結婚を機に愛媛県の大三島に移住してリモートワークをしながら、ワークスペースと宿「オオミシマスペース」も運営している増田茂樹さん。
freee株式会社 プロダクトグロース テックリード/株式会社オオミシマワークス
大手CRM開発ベンダーにて受託開発、プロダクト開発、新規プロダクト立ち上げ部署を経験し、2018年に関西開発拠点の立ち上げメンバーとしてfreeeに入社。今は開発はもちろん、テックリードとして、アーキテクチャの設計や、新規機能開発の先行調査を行っている。理想の暮らしを追い求め、2016年に関西から愛媛県の大三島に移住。フルリモートワーカーとして働いている。テレワークで仕事を続ける傍ら、一棟貸しの宿「オオミシマスペース」を島にオープンさせる。2021年8月にコワーキングスペースと宿泊が融合したコリビングをオープンした。
広島県で生まれ、幼少期に親の転勤で千葉県へ引っ越し小学4年まで千葉県で過ごしてた。その頃に東京都東久留米市にある自由学園の美術展を見学したとき、自然やものづくり体験を通じた学習方針や、教室の後ろに掲示してあった習字が、生徒それぞれ自由な言葉を書いていたのを見て、通いたいと思った。そして中学から高校まで自由学園に進学して、寮生活をおくる。高校の頃、学校の図書館で自作パソコンの本を見つけてコンピュータは高価なものだと思いこんでいたのだが、自作ならば意外と安く作れることを知る。夏休みにアルバイトをしてお金を貯めて自作のパソコンを自作。当時はテレビや新聞など、情報は受け身でしか受け取れなかった時代に、ブログやチャットを通じて、自ら情報を発信したり、遠方の見ず知らずの人とコミュニケーションを取れることに衝撃を覚えた。自由学園では自ら考え行動する人生の礎になることを多く学んだが、コンピュータのことをより深く学ぶためには、より専門的に学ぶ必要性を感じ、学校を自主退学をし、4年制の京都にあったコンピューター学院洛北校に進んだ。
専門学校を卒業後は大阪で就職。WEBマーケティングのエンジニアの仕事に就いた。結婚を機に田舎暮らしを模索し始め、リモートワークできる環境を求めて、夫婦共に私の祖父母が暮らす大三島に1年の準備期間を経て2016年から移住することとなった。島で暮らし地域の人と共に生活することで、生活の知恵や地域との関わりを持つことができる。島の暮らしはとても充実した日々を送っていたが、大三島には高齢者や空き家も多い。また、同じような働き方をするような人は皆無で、空き家を活用した場づくりを考えるようになった。県の補助金を申請するには法人である必要があり、会社を立ち上げる際に会計ソフトのfreeeを利用したところ、その便利さに驚いた。全く会計の知識のない状態でも経営者が創造的な活動にフォーカスできるコンセプト通りのプロダクトであることに感動した。その後、移住を実現するためにもサポートしてくれた前職の同僚が、そのfreeeに転職することになり増田さんも誘われた。2018年に転職を決め、入社して3ヶ月間は大阪支社に単身赴任をしたのち、特例で大島でのリモートワークを始めた。
2017年10月から、古民家をリノベーションし「オオミシマスペース」がオープン。「ワーク&ライフ」をコンセプトに、1棟貸切の宿「HANARE」、古民家HOSTEL「OMOYA」、みかん小屋を改装したコワーキングスペース「KOYA」からなる。企業合宿やワーケーションにも対応できるほか、バーベキューや船で釣りなどの体験もできる。
古民家HOSTEL「OMOYA」には、寝室6部屋と共有リビング・キッチンと広い庭もある。部屋タイプも様々で天井裏を使った部屋も用意されている。またホテル備品はまるで高級リゾートホテルのような気分を一層盛り上げてくれる。ほかにもレンタル電動自転車も完備してるので、島内の観光するにも便利だ。OMOYAを利用するとワークスペースKOYAを無料で利用できる。
「HANARE」は、オールセルフサービスながら、布団や調理具、ドラム式洗濯乾燥機まで完備しており、8名まで古民家1棟借りできる。寝室は6畳と8畳の2間ある。
かつてみかん小屋だった建物をリノベーション。OMOYA と HANARE の宿泊者は無料利用できるワークスペースで、みかん畑を眺めると目も癒されそうです。1日単位でのスポット利用も可能。
島にリモートワーカが集まるIT村にしたい、外貨(都市部の仕事)を稼げる方たちが島に訪問してほしい。
また、ものづくりができる人があつまって、大三島発のプロダクトを手がけていきたい。
釣り、バイク、スノーボード
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Instagram (@omishimaspace)オオミシマスペース
Facebook オオミシマスペース
・島での暮らし、船釣りや庭でのBBQ、山菜とり体験などサポートします。 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
大三島ブリュワリー
愛媛県今治市大三島町宮浦5589
公式サイト
BUBUKA(歩歩海)
愛媛県今治市大三島町宗方7395-2
公式サイト
高知ひろめ市場
高知市帯屋町二丁目3-1
公式サイト
台北 屋台や街の雰囲気
・安形真(一般社団法人リズカーレ)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
安形さんからの紹介。広島の三原と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道が建設される以前に何度か瀬戸内を渡り、その時に見た島々の光景は忘れられない風景の一つでした。そこに浮かぶ大三島。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |