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【宮崎】有賀沙樹(こゆ財団)

コロナ禍でオンライン講座を受けてる中で、宮崎県児湯郡新富町のこゆ財団と出会い、移住を決めた有賀沙樹さんにインタビュー。

プロフィール

有賀沙樹(ありがさき)
新潟県十日町生まれ、神奈川育ち。

教育、エンターテインメント、介護、クラウドファンディングなど様々な職種を経験した後に独立。研修講師として主に行政・自治体職員向けの研修の企画・運営を行う。

現在は、2021年に宮崎県児湯郡新富町に移住し、地域商社こゆ財団にて教育チームに所属し、人財育成プログラムの企画・運営を担当。フリーランスとしてもともと請け負っていたベンチャーキャピタル広報の仕事も継続している。大学卒業後は教育系のベンチャー企業にて、個人向けの営業を担当。その後、ディズニーリゾート、デイサービス、クラウドファンディングなど様々な業界で異なる職種を経験し、個人事業主として独立。0からマナー講師として学びながら、主に行政・自治体職員向けの研修講師として日本全国を飛び回る。

コロナにより対面研修がほとんどキャンセルになったことをきっかけに、再び好奇心の赴くままに複業を開始。小学生向けのプログラム講師などを兼任。ベンチャーキャピタルでのスケジュール調整役をスタートしたところ、ひょんなことからポッドキャスト制作の仕事をいただけるようになりポッドキャスターとしての仕事を開始。同じころ、たまたま参加した起業家育成講座を主催する”地域商社こゆ財団”と出会い、お仕事のオファーをいただけたことをきっかけに移住を決断。現在はベンチャーキャピタルでの仕事をリモートワークで続けながら、こゆ財団で人財育成プログラムを運営、新規プログラムを準備中。

20代で様々なキャリアを経験

出身は新潟県十日町育ちは神奈川県。大学は東京の日芸の映画学部に進学、途中で同学部の文芸学科へ転科する。卒業してからは訪問販売の営業からキャリアをスタートし、そこで結果を出すことが全てだと叩き込まれた。心身ともに仕事で疲弊し働く意欲を失っていたころ、幼い頃から憧れていたディズニーリゾートの子会社への転職が叶い遊ぶように働く中で徐々に活力を取り戻す。夢にまで見たディズニーリゾートでの仕事だったが、1つ夢を叶えたことでその後のキャリアを改めて見つめ直すように。結果、「ディズニーリゾートでの勤務は長い長い夏休みだった」と区切りをつけ、社会課題を解決できる仕事に就きたいと介護業界への転職を決意。

通所介護サービスではシニアヨガインストラクターとしてご利用者の運動機能回復をサポート。その後生活相談員として介護計画書の作成などを担当していたところ、たまたテレビ番組でクラウドファンディングサービスREADYFORの存在を知り衝動的に転職。クラウドファンディングに挑戦したい方のサポートをしながら社長秘書を兼任。当時、自分はトップに立つ人間や誰かを支えるポジションが性に合っていると思っていたが、人の夢を応援することに全力を注いでしまいバランスが取れなくなる自分に気が付いたという。

そんな頃、クラウドファンディングに挑戦した人々を表彰するイベントで司会に初挑戦。咄嗟にアドリブも交えながら心地良い緊張感と共にイベントを終えると、これまで経験したことのない充足感を覚え、「人前に立つ仕事」を初めて意識するようになったと言う。誰かの夢を応援するのではなく自分も挑戦したいという想いが生まれてきたころ、時を同じくして自営業を営む父親が体調を崩したこともあり、このことをきっかけに会社員勤めを辞めて個人事業主として独立する道を選択する。

年齢を重ねても一生続けられるスキルを何か身に付けたいと思い求人サイトを見ていると、たまたま経験が無くても研修講師として育成してもらえ募集を見つける。資格や経験は何もなかったが好奇心と直感で「これだ!」と思い飛び込み、研修や先輩講師への同行を経て講師としてデビュー。主に行政自治体職員や大手電力会社の社員向けにビジネスマナー、SDGs、プレゼン研修などを担当するようになり出張で全国を飛び回る。そんな中、新型コロナウイルス感染症拡大により対面研修を基本としていたため仕事が9割近くキャンセルになり個人事業主の危うさに直面する。

こゆ財団との出会い、そして宮崎移住

研修講師として3年目を迎えていたこともあり、別の世界を見るのも悪くないと興味のあった英語を学べそうな仕事、子どもに関われる仕事と空いた時間を使ってとにかく興味のある募集を見つけては応募し複数兼業。新しい出会いによっていつの間にか固定概念に縛られていた自分に気が付くと、研修講師時代に触れていたSDGsやウェルビーイング、以前から関心のあった地域創生など興味のある分野に関して学びたい欲求が高まり、コロナ禍で急増したオンラインセミナーを活用して受講。直感でピンときたものに参加する中、当時どこよりもオンラインセミナーを数多く実施していたこゆ財団の存在を知る。

こゆ財団は観光協会を解体し、町役場の方が民間出身のメンバーと協力して稼げるまちを生み出すために設立された宮崎県新富町の地域商社であることを知り、益々興味が沸いて財団メンバーと知り合いたい一心でこゆ財団が主催する起業家育成セミナーへの参加を決意。

セミナーでは「1ミリでもいいから行動に起こす」を重視しており、講座を主導するメンターとの1on1の中で、学生時代から憧れていたラジオDJへ挑戦してみては?と背中を押され自身でPodcastの番組を作成することに。結果、これをきっかけにベンチャーキャピタルから仕事としてPodcast制作を受諾できたこともあり、「人生が一気に動き出そうとしている」と予感し、ご縁を感じて2021年4月に宮崎県児湯郡新富町に移住を決めた。

photp by Yuta Nakayama

こゆ財団は、ふるさと納税で得た収益を人財育成に投資するという循環モデルで国の地方創生優良事例にも選出されており、特に国内にわずか1%しか流通していない国産ライチを宮崎県新富町の生産者と共同でブランディングして1粒1,000円で販売するなど、地域経済の創出に積極的に取り組んでいる。町の特産品である新鮮で多彩なしんとみ野菜を味わえる「こゆ野菜カフェ」の運営や、関係人口増加と地域コミュニティ活性化を目的にした「こゆ朝市」の実施、古民家をリノベーションした一棟貸切宿「茶心」(ちゃしん)の運営、人財育成講座「シータートル大学」の運営など、様々な取り組みを行い「世界一チャレンジしやすいまち」を目指して精力的に活動を続けている。

21年夏から、こゆみらいの学校をスタート

新富町に移住すると、広報としての仕事を請け負いながら人財育成プログラムの企画運営も担当。21年夏からは、子育てママ世代を中心に女性たちの活躍推進を目指す目的で「こゆみらいの学校」開講した。ゲストを迎えながら全5回講座を実施し、最終日に受講生による成果発表会を実施を行う。「いまより、ちょっと自分を好きになることで自分も一歩踏み出すことができた。過去の自分と同じ様に何をしたらいいのか分からない、何か新しいことに挑戦したいと悩んでいる人々の背中を押せるようなプログラムにして、ゆくゆくは地域の仕掛け人を増やしていきたい」という想いを語ってくれた。

これからどうしていきたい

安心して失敗を繰り返せる、世界一チャレンジしやすいまちで誰よりも挑戦する自分でいたい

「もともと地方移住は考えてなかったが、こゆ財団との出会いで運命が一気に動き出した気がします。その直感に従って新富町だったから移住しました。移住して半年だけど居心地が良すぎて既に関東へ戻る必要性を感じなくなってますね(笑)」と言う。元々、2年先や3年先を見据えて計画的に動くタイプではないので何も決めてはいないと言うが、今年初めて開校したこゆみらいの学校は出来れば来年度も開講したいし、新富町で出来たご縁を活かして町民に求められているコミュニティスペース作りなどにも挑戦したいと語る。

Photo by Yuta Nakayama

パッションポイント

生きるように働く、アオハルを楽しむ

公式サイト、出版物など

こゆ財団

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Podcast   MIC Future Eyes – モバイル・インターネットキャピタル

チケット(私のできること、得意なこと)

・こゆの人々に出会えるツアーをします

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

冨田浜の朝日
宮崎県児湯郡新富町

Photo by Yuta Nakayama

 

西都原古墳群のコスモス
宮崎県西都市三宅

Photo by Yuta Nakayama

お気に入りの場所(アウェイ)

東京ディズニーシー
千葉県浦安市舞浜1−13
公式サイト

大地の芸術祭
新潟県越後妻有地域
公式サイト

つながり

今吉直樹(キリシマビト)

・中山雄太マーシー

・平林和樹

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

今吉直樹さんからの紹介。こゆ財団について初めて知ってHPを見たことき、なんてみんな楽しそうで、面白いことをたくさんしてるんだと久しぶりに衝撃的でした。周囲を明るくするような笑顔も引き寄せられそうで、いつかツアーを一緒に企画してみたいと思いました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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