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【山形】細谷真紀子(減災Days)

震災をきっかけに防災士となり、防災・減災教育の取り組みを東北で行なっている細谷真紀子さん。

プロフィール

山形県 東根市出身 育児・介護、看取りを経て山形市に移住。 高校生と小学生の母。東北芸術工科大学監修 ecohouse-H(県事業エコハウスプロトタイプ)に住む。

防災図上訓練指導員・山形県自主防災アドバイザー・山形市教育委員会教育委員・山形県防災士会副会長・仙台市事業:Social Innovation Accelerator(社会起業家育成)プログラム採択 ORBIS 特別賞受賞 内閣府:防災教育チャレンジプラン 2021・2022 採択者・ヤマガタ防災・減災 Action!(市民団体)代表(令和3年度やまがた社会貢献基金採択団体)

東日本大震災以前

山形県東根市で生まれ、中学生の頃は人に役立つものづくりをしたいという夢を抱いた。高校では、ITや電子工学などを学んだが、もっと人の感情と触れられる仕事がしたいと思い、人の行動心理や動線、自然環境と人間社会の共存に結び付く建築の道を選ぶ。建築設計事務所に就職したものの、現実には心が通っていない建築物が多いと感じた。

人の行動心理や動線が、その後の人生にも大きく関わっていくウェディングプロデュースの仕事を知り、週末はウェディングアテンダントの仕事を副業でスタート。仙台での生活の中で宮城県沖地震や宮城県北部地震が起きる。東日本大震災以前に2度大きな地震を体験し、必ずまた地震が来ると漠然ながら思った。地震が起きるたびに周囲を見渡すと誰も何も備えをしていない。それがずっと気になっていた。子ども時代を過ごした実家は地域コミュニティの繋がりが緩やかに繋がっている地域。家族は消防団の活動もしていたが、防災の備えは特に誰かに教わったわけではない。けれど自然と防災力が身についていた。それに気がついたのは東日本大震災の時だった。

東日本大震災以降

2011年3月11日、東日本大震災が発生。山形県内は大きな被害を免れ、福島県からの避難者受け入れや被災地への支援の物流・人流のハブとなった。一方で山形県は県外との往来には山岳地域を越える大きな幹線道路が数本しかなく、そこが遮断されたら物資の物流などどうなっていただろうかと身をもって知った。安心安全圏(県)への不安感が募る。実は東日本大震災には前震があった。その時に目にしたのは誰も身を守ろうとしない姿だった。その姿が仙台での生活で感じた違和感と合致した。

そして、数日後の本震。東日本大震災で守れたはずの「いのち」の存在。もう子どもたちのいのちを失わせてはいけない。震災以降は防災を専門的に学んでいない私ですら持っていた「日常を変えることなく持てる減災の力」を伝えたいと防災士の資格を取得。一人でも沢山の人に減災のキーパーソンとなる気づきを繋いでいくため、事前の防災・減災教育を中心に、学校や企業、行政向けに防災・減災の講演、研修など行なっている。防災・減災に必要なものは共働できるひとづくり、まちづくりで養うコミュニティの力だと語る。それが防災・減災力となる。個々で復興出来ても、まちには人々の表情が必要。復興は未災害時のひとづくりであり、まちづくり。だからこそ被災地となる前の日常から共に生きることを意識する必要がある。

2021 年から防災教育チャレンジプラン(減災 Days)をきっかけに、山形県中山町の総合計画に防災教育が盛り込まれ、幼保・小・中と切れ目ない防災教育をまちづくり・ひとづくりとして実施している。被災地かどうかは防災・減災教育にとっては関係なく、そもそも防災・減災教育には人やコミュニティをよくする力がある。もっと多くの人たちに気づきを繋いでいきたいと語った。

これからどうしていきたい

地域にあるコミュニティ活動を継続していくのが難しいという声がある。それは単世代の視点での活動となっているからではないかと感じる。社会福祉や観光、起業支援など、支援を大きく受けられる活動と違って、防災・減災は他人事となりやすい。だからこそ防災・減災を持続的な活動とする人がいない悪循環が起きている。防災・減災は危機管理だけではなく、生きていく社会すべてに関わる分野。だからこそすでに様々な社会課題と繋がっている。コミュニティの声を聞いて、寄り添うことができないか。外と繋ぐことで、困ってる地域コミュニティへのハブとなり、子どもたちが自ら想像する未来を実現できる社会に繋いでいきたい。子どもたちと創造して、地域の人が立ち寄り、地域の人の顔が見える、防災拠点にもなる児童支援施設づくりを実現したい!

パッションポイント

西川貴教、ドライブ、旅行

公式サイト、出版物など

減災Days  Facebookページ

チケット(私のできること、得意なこと)

・あなたの減災力を見つけます。
・プロボノと地域を繋ぎます。
・山形の地酒を紹介します。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

悠創の丘
山形県山形市上桜田366

東北芸術工科大学のキャンパスの丘

お気に入りの場所(アウェイ)

滋賀(琵琶湖)

京都(瓜生山周辺)

つながり

鈴木光(減災ラボ)

・斉藤あゆみ(旅のわツアー)

・佐々木祐子(ひととき)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

鈴木光さんからの紹介。インタビューした日はライブ帰りだったらしく、興奮冷めない感じが伝わってきました。美味しい日本酒をご存じだそうなので、いつか紹介してほしいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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