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【岩手】須川翔太(紫波町役場/唎酒師・日本酒学講師)

南部杜氏発祥の地・岩手県紫波町でお酒を核としたまちづくりに取り組み、自身も唎酒師、日本酒学講師として活動する須川翔太さん。

プロフィール

1984年岩手県紫波町出身。
紫波町役場商工観光課商工観光係長、唎酒師、日本酒学講師

「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。一生、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」という格言と出会ってから、酒も釣りも好きな自分はどうすれば!と葛藤するも、結局「酒を飲むのは時間の無駄、飲まぬは一生の無駄」に背中を押されて飲んでいる。紫波町に酒コミュニティを作りたい。

紫波町でお酒を活かしたまちづくり

南部杜氏発祥の地として知られる岩手県紫波町で生まれる。近年は公民連携のまちづくり「オガールプロジェクト」で注目を集めている。高校時代から大学まで盛岡まで通った。当時は環境問題に興味があり、岩手大学の農学部に進学した。大学では農村の地域づくりを学んだことで、のちにまちづくりに関わる原点にもなった。卒業して地元の紫波町役場に入庁した。しばらくして企画課に異動となり地域活性の担当に就く。

紫波町には4つの酒蔵があり、ワイナリー、サイダリーもある。人口わずか3万人ほどだが醸造所が多いお酒の町だ。その産業や文化は重要な資源だと思い、それを生かしたまちづくりをしたいと考えた。大学生のインターンシップの受け入れから始まり、ツアーイベント、酒粕の有効活用、酒を通して町の魅力を伝えるフリーマガジン「ツギヒト」も1万部発行した。「ツギヒト」は漢字で「継人」と書き、「伝統を引き継ぎつないでいく人々」をテーマに酒に関わる人を取り上げた。酒造りに取り組む人々のほか施設や道具、素材、製造工程など紹介した。

唎酒師、日本酒学講師で活動

お酒を町の資源として伝える仕事を通じて、次第に日本酒が好きになった。そして唎酒師の資格を取得。さらに日本酒学の講師にもなった。現在は商工観光課に異動となり、廃校となった水分小学校の廃校を活用して「(仮称)酒の学校」の整備に着手した。酒の学校のコンセプトは「新たな造り手のための学びと製造のオープンファクトリー」として、醸造関連事業でチャレンジしたい全国の若者が集う場所を目指すという。

これからどうしていきたい

酒の学校の成功と、紫波町温泉保養公園(ラ・フランス温泉館)の老朽化に伴うエリアリノベーションの検討に着手したい。

個人としては日本酒学講師の資格をとったので、全国に日本酒ナビゲーターを数多く輩出したい。まちづくりにお酒が有効だと思って活動を始めたので、全国にお酒に関する資格を持つ人が増え、それぞれの地元でお酒を生かした活動が増えれば良いなと思っている。

パッションポイント

酒とサウナ

公式サイト、出版物など

Instagram(@shota_sukawa)Shota Sukawa

Twitter (@6_skin)須川翔太@唎酒師公務員/日本酒学講師

チケット(私のできること、得意なこと)

・紫波町の酒蔵やワイナリー、サイダリーの見学を案内します。
・ラ・フランス温泉館のサウナに一緒に行きます。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

水分神社
岩手県紫波郡紫波町小屋敷新在家2

ビューガーデンからの眺め
岩手県紫波郡紫波町小屋敷字新在家1-11
公式サイト

お気に入りの場所(アウェイ)

スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯
千葉県流山市おおたかの森西1丁目15番1
公式サイト

つながり

塚崎りさ子(omusubi不動産/BONUS TRACK)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

塚崎さんからの紹介。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
野田国広の記事一覧