仙台や東京で働いたのち岩手にUターン。地域おこし協力隊などの活動を通じ移住定住促進などを取り組んでる伊藤将太さん。
伊藤将太(いとうしょうた)
大槌町地域おこし協力隊、大槌町移住定住事務局 事業責任者、Reファームプロジェクト 発起人/運営者
岩手県北上市出身。ビジネス系専門学校を卒業後、人事労務コンサルティング、起業支援/資金調達コンサルティング部門の新規立ち上げ、採用人事コンサルティング部門の新規立ち上げを経験。(仙台→東京)その後、独立しフリーランスとして活動。2020年に地元岩手へUターンし、地域振興系の企画/プロジェクト制作会社へ入社。政策戦略のプロジェクトパートナーとして、プランニングおよびディレクションに従事。2021年に大槌町地域おこし協力隊として着任。「大槌町移住定住事務局」の立ち上げを行いつつ、個人の活動として、耕作放棄地の再生を起点とした事業づくり・繋がりづくりを行う「Reファームプロジェクト」を立ち上げ運営中。
岩手県北上市で生まれ、高校生の頃は獣医師になりたいと思って勉強に励んだ が、受験に失敗。その後、獣医師への夢をきっぱりと諦め、盛岡の法律ビジネ ス専門学校に進学した。卒業後は地元で不動産関係の営業職に就き、その後は 士業法人で労務コンサルタントを3年ほど従事していたが、過労が続き適応障 害の診断を下され退職した。療養も兼ねて実家へ戻り、学生時代までは何もな い地元が好きになれず出ていきたいと思っていたが、療養することになった自 分を家族や友人が温かく支えてくれた。それが大きな転機となり、地元へ恩返 しがしたいという想いが強くなった。
しかし、地元で地域貢献につながるような仕事を探すもなかなか見つからず、 であれば「地元に貢献できる会社を将来的に自分が立ち上げよう」と考え、経 営や起業のノウハウを身につけるため上京することにした。経営に近い立ち位 置で仕事ができるベンチャー企業に転職し、資金調達支援や創業支援を行うコ ンサルティング部門を立ち上げを経験した。その後、HR系ベンチャー企業にて 新規事業部の立ち上げを経験した。次第に自信もつき、2020年に岩手へUター ンしてきた。岩手では自治体と連携して地域振興に関する企画を制作したり、 地域おこし協力隊の制度設計/採用支援をおこなっていたが、実際に自分も経 験することに意味があると感じ、移住定住事務局の立ち上げメンバーを募集し ていた大槌町で地域おこし協力隊になった。
地域おこし協力隊として、主に移住定住の促進を行い、今住んでいる人の暮ら しの豊かさを向上していく取り組みを最優先するという理念を掲げている。 数々の制作物も手掛けているが、全体的にPOPで温かみをだしてるのが特徴 で、企画性やデザイン面にこだわっているそうだ。
地域を知るきっかけづくりとして「ココカラオオツチ」というサイトやSNSを 活用し「ありのままの大槌町」をPRしているほか、定住や移住のイベントや動 画を作成。まちの紹介動画ではふるさとCM大賞で銀賞受賞した。
ほかにも、「おおつちこどもおうえんまっぷ」を制作し、地域内の学童、薪割 り体験、ホースセラピー体験(※近隣市町村)、こども食堂、居場所MAPなど をまとめて見やすくしたり、働く環境づくりとして「特定地域づくり事業協同 組合」を通じて地域複業の支援や働き手の募集をしている。さらに「まちをま るごと体験施設に」というコンセプトのもと、ミニ移住体験ができるプラット フォームを春に公開を目指して準備中だという。
また、農業も個人活動としてスタートし、地主さんから畑を借りて化学肥料・ 化学農薬不使用の野菜づくりを行っている。次第に畑の面積が広くなり、今で は20倍近くの広さの農地で60品種もの野菜を育ていくことになりそうとのこ と。「Reファームプロジェクト」と題して、農地の柵作りなど参加者を募り、 みんなと一緒になって畑作りを楽しんでいる。
これまでの枠にとらわれない、みらいをつくる移住定住事業をしたい。そのた めの法人を設立し、地域資源(ヒト・モノ・コト)を活かして地域の未来を作っ ていきたい。
農作業、ドライブ、温泉巡り
note 伊藤将太
Twitter(@ito_san_ito_san)伊藤将太
・環境再生型の農業体験/畑づくり |
・移住定住支援/地域おこし協力隊の制度運用などの相談対応 |
・地域資源を活用した事業開発/企画開発の支援 |
※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。
大槌の海
田園風景
葛巻町
・手塚さや香(いわて地域おこし協力隊ネットワーク)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
手塚さや香さんからの紹介でインタビュー。協力隊でやってる制作物がどれもPOPでかわいくてデザインもいい感じ。地域の温かさが伝わってくるなと思いました。岩手に遊びにいきたいです。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |