100人、100通りの人生とまちの風景、キーパーソンに会いに行こう

【鹿児島】野間太一( WALK INN FES ! )

コンサートツアーや野外フェスなどの音響の仕事を経て鹿児島にUターン、鹿児島で野外音楽フェス『WALK INN FES ! 』を立ち上げた野間太一さんにインタビュー。

プロフィール

WALK INN STUDIO!代表、WALK INN FES!エグゼクティブ・プロデューサー。

2002年、東北ライブハウス大作戦をたちあげた「西片明人」が主宰するライブサウンドエンジニアチーム「SPC」に参加。「BRAHMAN」「Hi-STANDARD」「the band apart」「MONOEYES」「Theピーズ」「BEAT CRUSADERS」「HUSKING BEE」「HAWAIIAN6」を始め数々の専属オペレーターをつとめる。

201111日に地元鹿児島に帰省。同年8月に「WALK INN STUDIO!」を設立。2014年から「僕らの街は、僕らで創る」をテーマに「WALK INN FES!」を桜島で開催、以後6年開催中。野間のプロデュースにより音楽のみならず食、アパレル、アート、カルチャー、行政、企業、個人が楽しみながら参加交流できるFESとして新しい地方イベントのアーキタイプとして注目を集めている。出演したKEN YOKOYAMA(Hi-Standard)から「血の通ったFES!」と称された。今も鹿児島に住みながら「フラワーカンパニーズ」「HUSKINGBEE」のサウンドエンジニアとして日本中、世界中のライブハウス、フェスで活躍する。

◆オペレーター参加した主なフェス:「FUJI ROCK FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」「ROCKIN’ON JAPAN」ほか多数

鹿児島から上京しツアー音響に

鹿児島市で生まれ育ち、中学時代から音楽が好きでバンド活動を毎日やってきた。高校時代も学校にはほとんど行かずライブハウスなどでアルバイトをしながら音楽活動をしていた。当時市内にはライブハウスは数少なく、周囲のバンド仲間たちがライブをしたいと相談に来るようになり、次第に自身のバンド活動よりもライブのブッキングや音響技術の仕事が楽しいと思うようになっていく。いつの間にかPAとしての仕事が定着して21歳で上京する。

それまで独学でPAを学んできたので、もっと本格的に学びたいと考えて新宿ロフトで働きたいと門を叩きにいくが、そこでライブサウンドエンジニアチーム「SPC」の代表・西片明人さんと出会う。西片さんはその頃ロフトの音響チーフやHi-STANDARDのPAも担当していた人物だった。その縁もあってSPCで働くことになり、その後「BRAHMAN」「BEAT CRUSADERS」「the band apart」などのPAをするようになった。

大型ライブハウス、野外フェスの時代に

ライブハウスといえばかつては雑居ビルなどに入ってる小さなハコだったが、バンドブームに牽引されるように次第に大型ライブハウスが首都圏や関西などで相次ぎ誕生していく。また2000年以降から野外音楽フェスが全国各地で始まっていく。そうした大型化、フェス化で音響の仕事も急増していったのだが、どの地方に行ってもいつも同じ顔ぶれのスタッフ陣ばかりで、フリーのPAエンジニアが活動するというより、大手音響会社が受け持っていて、その状況にどこか違和感を覚えるようになったそうだ。いっぽうで小さなライブハウスでは人重視で選んでくれる傾向にあり、自分はそうしたライブハウスでの仕事をしたいと思うようになる。

鹿児島で野外音楽フェスを開催

SPCでの仕事を10年間経験を積み、2011年1月に鹿児島に帰り、事務所兼スタジオ『WALK INN STUDIO!』を作った。東本大震災後の東北復興ライブでも宮城県などに足を運んだ時、鹿児島でも鹿児島なりのやり方で地元にいるアーティストと一緒にフェスをやってみようと思い立つ。2014年に横山健の賛同と出演協力を得て「僕らの街は僕らで創る。」をテーマに野外フェス「WALK INN ROCK FESTIVAL!」を開催した。

その後もロックだけでなく、ジャズ、雅楽、和太鼓など、様々なジャンルのアーティストが参加してくれた。フェス会場内には鹿児島ゆかりの飲食店やアート作品、アクティビティーが出店。4回目までは助成金や共済金をもらわずチケット販売のみで開催した。規模こそ大きくなかったが、自分たちのように大規模フェス経験者と未経験者が数多くスタッフとしても関わっていて、その経験の差を埋める意味もあったそうだ。2016年から他ジャンルの音楽が楽しめるようにと、”ROCK”を取って「WALK INN FES!」に変更した。

コロナ禍では動画配信を開始

2020年以降のコロナ禍となってからは密集するイベントの人数制限などもあり、ライブ活動が出来ないアーティストやライブハウスを支援するために映画監督の安田潤司さんが主催する安田映像研究所と一緒に「WALK INN TV!」をスタートした。地元のアーティストをアーカイブするという意義もあり、毎回ライブハウスで収録し配信している。スタジオやフェスの名前にも使っているWALK INNは、JEEPのWrangler (ラングラー)がすきでWから始まる名前で考えたく、知人がWALK INNと付けてくれたそうだ。気軽に入っていいという意味もこめられている。

これからどうしていきたい

構想としてライブハウスを作りたいと思っているが、まずは既存のライブハウスを盛り上げて、必要になったらもう1ヶ所作りたい。

2022年からは指宿でオクラ農家をはじめる。不登校の子どもたち向けに寺子屋をやっていて鹿児島にはフリースクールが少ないのと高額なので、音楽に接する機会を作ってフェス同様、子どもたちがチャレンジできる場を提供したい。また不登校家庭は両親も大変なのでケアしていきたい。

パッションポイント

80年代玩具が好きで2000体ある

公式サイト、出版物など

公式サイト

Twitter (@WalkInnFes)WALK INN FES!

Twitter  (@YMLabo)WALK INN TV!

チケット(私のできること、得意なこと)

・鹿児島の人をつなげます

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

磯海水浴場
鹿児島県鹿児島市吉野町9684−2

お気に入りの場所(アウェイ)

四国

つながり

今吉直樹(キリシマビト)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

今吉直樹さんからの紹介でインタビュー。桜島を背景に野外音楽フェスを企画して地元アーティストと共に鹿児島から音楽を発信する姿に素晴らしいと感じました。今後のご活躍も期待しています。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
野田国広の記事一覧