ガーデンリゾートときわ
北海道札幌市南区常盤162

お気に入りの場所(アウェイ)

ニュージーランド・タウランガ地域

つながり

松下裕紀(ゲストハウス夢を語れ 宮崎)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

松下さんからの紹介。ラーメンは大好きでいろんな新しい店を開拓しているのだが、「夢を語れ」は知らなかった。ユニークで夢のある仕組みだと思いました。いつか中村さんが作ったラーメン食べてみたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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