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【山梨】千葉健司(アメリカヤ)

山梨県韮崎市で、かつてまちのシンボルだった「アメリカヤ」をリノベーション。横丁やゲストハウスなど周辺も再生し、韮崎駅前に活気を呼び起こした千葉健司さん。

プロフィール

株式会社アトリエいろは一級建築士事務所 代表取締役/一級建築士

山梨県甲斐市出身。韮崎高時代、陸上の400メートル障害で国体3位になるなど活躍し、東洋大に進学したが中退。京都建築大学校を出て山梨にUターン、平成19年に1級建築士取得。現在は自身がリノベーションを手がけたアメリカヤの4階に事務所を構え、住宅や店舗などの物件探しや資金計画、設計から施工までを手がけている。

大学陸上から建築への夢に転身

山梨県甲斐市で生まれ育ち、高校時代には韮崎高校の陸上部で400メートル障害で国体3位に入るなど活躍。その後、大学陸上の競合校・東洋大学に進学するがわずか1年で挫折を味わい中退する。そして子供の頃から憧れの職業だったという建築の道へ方向転換し、京都建築大学校を経て地元に帰り、ハウスメーカーに就職した。そして工務店や設計事務所に転職をして29歳で独立する。高校時代を過ごし、仲間も多かった韮崎市に事務所を構えた。

韮崎の象徴アメリカヤの再生

高校時代に韮崎駅から見えていたアメリカヤが空きビルとなり、取り壊す計画を耳にした。このビルはお土産屋、食堂、喫茶店、旅館が入る複合施設だった。韮崎の象徴だと思っていたビルが無くなる寂しさに耐えきれず、あのビルを人が集まる場所にしたいと想いを知人に伝えると、相続した家族に会えることとなり、自分たちでリノベーションして管理運営もすると提案。ビルの屋上から見た光景が忘れられず、ここに引き寄せる力があると確認。その熱意が伝わって二代目アメリカヤビルを再建することが決まった。

1階はレストラン「ボンシイク」、2階はDIYショップ「AMERICAYA」。店内には工具を貸し出すワークルームを併設していてDIYもできる。

3階は5つの個人店が入る「AMERICAYA FOLKS」。4階は千葉さんの建築事務所。5階は街を一望するフリースペース、「アメリカヤ」のロゴやデザインを担当した「BEEK DESIGN」のオフィスがあり、フリースペースは誰でも自由に使うことができる。フリースペースでは撮影やマルシェにも使用されるという。リノベーションは大きな反響を呼び、まちの人や行政の方たちが喜んでくれた。そして他にも出来ることがあるのではないかと考えた。

アメリカヤ横丁の誕生

道向かいに築70年の長屋があり、そこも取り壊される予定だと耳にした。アメリカヤの営業が午後6時頃に終わるので、そのあとの夜も賑わいのあるまちにしたいと思った。そこで長屋をリノベーションして2019年9月にアメリカヤ横丁が完成。さらに泊まれる場所として、空きビルをリノベーションしゲストハウス『chAho』をリノベーションする。しかし、2020年に入るとコロナ禍になってしまい、飲食業と宿泊が打撃を受けてしまう。観光客の来店は止まってしまったが、徐々に客足を取り戻しつつある。

これからどうしていきたい

アメリカヤで昼間遊んで、横丁で夜飲んで、泊まる。次は、暮らすことに焦点を当て、移住者の受け皿となれるよう、複数の空き家群をリノベーションして、アメリカや村をつくりたい。

パッションポイント

リノベーション、ジョギング

公式サイト、出版物など

アメリカヤ

イロハクラフト

Instagram(@iroha_craft)iroha_craft

チケット(私のできること、得意なこと)

・美味しい店を紹介します。
・移住してきた方には、関連する人をつなぎます。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

韮崎駅から見るアメリカヤと観音像

アメリカヤ屋上から見る景色

お気に入りの場所(アウェイ)

京都嵐山

熱海

タイ・チェンマイ

つながり

宮本圭(シーンデザイン建築設計事務所)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

JR中央本線の韮崎駅から見えるアメリカヤと平和観音は、特急の車窓から見てもインパクトがあります。オープン以来いろんなメディアで紹介され話題になったアメリカヤ。千葉さんにお話しできる機会をいただき記事にできました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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