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【大阪】岡本霞(ほっとまるちゃん)

休耕地を活用して給食向けの野菜を市民活動を通じてつくる活動をしている岡本霞さんにインタビュー。

プロフィール

大阪出身

アメリカ留学と東京で法人営業

大阪出身で、中学時代から海外に興味を持ち始め、高校1年生の夏休みにインテックス大阪で進学説明イベントに足を運んだ時、外国人しかいない大学ブースがあった。そこは海外の大学に進学をする為の準備をする学校だった。海外大学に進学するという選択肢があると知ったその時、海外の大学に進学することを決めて勉強に励み、高校卒業と共に渡米する。アメリカの大学の入学は秋なので、春から秋までの期間はサンディエゴの語学学校に通った。小学生の頃から英会話の勉強はしていたが、いざ現地のマクドナルドで注文しても違う商品が出てきてしまうほどの語学しかなかった。

セントラルミズーリ州立大学では政治学、国際関係学、宗教学について学びながらアメリカ生活を謳歌した。就職は日本に帰国して大手ではなく、東京都大田区にあるバネの会社に就職した。将来は東南アジアの貧困地域で教育支援活動をしたいとの考えがあって、NGO職員になるにも最低でも3〜5年の社会人経験が必要だったので就職を選んだ。バネの会社を選んだ理由は就職説明会で話を聞いた中で、そこの当時常務がとても魅力的で、「この人と一緒に働きたい!」と思ったから。そこでは7年間法人営業の仕事をしていた。

出産を機に大阪にUターン

順風満帆だった人生から一変、結婚を機に人生が変わり、どん底に落ちた。結婚直後にご主人が失業し、妊娠していた岡本さん自身が切迫早産で入院もし、経済的にも苦しい状況になった。2ヶ月間はベッドで拘束され精神的なつらさも重なった。入院していて、精神的にも経済的にも先が見えない生活に心が折れかけていた。ある日、ふとこんなことが頭をよぎる。「海外のスラム街など1日1ドル以下で暮らしているママは、毎日こんな気持ちなのかなぁ。」もしそうだとしたら、「そのママたちが安心して暮らすことが出来る女性の自立支援をしたい」。いつしか社会人になり大学生の頃の夢を忘れていたが、自分の本当の夢を思い出し、自分で起業すると決めた。その後、無事に出産して起業に向けて人生を進める為、夫の理解も得て大阪へ家族で引っ越した。

そのころ、大阪に居る祖母が認知症で、病院では手足を縛られ、その紐が手足に食い込み血で滲んでいた。その光景を見て精神医療の現場に衝撃を覚えた。認知症について調べ、なぜ認知症になるのか。食生活がどう影響しているのか、食事が大切であることがわかってきた。そのことをきっかけに自身の食事も化学調味料のものをやめ、地産地消の玄米、魚や野菜を多く摂取するなど変えていくと、1ヶ月ほどで体が楽になり、朝もすっきり起きれるようになった。

そして自分の子供にもいいものを食べさせたいと思い、農業を自身で始めた。農園を通じて食育をし、みんなが体験できる場所にした。そこでは食育セミナーも開催している。2021年4月に子どもが入園した際に、提供される給食がディスプレイされているのを見て、その原材料表示に愕然とした。添加物だらけの給食という現実を知る。市役所に駆け寄り、給食の原材料を変えたいと提案。すると役所からはそれを事業として売り込んでみてはどうかと言われ、市内の休耕地を使い農薬・化学肥料不使用の野菜を市民有志を募ってつくることを開始した。(休耕地から巻き起こす夢づくりプロジェクト)

活動の屋号になっている「ほっとまるちゃん」の由来は、ほっとする、まるは線がずっと繋がっている(繋がりを大切にする)、人をちゃん付けで呼ぶとき、優しい気持ちになるから名付けられた。

これからどうしていきたい

【休耕地→給食】

柏原市、近隣市町村の給食を変える。そして、「民間で給食を変える仕組み作り」をして、他市町村に横展開する。

【私の夢に向かって】

10年後、休耕地を畑に変える経験を活かし東南アジアに畑を作り、貧困層のママの自立支援のプラットフォームとしての活用を開始する。

パッションポイント

ラーメン大好き!食生活に気を付けていますが、ラーメンはやめられない!大好きで定期的に食べ歩いています。

旅行、観光地に行く旅ではなく、その土地の「人、文化、雰囲気」に触れに行く旅が好きです。

皆でワイワイすること。

公式サイト

ほっとまるちゃん

Instagram (@maruchan_natural_farm)

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チケット(私のできること、得意なこと)

・迷ってる人に背中を押してあげます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

大和川の河川敷

現在、整備している休耕地
山に囲まれ人工音が聞こえない心穏やかになる場所です。

お気に入りの場所(アウェイ)

San Diego(カリフォルニア)

Warrensburg(ミズーリ州)

Grand Bahama
この世のものかと思うくらい透き通る綺麗な海。しかもプライベートビーチ状態。一番感動した場所。

三浦海岸
東京で働いていた時、休みの日は体が自然を求めていた。城ヶ島、小網代の森がお気に入りです。

つながり

小林加奈子(小林ふぁ〜む)

橋本佑美りんご屋

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

共通の知人の瀧川さんからの紹介でインタビュー。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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