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【福島】関孝男(安瀬山荘)

小学校の教師をやめ、福島県川内村に移住し炭焼き体験や里山暮らしの楽しさを伝えてる関孝男さんにインタビュー。

プロフィール

福島県川内村在住。埼玉県行田市出身。

挫折から逃げるように2013年に福島県移住。炭焼きの産地だったことから炭焼きを教わり、ハマる。昨年末、観光施設「いわなの郷」を辞め、炭焼きを志す。炭焼き体験した田村市常葉町の安瀬山荘が面白くなり、現在引越し準備中。今後は炭焼きをはじめとした里山暮らしをしつつ、非日常体験を提供し、温故知新の生活、循環経済を目指す。

小学校の教師から移住とともに転身

埼玉県で生まれ、大学を卒業し2012年まで小学校の教師をしていた関さん。移住のきっかけは教師時代の挫折だと語る。2000年代初頭に社会問題にもなった学級崩壊が起きてしまい、自信を無くしてしまったそうだ。教師をやめ、しばらくは地元で他の仕事をしていたが、新しい仕事を探していた頃、被災地支援の支援団体による求人広告で福島県川内村を知った。2013年に被災地支援で川内村の仮設店舗で働くようになったことを機に、川内村への移住を決意する。自分を変えたかった。そんな思いが強かったという。川内村では、今の自分に必要なことを教えてくれているんだと思った。

その村にある「いわなの郷」で6年半いわな料理の提供やキャンプ場などの運営に携わった。その時、川内村がかつて日本一の生産量を誇った木炭王国だったことを知る。しかし、生業として炭焼きをしている人はほとんどいなかった。人づてに炭焼きをしていた人を訪ね歩き、隣の田村市にいる師匠と呼べる方と知り合った。自分に自信がなかったときに、その師匠との出会いで変わっていく。自分を肯定してくれて、都会では体験できなかったことを教えてくれた。

田村市で「安瀬山荘」

師匠に教えてもらいながら炭焼きの復活を目指し活動を始める。川内村「炭焼場」の地名の場所で、炭窯を作っている。また田村市にある「安瀬山荘」でも活動を始めた。炭は東日本大震災の放射能基準値超の問題で、売ることができなかった。「安瀬山荘」は、山を切り開き、個人で作った山荘だという。そこでは、里山体験として、かまどご飯体験や五右衛門風呂体験、BBQなどができる。

これからどうしていきたい

里山暮らしを体験できる施設を作りたい。

パッションポイント

読書

チケット(私のできること、得意なこと)

・里山での宿泊、炭焼き体験を教えます。

※チケットをお願いする時、『ソーシャルタウンガイド』を見たと連絡するとスムーズです。
※コンタクトはSNSのメッセンジャーから連絡をお願いします。

お気に入りの場所(ホーム)

いわなの郷
福島県双葉郡川内村上川内炭焼場516
公式サイト

お気に入りの場所(アウェイ)

元荒川の桜
埼玉県鴻巣市鎌塚8

つながり

大島草太(Kokage Kitchen、ホップジャパン)

・市川英樹(田んぼアート)

※つながりは、紹介したキーパーソンとのつながり、または今後インタビュー予定の方です。

取材後記

大島草太さんからの紹介。学級崩壊があったと聞いて自分の学生時代はずいぶん先生に迷惑をかけてしまっていたなと思い出しました。炭焼きや里山暮らしの体験は忘れかけてる日本人の暮らしを再確認できる気がして、体験してみたいと思いました。(野田)

インタビュー・野田国広(編集部)
グリーンドリンクス川崎のオーガナイザーをはじめ、かわさき新聞などのWEBメディア運営、シェアオフィスのコミュニティマネージャーなどを勤める。福岡市出身、川崎市在住。
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