ONLY FREE PAPERなどを経てフリーに転身、家業の「奥山いちご農園」のデザインやグラフィック作品でファッションブランドとのコラボレーションも行う奥山太貴さん。
アートディレクター・デザイナー/グラフィックアーティスト
1988年岡山生まれ。東京・岡山の二拠点在住。
東京でデザインをしたり、岡山でお店をしたり農業を考えたり、インターネットでグラフィックをつくったりしています。
岡山市で生まれ育ち、実家はいちご農園を営んでいる。大学は滋賀県の美術大学でグラフィックデザインを学んだ。学生時代には「純真MOOK」というフリーペーパーを創刊し、紙媒体をきっかけに人とのつながりができるメディアを編集発行した。2010年の学生フリーペーパーコンテスト「Student Freepaper Forum(SFF)」などで注目を浴び、卒業したら東京に行きデザインの仕事を探したいと考えていたのだが、卒業式の翌日には東日本大震災が発生し上京は断念して、しばらくの間は実家の農園を手伝ったりしていた。
フリーペーパーをきっかけにONLY FREE PAPERとも出会い。2011年から、渋谷パルコにあった店舗でアートディレクターとして参加しながら、店舗運営、プロジェクトの制作・広報、WEB事業などをはじめた。その後パルコの店舗が閉店となってからはフリーランスで仕事を受けていた。ONLY FREE PAPERが東小金井駅の高架下に新店舗ができることが決まり、しばらくはそちらでも店番になったとき、運営元の会社がまちづくりやエリアブランディングを行なっていて、場づくりにも興味が湧いた。
実家のいちご農園にカフェをオープン。そのディレクションとデザインを手がけた。地元岡山の仕事を実家を通じて関わるようになり、地元の良さを再発見することができた。両親に畑で結婚式を挙げたいと伝えたら、母は笑っていたが、実は祖父母も実家で結婚式を挙げていたとこがあとで分かった。地域のコミュニティがなくなっていく中で、カフェがその役割を担えるのではないかと考えた。結婚式は結果的にその成果報告の場にもなった。若者から高齢者まで自分が過ごした生活スペースに来てもらい、夫婦のルーツや自己紹介をした。
デザインした作品をSNSで発信していたら、イタリアの高級革製品ブランド「BOTTEAG VENETA」からメールが突然届いた。日本のパチンコ屋ネオンから着想を得たというネオングラフィックは、海外からの評価も高く、いつしか海外メディアでも紹介されるようになった。ネオンがループアニメーションするのが面白いと思い作品を作っていた。「BOTTEAG VENETA」とはデジタルジャーナルにてブランドとのコラボレーションビジュアルとして発表し大きな反響を呼んだ。
いちご農園でカフェを開業したり、DEAN AND DELUCAとコラボした「いちごジャム」を販売しているが、農業には複合的な問題があり、なかなか1つ課題解決しても追いつかない。スタッフも季節労働に近いので、通年で雇用できる仕組みを作りたい。そのため通年で稼働できるジャム工場を作りたい。
子育て、ネオンのグラフィック
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四つ手網
岡山県岡山市東区九蟠1145
観光案内サイト
下北沢
・堀江浩彰(ホリエビル)
※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。
奥山くんとの出会いは世田谷区上北沢にあったコワーキングの立ち上げ記念のイベントが初で、その後1年間同期として働きました。(拠点は違ったけど、何度か遊びに行ったり)フリーペーパーやデザインの話などで盛り上がったりして、久しぶりに話を聞けました。(野田)
インタビュー・野田国広(編集部) グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。野田国広の記事一覧 |