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【神奈川】本多法仁(高野山真言宗 玉蔵院)

旅行代理店を経て、守護山 玉蔵院の副住職に。「おうちdeぼうさい」など地域活動を通じ人とのつながりの場も提供する本多法仁さん。

プロフィール

本多法仁 1986年生まれ。

高野山での1年間の修行の後に法政大学進学。卒業後、株式会社エイチアイエスに就職。退職後、未来の住職塾の事務局員そして半年間の世界旅行を経て神奈川県葉山町にある守護山 玉蔵院に戻り現在、副住職を務めている。

高野山で1年間修行

神奈川県葉山町にある寺院で生まれ育ち、弘法大師(空海)を宗祖とし、高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)を総本山とする高野山真言宗のお寺「玉蔵院」の住職を父に持つ。法仁さんは高校を卒業してすぐに高野山専修学院にて1年間の修行を成満する。朝は4時に起きて、朝の勤めから始まり無言で食事、掃除をし、それから2時間儀式のやり方を練習、礼拝(らいはい)を300回して、2時間半正座。下駄を履いて高野山の奥の院までの片道5キロを歩いて往復。それを毎日数回繰り返す修行だった。1年間の修行を実りのあるものだったと振り返る。

その後法政大学に進学した。学生時代はNPO法人の活動を4年間行い、自閉症の子どもの支援や被災地の救援、海外で植林など多岐にわたった。大学を卒業後はエイチ・アイ・エスに就職。周囲から「将来はお寺を継ぐんだろう」と当然の様に言われることが嫌だった時もあった。本人には寺に入る前に一度は社会を経験したいとの思いもあったそうだ。旅行会社に勤務しながら未来の住職塾を受講し、寺の経営を学んだ。その後1年間は退職して事務局として働いた。

人のつながりを提供するお寺に

事務局で仕事をやったのち半年間は新婚旅行でヨーロッパや中東地域などを巡り、「玉蔵院」に入る。お寺は地域の中のハブになっていたが、地域の方がお寺に来る機会は身内が亡くなった時か法事の時で、気軽に来るにはハードルが高く、行きにくいという印象があった。そこでお寺の雰囲気を残しながら、互いを尊重し、過ごせる環境にしたいと考えた。2020年以降のコロナ禍となって以降は人とのつながりを提供していくことを大切して様々な行事を打ち出している。

人とのつながりを横のつながり、ご先祖との過去のつながりを縦のつながりとして、子ども食堂やZoomを利用してオンラインイベント「おうちdeぼうさい」を開催。「自分で判断して行動しよう」という防災意識を持ってもらいたいと、各家庭での防災準備や消化器、ブレーカーなどの位置を保護者と一緒に確認してもらった。また、新聞紙でスリッパ、大きなビニール袋で防寒着を作ったり、災害用伝言ダイヤル171の伝言を実際に聞いてみたりもした。

これからどうしていきたい

寺子屋をつくりたい。小学高学年から中高校生を対象にいろんな大人の姿を見せたい。進路に悩む子どもたちも多いので、親以外の大人の様々な幸せの形を見せて選択肢を提供したい。

パッションポイント

音楽、インタビュー

公式サイト、出版物など

公式サイト

Instagram (@gyokuzoin_hayama)守護山 玉蔵院

チケット(私のできること、得意なこと)

・瞑想体験できます
・インタビューして自分史を作る手伝いをします

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

葉山町一色海岸

お気に入りの場所(アウェイ)

ガラパゴス諸島

つながり

山口冴希(BEAT ICE)

・茨木いずみ(グローカルアカデミー)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

山口冴希さんからの紹介でインタビュー。これまでも何度か他の住職さんを紹介されたことはありましたが記事化まで出来たのは初でした。芯がしっかりしてて素敵な方だと思いました。葉山にも遊びに行きます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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