妖怪でまちおこしという面白いテーマで江戸川を拠点に活動する相田一成さん。位置情報アプリ「妖怪コレクション」も手がけた。
相田 一成(あいだ かずなり)
福島県会津若松市出身 二児の父。幼少期からの妖怪好きが高じて起業。
IT関連事業、妖怪で町おこし、位置情報アプリ「妖怪コレクション」の制作・運営、えどがわ起業家ゼミナールエクセレント賞、江戸川区主催ビジネスプランコンテスト最優秀賞、妖怪系イベント多数主催。
福島県会津若松市で生まれ育った。実家は酒屋で、小学生のころお店の商品を開けたりしてよく怒られることがあり、そんな時は決まって酒蔵に閉じ込められて反省させられていた。酒蔵の中は真っ暗で、大きな声で叫んでも誰も来ない。静かに周りを見渡すと、風の音や小動物が走る音が聞こえてきて、何かいるような気配をずっと感じて怖かった。その気配の原因を探そうと、ある時「妖怪図鑑」を買ってもらって調べると、蔵に出る妖怪がいることを知り、次第に大好きになったという。
高校を卒業して会津にある会社に就職をした。その数年後に景気が低迷した影響もあり職種転換で上京しシステムエンジニアとなる。それから約20年以上勤めた。2013年に江戸川区が行った起業家ゼミナールに参加した時、講師に「起業するなら、小さい頃からのストーリーが大事だと」と言われ、子どもの頃は妖怪が好きだったのを思い出した。それを話すと「それは起業する上で武器になりますよ」と話してくれて、妖怪とITを組み合わせて「妖怪コレクション」を作った。
「妖怪コレクション」は位置情報を使ったiPhoneアプリで、各地域の妖怪を紹介している。例えば、ある喫煙所に行くと「煙たかろう」という妖怪が出てくる。これは、喫煙者が押し込められた狭い喫煙所でタバコを吸うので出てきた妖怪だという。現在までに200体の妖怪を紹介している。さらに位置情報を利用することで、まちおこしに結び付けている。商店街のスタンプラリーや川越市の100周年イベントなどでも活用された。
各地でのイベントで妖怪をテーマにした見世物小屋なども行うようになり、親子向けの「くらやみ教室」も企画した。子どもたちの想像力や知的好奇心を刺激して楽しんでもらうイベントだ。相田さん自身も子どもの頃に酒蔵で体験して妖怪に興味を持ったように体験してほしいと考えた。コロナ禍でしばらく休止していた「くらやみ教室」も再び再開する予定だ。
妖怪で全国各地を回りたい。
妖怪をテーマにした地域おこしをノウハウをまとめて、各地でネットワークをつくっていきたい。
和服、和物
Twitter (@AidaKazunari)妖怪屋
Instagram (@youkaiya)相田一成
・妖怪になってまち歩きに参加できます。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
葛西臨海公園
東京都江戸川区臨海町6丁目2
パプアニューギニア
・手塚平(KURUMU/えどがわ楽市)
・西村和貴(NPO法人猪苗代研究所)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
手塚さんからの紹介でインタビュー。妖怪でまちおこしという面白いテーマで江戸川を拠点に活動する相田さん。ちょうどインタビューする前の日にテレビ番組でも妖怪テーマのイベントを紹介されていたのを見て、全国に広がる人気コンテンツなんだと知りました。自分も妖怪になるとしたら何がいいかな。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |