【福井】中谷翔（地域まるっと体感宿 玉村屋）

旅行会社から地域に根ざしたゲストハウス運営を目指して福井に移住。オンライン講座「くるまざ大学」など複業をしながら「好きなことで暮らすこと」の魅力を発信する中谷翔さんにインタビュー。

プロフィール

中谷翔

地域と関わり複数の仕事で暮らす“複業家”／地域まるっと体感宿「玉村屋」コーディネーター／くるまざ大学ファシリテーター／一般社団法人南越前町観光連盟旅行業担当など

1988年生まれの京都出身。福井県でゲストハウスとシェアハウスを運営し、地域を体感する観光から長期滞在や移住など、地方での暮らし初心者をトータルサポート。福井県南越前町に地域おこし協力隊として着任し、「地域の人の生きがい」と「都市で頑張る人の第二の実家」をつくるため、地域をまるごと体感できる宿を2019年開業。南越前町観光連盟では、南越前町を中心とした着地型旅行商品の造成や道の駅観光案内所の運営を行う。その傍ら、1年間で夢を叶えるオンライン講座「くるまざ大学」のファシリテーター、繁忙期の農業お手伝いなど、８個の収入源で生きていく「複業家」

その地域の特徴やお気に入りの場所など

将来の夢は『Dr.コトー』のような地域を元気にする医者になりたかった。大学時代は心理学を専攻し、1年間休学をして自転車で日本一周も経験した。その時に行く先々で出会った人との触れ合いを通じて、地域を意識するようになった。地域に興味を持ち、地域の経済に貢献したいと、大学卒業して東京の旅行会社に就職した。しかしそこで働きながらギャップを感じてしまう。旅行会社の仕事では、観光地にしかお金を落とすことができず、地域の経済に貢献できないことを感じた。

福井に移住、地域おこし協力隊に

会社を2年で退職し、それから白川郷のホテルに転職した。そこで地域の人と何かをしたいという気持ちが大きくなり、地域おこし協力隊の募集を見つけ、福井県南越前町へ移住を決めた。福井では地域資源を使い、県外からのお客さんの集客や収穫体験などを担当した。着任してからずっと、いろんな人が交流するゲストハウスを運営したいと周囲に話していた。すると移住して半年後に空き家を紹介してもらい、1年くらいかけて改修し3年目の任期が終わる前にゲストハウスを開業した。もともと玉村さんが所有していたこともあり、「地域まるっと体感宿 玉村屋」と名付けた。ゲストハウスと名乗っていないのは、定義が曖昧で、外国人観光客や安宿のイメージがあるので、あえて外したそうだ。また、むかし所有していたおばあちゃんが地域の人を呼んで交流の場でもあったことから、地域に続くアイデンティティを大切にしたいと語った。

「くるまざ大学」をスタート

「玉村屋」のコンセプトにつながる考え方を教えてくれた中村功芳さんと一緒に、夢を叶えるオンライン講座を始めた。1年間の受講で、幼い頃からやりたいことを否定されて育ってきた人たちに向けて、ゲストを招き話を聞いたり、参加者同士の討論など重ねながら夢の実現を後押しする。また参加者同士のつながりも深く、受講をきっかけに地方に移住した人も数名いる。

これからどうしていきたい

大学で地域論やフィールドワークを教えたい。やれることを実現できる、会社員以外でも生き方があることを伝えたい。

コミュニティとしての村を作りたい、中心に畑があって、そのまわりに工房などがある。みんなで作って売ることができるコミュニティにしたい。

パッションポイント

仕事

公式サイト、出版物など

Twitter（@sho881112) ショー＠地域まるごと宿”玉村屋”／移住複業ワーカー

note  ショー／地域まるっと体感宿 玉村屋

地域まるっと体感宿 玉村屋

チケット（私のできること、得意なこと）

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所（ホーム）

広野ダム
福井県南条郡南越前町

お気に入りの場所（アウェイ）

長野県安曇野市

つながり

・門田和也（江神温泉共同浴場）

・外狩大樹（ゲストハウス大淀）

・加藤武瑠（古民家宿ホニャラノイエ）

・加藤瑛美（古民家宿ホニャラノイエ）

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

門田さんからの紹介でインタビュー。地域おこし協力隊で移住して、ゲストハウス開いて、オンライン講座もやってと次々と仕掛けていく感じが、羨ましく感じました。福井もまだ行ったことがないので会いにいきたいです。（野田）