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【和歌山】ポンセ小山(SHARE BESSO ? ツキノイツカ)

大学時代からスカバンド「DOBERMAN」の活動を開始、コロナ禍となってシェア別荘の新しいビジネス展開を始めたポンセ小山さんにインタビュー。

プロフィール

ポンセ小山

大阪でロゴデザインやグラフィック・WEBCM制作などデザイナーとして活動しつつ、ときにはスカバンドDOBERMANのドラマーとして、FUJIROCKなどのフェス出演やヨーロッパ・韓国での海外ツアーなどライブ活動もしています。これまでも協働してきた 設計、建築、不動産など各専門フィールドで活躍する仲間たちと共に、合同会社SOCOを設立。

写真:大久保ケージ

DOBERMANのドラマーで活躍

生まれは兵庫県朝来市。竹田城が「天空の城」や「日本のマチュピチュ」とも呼ばれて注目されたのも記憶に新しい。大学は大阪芸術大学に進学し工業デザインを学んだ。大学2年の時にバンド「DOBERMAN」の活動を開始し、ドラム一筋でライブ活動に専念した。絵を描いたりするのも好きだったことから物販のデザイン、CDジュケット、イベントのフライヤーなどデザイン周りを担当した。音楽のスタイルはSKA MUSICで、フジロックフェスティバルやARABAKI ROCK、ヨーロッパや韓国など大型フェスにも出場したことがある。音楽活動を続ける一方で、卒業後も3年ほど大学に残り、教授の手伝いなどを続け、キャンパス内の作業場でものづくりの基礎を学んだという。その後は大阪のデザイン事務所を経てフリーランスとなり、バンド活動との二足の草鞋を続けている。

写真:大久保ケージ

和歌山で別荘を見つける

2020年に世界中でコロナ禍となり音楽活動、デザイン業を続けていた小山さんたちにも大きな打撃となった。一気に仕事がなくなってしまう。仲間たちとこれからどうしようかと考え、以前から興味があった空き家物件を探しシェアハウスとして事業の柱にしようと考えた。メンバーが都心でも郊外でも使えるようにと、兵庫県の明石や赤穂で物件を探した。ある時和歌山県の加太(かだ)という海沿いの地があることを知り、たまたま出ていた売り物件の下見に出かけることにした。アポもなく下見なので外観から眺めながら、ロケーションなど加太の魅力を感じたそうだ。

下見をしていると、その大家さんが声をかけてきた。話を聞いてみるとその物件は買い主が決まったそうだが、その大家さんが住んでる場所が釣り旅館の跡で今は使っていないということだった。見せてもらってすぐに気に入ったのだが、大家さんがお住まいということもあり、貸して欲しいとお願いはしたものの、その日は別れて大阪に帰った。加太の別の候補物件で決めようと思っていたが、諦めきれず、年末にダメ元で手紙を書いて大家さん宛に送ると、その熱意が伝わり譲ってくれることが決まった。

写真:大久保ケージ

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元々は築60年の釣り旅館(旧赤野屋)で、海沿いの立地で最高のロケーションだと思った。21年3月末に引き渡しをしてもらい、4月からシェア別荘として運営しながら、少しづつリノベーションしていっている。ガラス障子、襖、ランマ、ズドンと抜ける廊下、海に面した環境の日の入り方、空間の陰影、全面タイル洗面台の風合い、100円クーラー、チャンネル回す時代のテレビ、稼働してたころの空気がいまも読み取れる設備や備品たちのノスタルジックな空気感がたまらない。

和歌山市加太という地域は、「ラピュタの島」と呼ばれる友ヶ島の観光拠点にもなっている。大阪市内から約1時間半。通勤圏内でもあるので日帰りワーケーションや遊びの拠点としてもアピールしていきたいと考えた。近くには海水浴場や漁港、友ヶ島第三砲台跡という歴史的な遺構もある。リノベーションを行いながら、月額8,000円の定額制のシェア別荘としてのスタートを切った。

これからどうしていきたい

今後はシェア別荘を関西圏で5ヶ所を想定していて、海、山、農業、都市部をテーマに拠点を作っていきたい。そしてそこに集うメンバーでコミュニティ化して、家族のような場を作りたい。

パッションポイント

音楽

公式サイト、出版物など

ただいまクラファン挑戦中 CAMPFIRE

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Instagram (@tuki_no_ituka)

DOBERMAN website

チケット(私のできること、得意なこと)

・加太のいい場所案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

友ヶ島(ラピュタの島)
和歌山県和歌山市加太 

お気に入りの場所(アウェイ)

兵庫県朝来市

つながり

山野壮志(FATCAMP)

玉置裕哉

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

山野さんからの紹介でインタビュー。バンド活動してる友人は何人かいましたがフジロックにも出た経験がある方と初めてお話しできて楽しかったです。加太の美しい景色を見に遊びにいきます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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