スポーツイベント制作会社などを経てコミュニティフリーランスに。企業や地域などのコミュニティづくりに関わる長田涼さんにインタビュー。
長田 涼(ながた りょう)
コミュニティフリーランス
スポーツ大学を卒業後、ユニクロ→スポーツイベント会社→IT企業を経て、2018年にコミュニティフリーランスとして独立。現在はSlow Innovationの週3社員+フリーランスの働き方に挑戦中。現在コミュニティマネージャーとして関わっているのは、これからの働くを考えるオンラインサロン「Wasei Salon」、コミュニティ型まちづくり「渋谷をつなげる30人」、トランジションコミュニティ「グリーンズジョブ」がある。また、コミュニティの本質を探求する「コミュニティの教室」のコーディネーター、開かれた人事の拠り所「zinzien」のコミュニティアドバイザーも務める。
転勤族だった家族に生まれ、京都市、兵庫県尼崎市に移り住む。大学は滋賀県のびわこ成蹊スポーツ大学に進学しスポーツビジネスを学ぶ。小学5年生からテニスを始め、高校時代はインターハイで優勝するほどの強豪校でスポーツに没頭し、大学卒業まで続けていた。就職先はスポーツメーカーに行きたかったのだが、最終選考まで残るも結局希望していた会社には行けなかった。仲が良い友人がユニクロで働くことを勧めてくれ、新卒で入社。
ユニクロではプロ選手のユニフォームを提供するなどスポーツビジネスにも積極的で、ゆくゆくはそこでスポーツマーケティングを目指したいと思った。1年目の配属先は新潟県内の店舗で、自分が思い描いたキャリアを積むには最低でも7年かかることがわかり、7年間がすごく遠い先のように感じてしまった。上司と自分のキャリパスについて相談を重ね、結局ユニクロは半年で退職した。
自分は今を積み重ねて向かっていくことにモチベーションを感じるので、その7年間までに結果が出せるのかと自問自答し、それは厳しいと思ったそうだ。半年で退職するという後ろめたさを感じながらも、起業した友人に背中を押されて転職サイトでスポーツイベント制作会社を見つける。その会社への転職が決まり上京。国際スポーツ大会やサッカー日本代表戦などのイベントを手掛ける会社ということもありやりがいを感じた。
その会社では演出の進行や映像制作、花火演出などのディレクションなどをやった。まわりは職人気質の方が多く、なかなかコミュニケーションがとりづらかったが、1年続けていくうちに関係性も築かれていった。大型スポーツイベントを手掛ける一方で子どもたちの全国フットサル大会もやっていて、自分には後者の方が向いてると思った。プロアスリートのために何かをやるというより、身近にスポーツがあって、日常的なスポーツのあり方に関わっていきたいと思い始める。フットサル大会で子どもたちが一喜一憂する姿に感動を覚えた。
フレスコボールという、ブラジル発祥のビーチスポーツがある。そのスポーツの日本で協会をやってる会長と出会い、うちに来ないかと誘われた。会長が経営している会社の一事業として普及活動もやっていた。フレスコボールは、味方同士でラリーを続けるスポーツで、相手を思いやり、相手が打ちやすい場所にボール返すのが大事とされる。それがコミュニケーション的にも面白いと思った。
2018年、コミュニティフリーランスとして独立をした。コミュニティに関わる業務を行っていて、オンラインコミュニティで活動をしている。マーケティングでもコミュニティが重要で、近年では企業でもコミュニティが重要だと位置づけていて、社内講義で呼ばれることもある。コミュニティを立ち上げから持続的なマネジメントを実現するサポートをしている。そのほか、ファシリテーターの野村恭彦さんが主催する「Slow Innovation」で、渋谷区在住・在勤の30人をつなげていくプロジェクトやNPO法人グリーンズでのコミュニティの教室など多方面で活動の場を広げている。
広島の鞆の浦(福山市)に移住する。仕事はオンラインで継続して、地域に関わることをやっていきたい。そして家族でお店を開き、場をつくり、地域に開かれ還元していきたい。
コーヒーを淹れる、写真
Twitter (@SsfRn)長田 涼
note 長田 涼
・地域の人をつなげます、いっしょに散歩しましょう。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
小杉湯
東京都杉並区高円寺北3-32-2
公式サイト
高円寺アパートメント
東京都杉並区高円寺北4丁目2−24
公式サイト
広島鞆の浦
鳥取の大山
愛媛の大洲市
・佐々木正志(sunsunto)
・山中康司(生き方編集者)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
いつからだろう。長田涼さんの名前をよく目にする機会が年々増えていった。この数年間は自分でもコミュニティマネージャーをやりはじめたことで、より近い場所で接することになり、お声かけさせていただきました。鞆の浦での活動楽しみにしています。そして遊びに行きます。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |