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【千葉】片平塁(楽天堂)

介護業界一筋、千葉県旭市に建設中の「みらいあさひ」で新たな取り組みの介護に挑戦する片平塁さんにインタビュー。

プロフィール

千葉県出身
介護老人保健施設で9年、夜間対応型デイサービスチェーン会社で管理職6年、特別養護老人ホームで管理職2年を経て株式会社楽天堂に勤務。

通じ合えるコミュニケーション

出身は千葉県成田市。サーフィンが好きで、それを仕事にしたいと考えていた。2年間インドネシアに渡ったことがある。当時は英語も話せず、インドネシアでは島を渡っていくフェリー乗り場ではジェスチャーを交えながら必死でコミュニケーションをとったことがある。次第に現地の人に面白いやつがあると認知され仲良くなっていった。そこで外国語を話せなくてもコミュニケーションを取ることができるということを実感した瞬間でもあった。

小さい頃からおばあちゃん子で育ってきた片平さんだが、中学時代にその祖母が認知症になったことがあった。その時はなかなか通じ合えず苦悩もあったそうだが、海外留学で言葉が通じなくても仲良くなれた経験で、中学時代の自分はまだまだおばあちゃんと通じ合うことが出来たかもしれないと感じ、介護職に就こうと思うきっかけとなったそうだ。それから帰国し訪問介護や介護老人保健施設で働き出す。世の中的にもちょうど介護保険導入で様々な業種が参入し出していた頃でもあった。施設では、あるおばあちゃんから介護の楽しさと奥深さを教えてもらい、そして数年が経ち、恩師の紹介で、千葉県旭市で新しい取り組みの話を紹介を受け、株式会社楽天堂に転職する。

こだわりを大切にする介護への挑戦

転職で移住してきたのが千葉県旭市で、そこでは大きなプロジェクトが進められていた。旭中央病院から道の駅「季楽里あさひ」を一体的にとらえたエリアで、旭市と民間企業とが官民連携で推進する「生涯活躍のまち・みらいあさひ」という施設だ。道の駅「季楽里あさひ」を農業・交流拠点とし、多世代が交流するまちづくりを目指している。楽天堂はそこでデイサービス、特別養護老人ホームを運営する。

2022年春に開業する「みらいあさひ」は、商業施設のイオンタウンに介護施設やシェアキッチン、コワーキングスペース、図書館、ベビーキャンプなどの施設も一体化するという前代未聞のプロジェクトであり、デイサービスでは、それぞれが壁で仕切られているのではなく、壁のないオープンな空間であるのが大きな特徴で、そこには介護施設という雰囲気は無く、活躍されるお年寄りもいれば、それを応援する子供たちも居たりと、世代の壁もない多世代交流が期待されている。賑わいの中に介護施設があるというのが転職を決めた大きなポイントだったと語る。

それまでの介護施設というと、まちなかではなく郊外や山手の方にある施設が多かった。しかしここではイオンタウンという商業施設の中にあるのが大きなポイントだ。暮らしの日常の中にあり、そこで元気な高齢者たちと子どもから大人までが交流することができる。片平さんはお年寄りからこれまで生活されてきた生きる術を教えていただきながら、それを活かしていきたいと語る。誰もが活躍できる場、人に感謝され役割を担っていく場にしたいそうだ。

「こだわりを大切にする介護」はこれまでにない明るくおしゃれでストレスフリーなもので、心が豊かになる介護。高齢者だけでなく、家族・職員・地域など、介護に関わるすべての方たちが、尊重し合い共に歩み続けることでく、関わる全員の心が豊かになると語った。

 

これからどうしていきたい

豊かと感じる暮らしの場所を創りたい。介護の世界が、年を取っても忘れっぽくなっても、それを認知症といわれても、普通に生活が出来て、まだまだ活躍できることがあたりまえの社会にしたい

パッションポイント

サーフィン、新しいものを発見する気持ち

公式サイト、出版物など

みらいあさひ

おひさまテラス

チケット(私のできること、得意なこと)

・暮らしのアドバイスできます
・介護での困りごとにアドバイスできます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

旭の海

お気に入りの場所(アウェイ)

長野県の八ヶ岳が見える丘

つながり

永井大輔(一般社団法人P-players)

豊田維(no Wave)

青山幸広(ケアプロデュースDX組)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

永井さんからの紹介でインタビュー。みらいあさひの話は永井さんからも聞いてましたが、何度聞いてもこの施設はすごくて、完成が楽しみです。オープンしたら旭に行ってみたいです。そして海も見に。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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