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【東京】長尾純平(調布企画組)

大学時代に作成した映像制作が縁で広告制作会社や地元の調布市でも活躍の場を広げた長尾純平さんにインタビュー。

プロフィール

長尾 純平
2000年4月、日本大学商学部入学、2003年インターネット無料音楽動画 配信サービス「rsst.tv」設立、株式会社LockUP入社。2014年様々な地方や企業にてデザイン・地方創生に関する講演・審査員等の活動を開始。2015年3月、調布市民がダンスをしながらAED設置場所を伝える映像「AEDマッピングムービー」を企画制作・監督 様々なメディアで紹介される国連防災世界会議で「行政×民間の理想的な防災活動事例」として紹介。201510月調布ブランディング集団「調布企画組」設立。201611月いろどりマルシェプロジェクト開始。201611日、株式会社LockUP代表取締役社長に就任。201610月調布企画組 株式会社化。201712月コミュニケーションバー 紗ら+ 開店。2019年4月ライブコマース推進委員会 会長就任。2020年4月調布市観光協会常任理事就任。2020年8月相模女子大学ゼミ外部講師。2021年5月合同会社TWIYO設立。

バンド活動中に動画配信をはじめる

大阪で生まれ、小学5年生の時に東京都三鷹市に引っ越してきた。高校生の頃からバンド活動を始め、途中からオリジナル楽曲の制作もやってきた。ライブもやっていたが自身のバンドをPRする場がなかったので、WEB動画のサイトを作りYoutubeが認知される以前から動画配信を始めていた。そんな中、元ロッキング・オン ジャパン創設メンバーの橘川幸夫さんと知り合い、出版パーティーに誘われた。そのパーティーには後にIT業界で席巻する著名人たちも多く集まっていた。参加者の中に、独立起業したばかりの山本美賢さんとも出会った。動画配信のことを話すと山本さんからスタッフを募集しているから来ないかと誘われる。

あとで聞いた話によると動画配信を行っていたので、WEBサイト制作に詳しい人だと思われていたそうだが、実は長尾さん自身はWEB制作関しては何も知らなかったそうだ。結果的に採用後だったこともあり、山本さんからデザインやディレクションなどについて一から学ばせてもらった。大手製薬メーカーのCMや大物アーティストとの仕事など刺激的な仕事を多数生み出していく。

調布市内のAED設置の紹介映像が高評価

2011年の東日本大震災以降、ボランティアで宮城県石巻市を訪問した時、地元の石巻を盛り上げようとする熱量がそこに住んでいた人たちの方が圧倒的に強く、いろんな活動が始まっていた。そんな光景を見て負けたと思ったそうだ。他人の庭では何もできないとそう思い、自分の地域のことを知って、形にして地元でコミュニケーションをしていこうと決意した。ボランティアで訪問したとはいえ、ちょっとした正義感では何も生まれないと実感した。

調布でオープンストリートマップを活用して調布市内のAEDが設置しているマップを作成している方と出会い、一緒に活動を始めた。しかしマップはWEB上のもので高齢者や子どもたちには届きにくいと思い、2015年に長尾さんの提案で映像「AEDマッピングムービー」を作成した。調布市民がダンスをしながら、AED設置場所を紹介していくという企画で、制作と監督を長尾さんが務めた。この企画が調布市長にも届き絶賛。さらに様々なメディアでも伝えられ、国連防災世界会議でも「行政×民間の理想的な防災活動事例」として紹介された。

調布企画組設立

2016年1月、当初は自身で新しい会社をと考えていたが、ロックアップの山本美賢さんから自由にやっていいからと言われロックアップの社長に就任。同年、調布支社という位置付けで「調布企画組」を設立。地元の調布で地域活性に取り組んでいこうという気持ちの表れでもあった。また持続させるためにはビジネスにしないといけないと、2016年には株式会社にもした。翌年には「201712月コミュニケーションバー 紗ら+(さらさら)」を開店。市場が過疎化で空き店舗があったため、市場の活性化と調布企画組で集まれる場所として拠点を構えた。みんなが集まりやすいようにと飲み屋にして、イベントで1日店長できるスタイルにした。

いろどりマルシェを開催

2016年11月には布多天神社で「食」と「文化」の感謝祭として「いろどりマルシェ」を開催。食や雑貨の出店ブースやワークショップ、ライブ、ミス調布トークショーなど行った。

バンド活動も再開しフルアルバムを発表

2020年、10年ぶりに自身のバンド「No Name Lounge」の活動再開し、フルアルバムを発表した。11篇からなる短編小説「rata紀」の世界を軸に、クリエイターたちが音楽・絵本・映像・衣装・パフォーマンスなどで表現した作品だ。サブスクリプションなどでも音楽配信している。

これからどうしていきたい

こども食堂を、紗ら+でやる。福祉と教育がテーマで、社会課題でもしっかりマネタイズしていきたい。

パッションポイント

やりたいことをやり尽くす

公式サイト、出版物など

LockUP

調布企画組

No Name Lounge

チケット(私のできること、得意なこと)

さらさら、飲食3000円分無料
・調布の観光スポットもご案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

コミュニケーションバー 紗ら+(さらさら)
東京都調布市深大寺元町1丁目11
公式サイト

土と青
東京都調布市布田2-37-1
公式サイト

お気に入りの場所(アウェイ)

広島県 宮島口から見る厳島神社

広島県 流川地区

宮城県 石巻市

鹿児島県 奄美大島

つながり

山本美賢(ノクチ基地)

大島久典(AZlinks)

・池辺政人

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

山本さんからの紹介。山さんのインタビューでも紹介しましたが社長後退式の印象が強かったのですが、映像制作や調布での活動など個性的な取り組みをされていて面白かったです。調布にはよくJリーグの試合で行く機会があるのですが、話を聞いて調布の印象が変わりました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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