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【東京】山中康司(生き方編集者)

ITベンチャーやNPO法人を経て、フリーランスとして独立。池上や下北沢での二拠点生活とコミュニティづくりに活躍する山中康司さんにインタビュー。

プロフィール

生き方編集者。人の生き方に、文章と写真を通して向き合う活動をしている。今の関心テーマは「家族」「パートナーシップ」「ナラティブ」。関わっているプロジェクトは、「グリーンズジョブ」「Proff Magazine」など。1988年生まれ、埼玉県深谷市育ち。国家資格キャリアコンサルタント保有。立教大学文学部を卒業後、東京大学大学院情報学環学際情報学府に入学。地域メディアを研究するかたわら、web編集者として活動を始める。修士課程修了後、ITベンチャーに入社。NPO法人ETIC.を経て、独立。散歩の合間に仕事するライフスタイル。

撮影:Rinco Koyama

社会不安障害との向き合い

埼玉県深谷市で育ち、大学は立教大学に進学し、片道2時間かけて通学していた。ある時発汗恐怖症のような症状が出て、病院で社会不安障害と診断された。面接などの場面で人と話していると緊張からか汗が止まらなくなってしまう。そうした状況もあって就活がうまくできず、就職先も決まらないまま大学を卒業した。1年間はニート生活のようになり、不安はさらに大きくなっていった。ちょうどその頃、ソーシャルデザインやまちづくりにも興味を持ち始めた。友人がシブヤ大学しごと課というプロジェクトに関わっていたので、そのイベントに顔を出したのをきっかけに少しづつ関わるようになった。

そうした状況を打開しようと自分でリハビリをすると決め、ハッチハイクの旅に出たり、居酒屋でアルバイトをしたり、ニュージーランドに1人旅にも出かけたことがある。就職を考えた時、新卒というキーワードが有利であることを再確認し、大学院に行こうと思い東京大学の大学院へと進んだ。やはり就職を考えてはいたものの、就活に違和感を感じ、結局新卒採用の道は諦める。そして、人と接しなくても仕事できるものはないかと考え、編集やライターの仕事をしてみようと思うようになった。

対話を通じて、喜んでもらえる仕事

編集の仕事を探していたら、東京通信社という会社が未経験でも可と募集をしていたので、業務委託で働くことに。当時は主に企業のオウンドメディアを制作・運営する会社で、2年ほど勤めた中でも大きな仕事も担当させてもらった。編集の仕事を続ける中で、直接誰かの人生を豊かにする手応えが得られるようなしほとがしたいという思いが強くなっていく。WEBメディアだとなかなか読者の顔が見えてこない。そこで直接人と関わっていきたいと思ったそうだ。インタビュー記事を作ってみて、その方に気づきがあったと言ってもらえたのが嬉しく、対話を通じて、誰かに喜んでもらえることこそ、自分がやりたいことに近いと思った。

それを自分の強みとして仕事を探そうと決心し、ある会社の面接を受けるため渋谷に出かけた。しかしその会社の面接予定日は実は別の日だったことが分かり、遠く深谷から出てきてすぐに帰るのももったいないので、ちょうど渋谷で開催していたNPO法人ETIC主催の東北復興の「右腕プログラム」の説明会に参加した。右腕プログラムとは東日本大震災以降から現場に身を置き、地域の課題解決のために力になる人材を送るプログラムだった。内容もよくスタッフともなく良くなったのもあり、その後NPO法人ETICでも仕事を始めていくきっかけにもなった。しばらくしてフリーランスとなり、NPO法人グリーンズが求人メディアをつくるという話を聞き、グリーンズ求人(現:グリーンズジョブズ)の立ち上げから関わっている。

池上と下北沢の二拠点生活

東京都大田区池上。ここに長年祖父と祖母が住んでいた家があった。2人とも亡くなり家が空き家状態だったので、大学院生の頃からそこに住み始めた。2017年3月に「リノベーションスクール@東急池上線」が開催され、大田区と東急が沿線の空き家をリノベーションプランを考えるというイベントが始まった。翌年19年には池上駅周辺をモデル地区としてリノベーションされていく。池上は日蓮宗の大本山・池上本門寺の門前町としても知られる街だ。その拠点とのいうべき「SANDO」というカフェが誕生し、そこを拠点にさまざまな人が集まり出会うようになっていき、山中さんもそこに通っていた。そこで出会った仲間と一緒に街歩きしながら写真を撮るフォトウォークイベントも企画した。
2020年以降コロナ禍となり、人に会う機会が一気に減ってしまい気持ちも落ちてしまう。行きつけだった「SANDO」も一時閉店してしまい、話す機会がなったことに寂しさを覚えた。そこで何かアクションをしようと思い、知り合いがいたシェアハウスの内覧に足を運んだ。そこで下北沢に新しくできるという情報を教えてもらい、コミュニティエディターにならないかと声をかけられる。役割はシェアハウスでの暮らしに関しての情報発信と下北沢を拠点にしてまちの店を訪問したり、住民とのコミュニティ作りを担っている。

これからどうしていきたい

どこかの町で写真館のようなものを作りたい。

パッションポイント

家族写真

公式サイト、出版物など

note

Twitter (@koji_yamanaka)

撮影に関するポートフォリオ

チケット(私のできること、得意なこと)

・池上に来てください、一緒にフォトウォークしましょう。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

池上本門寺

埼玉県深谷

お気に入りの場所(アウェイ)

下北沢

つながり

工藤紘生(一般社団法人SoLaBo)

・谷口諒(ツクルバ)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

山中さんとの出会いは2010年にシブヤ大学がパルコと一緒に作った定点観測学科というプログラムに参加した時に出会いました。それ以降は主にTwitterやFacebookを通じての交流でしたが、久しぶりに話を聞けました。池上でのフォトウォーク何度か参加したいと思いながらも予定が合わず参加できなかったので、機会あれば参加したいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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