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【愛知】清水夏樹(ソーシャルデザイナーEarth.)

広告制作会社から独立し、ソーシャルデザイナーとしてアップサイクルの事業を手がける清水夏樹さんにインタビュー。

プロフィール

2020年7月4日、ソーシャルデザイナーEarth.として独立しました。キャリアの礎はグラフィックデザインでマス媒体を中心とした広告制作を長く続けていました。独立後は、中小企業さんを中心としたイノベーションの支援として新規事業や新商品開発のお手伝いをし、ソーシャルな視点でその企業のブランディングへ紐づけています。現在、古紙・木材・金属などを扱う事業者さんと学生をジョインしたアップサイクル商品の開発やイベントを活動の中心に、スモールでも循環型の経済を目指しています。専門領域はあえて持たず、クリエイティブディレクション、グラフィックデザイン、コピーライティング、動画、イベント企画など職域を問いません。

以下 Earth. の在り方です【Singularity / 特異点】創造主たれ 【Vision / 像】絵と言葉、時を超えてそして人を包みふくらむ【Trancemission / 伝導すること】その純真な眼差しを正義の見方に集中しロマンチックでクリエイティブな日々を全うすること

名古屋で広告制作会社に就職

名古屋芸術大学を卒業し、名古屋市内の広告制作会社に就職。そこでは新聞広告、雑誌広告、駅ポスターなど制作した。時代は紙媒体の時代からネット媒体の時代へと移り変わる真っ只中だっただけに広告業界も変化していた。そこで、デザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクターと活躍。百貨店、航空、自動車メーカー、放送など、数多くの広告を手がけてきた。

ソーシャルデザイナーとして独立

2020年7月に会社から独立。東海圏内の企業の新規事業やイノベーション事業の支援を主に始めた。中でも特に力を入れているのはアップサイクルの事業だ。古紙回収のSNTでは、中日新聞の印刷ミスや廃棄される古紙などを回収する会社で、そこでゴミを出さない事業を始めたいと相談された。工場から出るゴミから何かできないか。はじめの1年間は新しいことをチャレンジした。アートをテーマに、工場で工場祭というアートイベントを企画。学生たちも参加して段ボールで作った照明器具など展示した。

2年目は、ものを作っていくことにシフトした。古紙を使ったブランド「LULE LUNE」を立ち上げ、印刷工程で出るテストプリントのCMYKのグラデーションを活かして包装紙などにリデザインして販売した。

ビンテージスクールバスを活用

岡崎市にあるアメ車専門の中古車販売会社から、アメリカではお馴染みの黄色いのスクールバスを使って何かできないかと相談があった。当初はキッチンカーにして広告塔としてアメリカンフードフェスをしようと計画があったが、2020年のコロナ禍で実現が厳しくなり、無人販売で農家のジャムや野菜などを販売開始。21年からはパンの無人販売も始めた。予想以上に反響も大きかったので、現在も継続しているそうだ。

これからどうしていきたい

アップサイクルに力を入れてる。金属加工メーカー、木工加工メーカーと一緒にチョークアートの新商品開発を廃材を使って事業化したい。名古屋は世界有数のものづくりの街で、廃材が多く出る街でもある。それを使い世界有数のアップサイクルの街にしていきたい。

そして将来、そのアップサイクルの伝説の中心に「Earth.」があることを認知されたら嬉しい。

パッションポイント

おにぎりを毎日握ってる

チケット(私のできること、得意なこと)

・Z世代と一緒にワークショップ体験できます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

アメタウン
愛知県安城市

お気に入りの場所(アウェイ)

神前浦壁画
三重県南伊勢町

つながり

久米由浩(プロコワ)

堀新太郎(堀商店)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

久米さんからの紹介でインタビュー。印刷工場から出た廃材を使ったポストカードなどデザイン性も良くて、一度手にしてみたいと思いました。名古屋にもたまに行くのでいつかお会いして話ができたら嬉しいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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