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【静岡】杉山貴信(machimori)

銀行員からゲストハウス運営の会社に転職し熱海に移住。MARUYAとロマンス座カドの運営をしがら、熱海を盛り上げてる杉山貴信さんにインタビュー。

プロフィール

杉山 貴信 (あだ名:すぎちゃん)

1994年生まれ、静岡県出身

ゲストハウスで働きたくて2018年に銀行からゲストハウスへ転職。 転職するまで熱海はきたことなかったが、人が集まりやすくお祭りがある街が熱海だと直感で移住を決意。 現在は先代の女将から引き継ぎ、最年少若旦那としてguest house MARUYA、ロマンス座カドを運営。 趣味はカメラ、よく熱海のビーチで朝日や花火の写真を撮っています。

学生時代にゲストハウスの魅力にはまる

大学時代は国際経済学科に通い、2年の頃カンボジニアにボランティアで訪問し、その後バックパッカーでアジア各地のゲストハウスに宿泊しながら旅して、ゲストハウスに興味を持ち始めた。就職はせっかく大学に通っていたので、まずは企業でしっかり働こうと決め、静岡銀行に就職する。企業で働きながら週末は国内のゲストハウスに泊まって楽しもうと思った。ゲストハウスはなんと言ってもそこで出会う人の面白さにあると話す。普段生活していて出会えない人と出会い、気軽に話せて、気づきがある。毎回発見の連続で楽しかった。企業で働きながらもゲストハウスで働きたいという気持ちが日に日に募っていく。学生時代にカンボジアで知り合い、その後も親交のあった勝手に岐阜県観光大使の村井さんに飛騨高山へ案内してもらった際、まちの人を紹介してくれたことがきっかけとなり、転職を決意した。

熱海に移住、guest house MARUYAへ

はじめは両親も反対派したが、大学時代からずっとゲストハウスで働きたいと話していた熱意が伝わり、熱海にある「ゲストハウスMARUYA」に転職をした。そこはまちづくりの会社が運営するゲストハウスで、もともとは昭和25年に建てられた建物で、当時は土産物屋として賑わい、後にパチンコ店となり、しばらく使われなくなって10年間シャッターが閉まったビルだった場所だった。2013年にリノベーションスクール熱海が開催れて、この建物を活用するアイデアが持ち寄られると、ゲストハウスの企画が進み開業となった施設だった。学生時代に持続性可能なビジネスが大事であることを学んできていたので、熱海を100年後も豊かにするという運営会社の理念に共感も覚えた。

【泊まると熱海がクセになる】guest house MARUYA

商店街の干物屋で購入した干物をグリルで焼いて食べられる朝食や、レトロでディープな街をスタッフが1人ひとりに合わせて案内している。MARUYAで味わってほしいのは、観光地としての熱海ではなく「日常の熱海」。商店街で知り合いが増える。行きつけの店ができる。熱海に暮らす人たちの温かみを感じながら少しずつ熱海がクセになってもらえると嬉しいと語る。

入り口テラスには「waiting bar MARUYA Terrace」があり、中には共有のラウンジ奥には21部屋30ベットある宿泊スペースがある。ゲストハウス慣れしていない方でも泊まりやすいようにと相部屋ではなくカプセルタイプを採用していて、鍵付きのドアもついている。まち宿という方式も採用しているので、食事や温泉はまちにでていろんなお店や飲食店を体験してもらっている。

【物語が始まる路地裏のホステル】ロマンス座カド

廃館した映画館『ロマンス座』の建物の一部をリノベーション。部屋を小さな上映室に見立てて全館6部屋をすべて違うコンセプトで仕上げた宿が2019年に誕生し、こちらも杉山さんが担当している。三島由紀夫が通い詰めていた喫茶店『ボンネット』や、街で鍵を見つけなければ入れない無人本屋『ひみつの本屋』など、熱海の裏路地に泊まることができまると好評だ。2011年から2015年まで商店街に空き店舗が多かったので、街に明かりを灯すという役割もになっている。

これからどうしていきたい

熱海で施設を増やしたい、熱海のファンを増やして、そこからプレイヤーを作りたい。1万人のファンを作って、その人たちが100回来てくれる街にして、100万通り楽しめる街にしたい。

パッションポイント

写真を撮ること

公式サイト、出版物など

熱海のゲストハウスまるや

Instagram(@gh_maruya)MARUYA|泊まると熱海がクセになるゲストハウス

ロマンス座カド

Instagram (@romancezakado) ロマンス座カド|物語が始まる熱海裏路地のホステル

チケット(私のできること、得意なこと)

・まちを案内します

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

サンビーチの朝日
静岡県熱海市東海岸町

お気に入りの場所(アウェイ)

台湾・台中ガオメイの湿地の夕日

つながり

村井祐介(勝手に岐阜県観光大使)

西貝瑶子(プロモーションうるま)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

村井さんからの紹介でインタビュー。共通の知り合いも多く、聞き覚えがあるゲストハウスだと思ったらリノベーションスクールをきっかけに出来た施設なんですね。熱海も気になる人が多いので是非遊びに行きます。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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