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【新潟】佐藤瑞穂(鍬とスコップ)

大学と就職先で地元を離れるも、片貝町にUターンし地元を盛り上げるため仲間たちと地域活動を始めた佐藤瑞穂さんにインタビュー。

プロフィール

1993年1月、新潟県小千谷市片貝町生まれ、公益財団法人山の暮らし再生機構を経て、(株)小千谷新聞社勤務

片貝町で鍬とスコップの活動

新潟県小千谷市片貝町。毎年9月に開催される片貝まつりの正四尺玉花火が有名で、花火大会に限らず、人生の節目に花火を打ちあげる習慣があるそうで、地元の人にとって花火は欠かせないものとなっている。その町で生まれた佐藤瑞穂さんは、大学時代は京都の大学に進学し、卒業後は東京の神保町にある中国・アジア文学の専門書店で働いた。自分でも作家になりたいという夢もあったそうで、短歌や俳句、詩などを多く書いていた。本を読むのも好きで中上健次や海外の作家の本を読んできた。

「いつか自分にしか書けないものを」と漠然とした夢を抱きながら東京で仕事をしていたが、自分がやりたいことは地元の片貝町にあることに気づき、2015年9月にUターンした。大地の芸術祭のアルバイトや、公益財団法人山の暮らし再生機構職員として働きながら地域づくりを学び、幼馴染と立ち上げた「鍬(くわ)とスコップ」の活動を始めた。人口4000人余りの小さなまちのいいところを伝えたいとの想いで始めたそうだ。名前は「足元・地元に埋もれていた文化を掘り起こす」ことから、鍬とスコップと名付けられた。

片貝町と花火

越後の三大花火とも言われる片貝町の花火は、正四尺玉の打ち上げで全国的にその名を轟かせた。日本で最初に「正三尺玉」や「正四尺玉」を打ち上げ、ギネスブックにも掲載されたほどだ。四尺玉は、直径800メートルもの巨大な大輪の華を夜空に咲かす。重さ420キログラムの四尺玉を地上800メートルまで打ち上げるため、高さ5.2メートル、厚さ1.8センチメートルの鋼鉄製の筒を使用するという

人力車で街並みを案内

近年は小千谷新聞社の記者として地域を取材したり、個人で人力車を購入し昔ながらの街並みを案内したりする活動も開始した。人力車の屋号は、「越後飛俥」(えちごびしゃ)。地元の270年越えの老舗で半纏をつくってもらった。観光地ではない田舎町で、週末限定の人力車を走らせている。

これからどうしていきたい

自分よりもっと若い人とも一緒に勉強していきたい。地域のことや人とのつながりを教えたり、愛着のある場所で夢を諦めずに生きていくために、身近で教えてくれる近所のお兄さんのような存在になりたい。

パッションポイント

花火、人力車、畑

公式サイト、出版物など

公式サイト

Facebook 鍬とスコップ

チケット(私のできること、得意なこと)

・花火のまち片貝を人力車で案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

片貝町

お気に入りの場所(アウェイ)

京都の夜

つながり

松山雄太・望(お松の手)

橋本和明(萩ノ島ふるさと村組合)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

松山さんからの紹介でインタビュー。長岡の花火は知ってましたが、片貝町の花火を今回初めて知りました。しかも、四尺玉も打ち上げたことがあるというのもすごいし、祝い事のたびに花火が上がるという話にもびっくりしました。一度現地で見てみたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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