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【北海道】小笠原志朗(名寄市社会福祉協議会)

名寄市社会福祉協議会で地域福祉活動を行う一方、障がい者スポーツ普及啓発の取り組みをしている小笠原志朗さん。

プロフィール

小笠原 志朗

北海道士別市出身、北海道教育大学旭川校で福祉を専攻し卒業後、社会福祉法人名寄市社会福祉協議会に入職し現在に至る。現在、地域支援係長。そのほか、ライフワークとして道北地区障がい者スポーツ指導者協議会副会長として、障がい者スポーツの普及啓発に取り組んでいる。

地域福祉、児童福祉の道へ

最後の屯田兵村のひとつ北海道士別市で育つ。高校2年生の頃、テレビで当時孤児院と呼ばれてた施設の紹介を見た時に、自分には親がいるが、親がいない環境で育っている子どもたちがいるのならば、その子たちの親代わりになりたいと思ったことがあった。それをきっかけに福祉の道に進むことを決心。学生時代に児童相談所の一時保護所で働き、保護されるような子が生まれない地域づくりがしたいと大学を卒業して名寄市社会福祉協議会に入職。地域福祉の推進やボランティア活動等の啓発の仕事に就いた。地域共生社会を目指し、今では15年勤務している。

小笠原さんは、障がい者理解を広める活動を行なっていて小学5年生に授業をし、みんなで支え合おうと呼びかけている。その児童たちが6年生に上がった時に、重度の障がいがある1年生が入学してきた。すると6年生がみんなで一緒に遊ぼうと声をかけ、障がいを超えた交流が生まれた。

ボッチャ、バスケで交流機会をつくる

ヨーロッパ発祥のスポーツでボッチャという重度の障がい者向けの競技がある。ゲーム性が高く、障がいがあっても競技を楽しめ、地域住民との交流のツールとして10年ほど前から活用しているそうだ。交流大会では老若男女150人も集まるほど、地域では人気のイベントでもある。また老人クラブ単体でも地域の子どもたちと交流するためにボッチャをやったり、住民独自の交流も進んでいる。

ほかにも旭川市で知的や精神障がいのあるメンバー中心の社会人バスケットチーム「バスケ555」の活動をし、障がいの有無に関わらずスポーツを通じて楽しみながら交流できる場をつくっている。

 

これからどうしていきたい

地域共生社会を目指していく、他者と交わりが敬遠がちな社会において、誰もが役割をもちその人らしい生活を送ることができる地域を作っていきたい。

年齢も障がいも関係なく、みんなが支え合う社会にしたい。

パッションポイント

BBQ、煮込みジンギスカン

公式サイト、出版物など

名寄市社会福祉協議会

名寄市移住促進協議会

チケット(私のできること、得意なこと)

・旭川以北の美味しいもの、綺麗な場所を案内します。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

名寄ピヤシリスキー場
北海道名寄市日進
公式サイト

お気に入りの場所(アウェイ)

宮古島

宮古島観光協会

 

つながり

古屋佑奈(神山まるごと高専)

・高島勇夫(ジリリタ)

五十嵐真幸(車いす紅蓮隊)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

古屋さんからの紹介でインタビュー。話を伺っていて根っから優しそうな方だなと伝わってきました。冬の名寄を体験してほしいとのことでしたので、機会を見て極寒の名寄に行ってみたいと思います。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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