100人、100通りの人生とまちの風景、キーパーソンに会いに行こう

【岡山】山田遼平(新庄村役場)

岡山県新庄村に移住してFab Space Shinjo」を立ち上げた山田遼平さん。

プロフィール

1986年京都府生まれ。同志社大学社会学部メディア学科、浅野健一ゼミでジャーナリズム専攻。2009年、日本写真印刷株式会社へ入社。 2016年より岡山県新庄村に移住し、新庄村役場に勤務。

京都市から岡山県新庄村に移り住む

京都市で生まれ、高校生まで野球に取り組んだ。同志社大学へ進学し、社会学部のメディア学専攻を学んでジャーナリストを目指したが、ある時思い立って趣意変更して将来は「農」に携わることを決意。いったん京都市内の印刷会社に就職し、編集デザインを担うグループ会社へ出向して8年間勤めた。

30歳までに就農にかかるお金を貯めるという学生時代の目標をクリアし、週末農学校「アグリイノベーション大学校(運営:株式会社マイファーム)」で有機農業を勉強、2016年に妻の実家がある岡山県新庄村に役場職員として採用され、移り住んだ。

新庄村は岡山県の西北端にある人口1000人未満の村で、「日本で最も美しい村」のひとつに認定されている。

そこから村役場の外郭組織に出向する形で、2018年から古民家をリノベーションした宿「新庄宿 須貝邸」の立ち上げに関わった。1日2組限定の宿として、ジビエや山菜、川魚などの料理が「新庄村のフルコース」として供され、上質な里山時間を過ごすことができる。

2021年にはかねてより構想していた、いわゆる“FabLab(ファブラボ)”のような、CNCルーターやレーザーカッターなど地域素材の特性に合わせたデジタル工作機器を備えたオープンファクトリー「FabSpaceShinjo」を立ち上げた。

現在は工房の運営には主にギター職人やデザイナーが携わり、林産資源を活かした村の新たな産業が生まれつつある。

また個人のプロジェクトとして、2018年からホップの生産に着手。現在10aほどの圃場で9種類のホップを栽培。生産も徐々に軌道に乗りつつあり、地元真庭市の醸造家と共同で地産ホップを使ったクラフトビール造りに挑戦している。

これからどうしていきたい

フレッシュホップを起点に、ビール事業で地域に雇用をつくる。ゆくゆくは醸造から蒸留所設立を目指す(セイヨウネズの栽培を計画中)。ほしいものはつくる社会、Marterial Orientedな「自律分散型社会」を実装に貢献したい。

パッションポイント

ギターを弾く

公式サイト、出版物など

FabSpaceShinjo

Instagram (@ry_lostman)山田遼平

チケット(私のできること、得意なこと)

・デジタルを活かした木工ものづくりで生計を立てたい人をキーマンへつなぎます
・時期によっては美味しいビールをおごります

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

毛無山

お気に入りの場所(アウェイ)

下蒜山

つながり

丸田尚義(日本伝統再築士会岡山)

・山家悠平(ホップ屋)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

丸田さんからの紹介。人口1000人未満の小さな村での挑戦は、どれも驚かさせれるものばかりで、この先の取り組みにも注目していきたいです。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
野田国広の記事一覧