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【新潟】門田和也(江神温泉共同浴場)

スーパー銭湯や福井県での地域おこし協力隊を経て、新潟県湯沢の共同浴場の管理人となった門田和也さんにインタビュー。

プロフィール

1990年生まれ。埼玉県さいたま市出身。大学生の時に食事・マッサージ、漫画、岩盤浴、昼寝など様々な体験ができるスーパー銭湯にハマり、大学卒業後はスーパー銭湯会社に就職。お風呂屋巡りをする中で田舎暮らしに興味を持ち、地域おこし協力隊として福井県南越前町に移住。福井でも銭湯の番頭、「銭湯DJ」や「銭湯deテントサウナ」などのお風呂を絡めたイベントの企画運営を行う。Twitterの繋がりからお風呂屋の仕事するために新潟県湯沢町に移住。現在は「江神温泉共同浴場」の管理人として勤務している。

大学時代にスーパー銭湯で衝撃を覚える

大学生時代に先輩にスーパー銭湯に連れて行ってもらったことがきっかけで、スーパー銭湯や温泉に興味を持ち始めた。それまでは自宅に風呂があるのに、何故お金を出してまで銭湯に行くのかと疑問に思っていた。初めて行ったスーパー銭湯はとても気持ちよくて、そうした体験から毎週金曜日が決まってスーパー銭湯に通うようになり、旅行でも温泉巡りをするほどになっていく。風呂が好きで、温泉がだいたい地方にあるので、そこを巡るうちに田舎暮らしにも憧れるようになったそうだ。就職先は、まず風呂に関わる仕事がしたいとスーパー銭湯の企業に就職。初めの3年間は店舗でキッチンやホールを経験し、続いて2年は本社の総務の仕事をしたそうだ。しかし風呂が好きで就職先を決めたのに、実際に仕事でやるのは飲食や事務の仕事だった。

福井で地域おこし協力隊に

2017年1月、一般社団法人移住・交流推進機構が開催した「移住・交流&地域おこしフェア」のイベント参加。そこで福井県南条郡南越前町の話を聞いた。その町は2015年から多拠点居住や流動的な暮らし方を勧める「流動創生」を掲げていて、仕事の柔軟さや自由さを知り、興味を抱き始めた。そこの仕事で風呂関係の仕事はなかったが、移住促進担当の地域おこし協力隊に応募し、採用された。主にパンフレットの制作が中心で、それ以外は移住促進の企画なら自由にしていいというものだった。そこで温泉施設を利用してもらいためのイベントを仕掛けていく。

地域おこし協力隊としてハイキングと風呂とを掛け合わせたイベントを始め、出張温泉講座を行なったり、個人としても銭湯でテントサウナ、音楽イベントなど企画した。銭湯が音を反響するため、音との相性が良く、非日常の空間を体験できるとあって参加者にも好評だった。

新潟湯沢の江神温泉共同浴場を再建

福井での地域おこし協力隊の任期が3年を迎え、それ以降の仕事の話もあったが、ある日新潟県湯沢町の求人をTwitterで目にする。知り合いも新潟にいたので、仕事の話を聞きに行ってみようと思い、その会社を訪ねた。風呂関係の仕事がないかと聞いてみたが、越後湯沢駅近くの江神温泉共同浴場を紹介されるが、男女ペアでの管理人を探してるということで断念せざる追えなかった。諦めて福井に戻ったのだが、その後一人でもいいから来て欲しいと連絡をもらった。そうして福井を離れ新潟に移住した。

2020年4月から江神温泉共同浴場の管理人となって再建を始めた。湯沢の温泉は、温泉集中管理方式といって、新幹線工事等などで湯量が少なくなった経緯もあり、15本あった源泉を4つの配湯所に集約する管理方式となったそうだ。もとは昭和13年に開業した共同浴場でスキー客や夏場のフジロック参加者たちにも愛されてきた歴史のある温泉浴場だった。これからも地域に根ざして行きたいと語った。

これからどうしていきたい

地域が盛り上がっていくようなイベントなどをしていきたい。将来的には管理する風呂を増やしたい。

パッションポイント

風呂めぐり

公式サイト、出版物など

Twitter(@inabigi)カンタ / 田舎暮らし広報担当

Twitter (@kadota_ofuro)カドタ 地方からお風呂の魅力伝え人

江神温泉

チケット(私のできること、得意なこと)

・湯沢周辺のいい風呂を教えます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

赤湯温泉
新潟県南魚沼郡湯沢町三国47

お気に入りの場所(アウェイ)

ほったらかし温泉
山梨県山梨市矢坪1669−18
公式サイト

つながり

橋本和明(萩ノ島ふるさと村組合)

中谷 翔(地域まるっと体感宿 玉村屋)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

橋本和明さんからの紹介でインタビュー。越後湯沢には何度かフジロックで訪れたことがあり、ほぼ駅と苗場スキー場の往復ばかりだったので、あまり駅周辺を歩いたことがなかったですが、次回行った時には温泉にも寄ってみようと思いました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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